今年の私の新人研修の目玉、ビジネス能力検定の団体受験、その日がやってきた。新人対象のため、クラスは3級。受験生には、テキスト、問題集などを自習してもらって、いよいよ受験の時間。
パソコンの接続を確認して、受験者に、協会から貰っているIDとパスワードを渡す。試験画面に入ってもらって、時間になるのを待つ。10分ほど待って、時間になる、さあスタートだ。試験時間は60分。
私は後ろから監督役だ。この試験は、協会から直接目が届かないだけあって、いろいろ規則が厳しい、まして今回は、新型コロナ対策まで入っている。このような試験の監督員は、10年前に中小企業診断士一次試験の監督員をやったが、それ以来、二度目になる。
よく見ると、試験問題は、各受験生によって、少しずつつ違っているようだ。これは、カンニング防止の目的かな。
開始40分ほどして、一番早い受講生が終了する。終了を入れると、少し待ち、新しい画面で、小さな字で得点と赤字で「合格」の文字が現れた。そして続々と合格が出始める。60分すると、自動的に終了し、最後の人も「合格」となった。この試験、3級の合格ラインは70点、合格率は80%ほどだそうだが、今回の企業さんは13名、全員が合格。受験生より、正直、講師である私の方が緊張した。もし不合格者が出たらどうしようか、今度は個人受験だが、CBTは、東京、神奈川とも5月は満席だそうだ、困ったな、となどと考えていたが、杞憂に終わった。
これで、緊張感のある「ビジネス能力」の研修もできたし、新入社員もいくらか、自信を持ってくれるだろう。よかった、よかった、心の中は、ホッとしている。