山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

「世界の風力発電10年で出力10倍」ということですが・・・

2012-02-21 | 政治・経済・社会

 本日の朝日新聞朝刊の森治文氏の署名記事で標題のような見出しで記事が掲載されておりました。

-以下引用-

 「世界の風力発電の総出力は昨年末で約2億3800万キロワットに上り、10年間で10倍になったことが分かった。横ばい状態の原発とは対照的で、今の伸びが続けば、5年以内に逆転しそうな勢いだ。」

-以上-

 記事は引き続き、世界風力エネルギー協会によるデータを紹介していきます。そういった意味では、事実を指摘しただけの記事で、そこに書いてある内容は事実なのでしょう。ですが、読み方によっては、後5年もすれば原発に追いつき、追い抜くような印象を与えるのではないかと思います。即ち、風力発電がこのまま伸びれば、原発依存度を下げることに繋がるのではないか。あるいは、原発に依存することない近未来に繋げられるといった楽観を与えているようにも思えます。

 しかし、ここには意識してか無意識にかは分かりませんが、発電量に関する内容が欠落しております。確かに出力はその通りなのでしょう。実際に大切なのは、風力発電によって作り出される電力量(エネルギー)です。発電する能力は高くても、実際に発電できなければ意味がありません。例えが悪いのですが、原発はあっても実際に稼動させなければ電力は生まれません。風力発電設備がいくら沢山あっても風が吹かなければ何の役にも立ちません。以前、つくば市の小中学校に設置された風力発電機が期待を大いに裏切り、大問題になったことは記憶に新しいことだと思います。

 欧州などのように、常時風が吹いているような地域では、有効に発電できるでしょう。発電量は当然の如く立地条件によって大きく左右されます。日本において、風力発電が伸びていないのは、そのような地理的条件があるからに他なりません。

 今回の記事は、出力ベースでの話ですので、それ自体は何ら問題はないのですが、一般的には「電力と電力量」の違いを明確に説明できる方は少ないでしょう。新聞は社会の公器とも言われます。ここは、いらぬ誤解を与えないことが大切なのではないかと考える次第です。

<参考> 「電力と電力量


「見えないな自分の老後どうなるか」

2012-02-21 | 川柳

 今年、55歳になります。一般のサラリーマンであればもうじき定年を迎え、老後をどうするか生活設計に思い悩む時期ではないかと想像します。頼るは、今まで蓄えてきた資産、退職金、それと何年後にか支給されるであろう年金です。何がしかの職が得られても収入は僅かでしょう。これから長い長い老後の生活をどのように生きて行けば良いのかと思えば憂鬱にもなろうというものです。景気の良い時であればまだしも、この不景気です。ますます財布の紐を絞りたくなろうというものです。

 しかし、私はしがない自営業者です。兼業農家でもあります。したがって定年も無ければ、退職金もありません。ですから身体が動く限り、働き続けなければならない宿命にあります。猫の額ほどの農地と山林は、私が見限れば、即、荒れ放題になってしまうことでしょう。

 ですから身体が動く間は、出来得る限りの自給自足生活をおくりたいと思っており、ピンピンコロリを理想としております。快復の見込みの無い寝たきりの老後は御免です。断食でもして、世間様に迷惑をかけないように我が身の始末をつけたいと思っております。そういった意味において、田舎暮らしは恵まれているのではないかと思っております。

 このような老後をおくりたいならば「田舎へいらっしゃーい!」、「土地もいっぱいありますよー!」。

 しかし、これではますます田舎の高齢化が進んでしまいますね。それは市町村管掌の国民健康保険に更なる負担がかかることを意味します。このような現実的課題がなければ、都会で暮らすより、田舎暮らしをお勧めするのですが・・・。

もう一句。 「頼れない社会保障に頼らない」

<参考> 「豊かさって何だろう」「この不景気に思うこと