今年、55歳になります。一般のサラリーマンであればもうじき定年を迎え、老後をどうするか生活設計に思い悩む時期ではないかと想像します。頼るは、今まで蓄えてきた資産、退職金、それと何年後にか支給されるであろう年金です。何がしかの職が得られても収入は僅かでしょう。これから長い長い老後の生活をどのように生きて行けば良いのかと思えば憂鬱にもなろうというものです。景気の良い時であればまだしも、この不景気です。ますます財布の紐を絞りたくなろうというものです。
しかし、私はしがない自営業者です。兼業農家でもあります。したがって定年も無ければ、退職金もありません。ですから身体が動く限り、働き続けなければならない宿命にあります。猫の額ほどの農地と山林は、私が見限れば、即、荒れ放題になってしまうことでしょう。
ですから身体が動く間は、出来得る限りの自給自足生活をおくりたいと思っており、ピンピンコロリを理想としております。快復の見込みの無い寝たきりの老後は御免です。断食でもして、世間様に迷惑をかけないように我が身の始末をつけたいと思っております。そういった意味において、田舎暮らしは恵まれているのではないかと思っております。
このような老後をおくりたいならば「田舎へいらっしゃーい!」、「土地もいっぱいありますよー!」。
しかし、これではますます田舎の高齢化が進んでしまいますね。それは市町村管掌の国民健康保険に更なる負担がかかることを意味します。このような現実的課題がなければ、都会で暮らすより、田舎暮らしをお勧めするのですが・・・。
もう一句。 「頼れない社会保障に頼らない」
<参考> 「豊かさって何だろう」「この不景気に思うこと」