眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

空耳と300のリフレイン

2022-03-16 03:01:00 | デリバリー・ストーリー
報われる日など来ようかカルビ丼4.5キロ300

タワマンのエレベーターが動かない今夜の時給300

嫌ならばやめろよバカと人は言う そうかもしれん300

10分と言われて外で20分約束すぎて300

信じるか「ちりも積もれば山となる」300+1円

クエストに1つ足りない24時 眠らぬmが最後の頼み

鳴らぬから帰ると決めた交差点 空耳じゃない300

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父大陸

2022-03-16 01:33:00 | ナノノベル
 父を踏んで癒した。
「おー、ちょうどいいな」
 僕の重さがちょうどいいと言った。
 背中は広く平らで安定した道だった。下へ向かうと地盤が緩くなる。バランスを取りながら持ちこたえるが、やがて限界が訪れる。
「いたい!」
 臀部から転落した瞬間、父が短い悲鳴を上げる。離れようとすると父が再度の挑戦を要求する。
「まだまだ」
 落ちる度に背中中央に復帰する。何度でもやり直さなければならなかった。
「おー、ちょうどいい」
 いつまでもちょうどいいはずはなかった。
 背中を踏む間は変化に気づきにくいのだ。しかし、他の道に進めばやがて耐えられない変化を悟ることだろう。

「そこだ、そこだ」
 心地いよい場所で父は足踏みを求めた。
 けれども、いつまでも同じところに留まってはいられない。気づかれないように、少しずつ少しずつ踏み場を変えて、僕は父を上っていった。
 背中を抜けて肩へと移るととまっていた蝶が飛び立った。その先は更に細くなっていて、雀が休んでいた。近づくとさっと離れた。父はもう寝ているのだろう。僕はその先の細い道へ向かった。森の匂いが満ちている。二の腕を越えた辺りは、自然と融合し始めていた。枝を登っていく猫の後を追う。

「あんたどこ行ったの?」
 木の下から母の声がする。
 僕は12歳だった。

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詰めチャレをやらなくちゃ

2022-03-16 01:17:00 | 詰めチャレ反省記
 時間では勝てそうな気がしないから、寄せに行くしかない。寄せの技術を高めるしかない。何だか忙しいことばっかりだな。どうしていつもいつも忙しいのか。だけど、今アドレナリンが出てる気がする。そいつは虚無とは反対のもの。人生で辛いのは虚無と退屈の方じゃないか。だったらこれは少しはいいことかもしれない。とにかく詰めチャレをやらくちゃいけないということ。

「正解がある」(即詰みがある)

 詰めチャレの中では、それが最大のヒントだ。
 詰み筋は意外と並べ詰みだったりもする。凡手も手筋もごっちゃに混ざっているから難しい。普通の詰将棋では、派手な手や捨て駒を連発する方が普通だ。色々ある中で正解を見つけるのはなかなか大変だ。
 実戦となると、詰まない(詰まさない)という可能性があるのでより難しくなる。
 簡単な手を見つけることは、簡単ではない。

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