眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

猫の口コミ

2020-01-17 11:17:00 | 短い話、短い歌
 地球は温暖化し株価は下がる一方だ。店の人気は低迷しているが税は上がった。人の世は当てにならない。みんな故郷を置いてどこに行くのだろう。近頃は人ばかりか鴉も蝉も蛙も少なくなってしまった。元気がいいのは猫だけだ。今月も280匹の猫が店の佇まいを評価してくれているという。人の世は当てにならない。猫の評価はまだ信頼に値する。



案外に面白いねと人の世を笑いかけたの猫の早足
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フォーメーション作家

2020-01-17 10:27:00 | 【創作note】
フォーメーションを考えている時が
最も楽しい時間だった

ゴールキーパーに亀
センターバックにキリンとカバ
サイドに犬と猿
ダブルボランチに猫とネズミ
前に鹿馬羊を並べ
ワントップに雀を起用

これがベストの布陣か?

ベンチにはまだまだ
強力なメンバーも控えている

もっとモダンな布陣を?

牛はどうだ 鴉はどうだ
狸もいたな 狐もいいな

試合前なら
どのようにも組み直すことができる

思い描くのは
皆が活躍して敵を圧倒するような光景
名将として
サポーターから惜しみない拍手で
迎えられることを夢にみる
(すべてはビジョンの上で)

試合が始まると結果が出てしまう
もしも惨敗でもしたら…
すべて悪いのは自分ではないか
そんなプレッシャーには耐えられない

「だからベンチになんていたくない!」

キックオフの笛が鳴ったら
私はすぐにシャツを脱ぐんだ
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