逆張り

「相場の下落局面で買い、上昇局面で売る」という投資用語であった「逆張り」という言葉は、現在のインターネットでは「話題になっているコンテンツにすぐに手を出さず、斜に構えた態度を取る」という意味でも使われている。
私はTwitterなどで流行っているコンテンツに対してこの「逆張り」をしてしまうのだが、珍しく逆張りをせずに手を出したコンテンツがある。
それが「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」という作品だ。

これはガンダムシリーズの最新作であり、今月からテレビや配信サービスで放送が開始されたばかりの作品である。
放送開始されたのは最近だが、この作品が注目を浴び始めたのは今年の1月頃。
テレビ放送の開始に先駆けて、2025年1月17日から一部のエピソードを再編集した劇場先行版が全国の映画館で上映されており、それを見た人々の感想をTwitterで見かけるようになった。
ネタバレ禁止期間が設けられていたこともあり、ジークアクスを見た人たちはネタバレにならないような表現で考察や感想を投稿していた。
最初は「4月まで待てば配信サイトで見ることができるし…」と思っていたが、ジークアクス視聴済の人たちだけが盛り上がっている雰囲気が気になってしまい、自分も劇場に足を運んだ。

予想もつかない展開に呆気に取られていたら、いつの間にかスタッフロールが流れており、劇場先行版の80分間が終わってしまったことを理解した。
とんでもないコンテンツが始まってしまったという動揺と、やっと他の人の感想が読めるという期待を抱いて帰路についた。

ジークアクスの魅力をひとつ挙げるとしたら「長年ガンダムを見ている人も、ガンダムを見たことがない人も楽しめる作品」になっていることだと思う。
ネタバレになってしまうので具体的には言えないが、世界観は初代ガンダムを見たことがある人なら開始3分頃には「噓でしょ！？」と言ってしまうような設定になっている。
キャラクターの一部は、ポケモンシリーズでもキャラクターデザインを担当しているイラストレーターの「竹」さんがデザインを担当している。
そのため、人間のキャラクターは全体的に明るくポップな雰囲気があり、そこから興味を持つ人も多いのではないかと思う。
長く続くコンテンツだからこそ可能だった設定と、今の時代に合わせたキャラクターデザインが見事に組み合わされた作品だろう。

逆張りをしている皆さん、たまには「順張り」して多数派に混ざってみませんか？

【おまけ】
これからジークアクスを見ようと思っている人はぜひ、YouTubeのガンダム公式チャンネルで配信されている「初代ガンダム」の1話をまずは見てください。

第1話｜機動戦士ガンダム【ガンチャン】
https://youtu.be/0qM82sMzyzc?si=FijPcT6UuRZHMA16

その後にジークアクスを2話→1話の順番で見ると、劇場先行版とほとんど同じ体験ができると思います。
(しは)

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