どうも、最近VRゲームにはまっているTです。
9月25日~26日にかけて、VR界隈をけん引しているMetaが「Meta Connect 2024」という大規模イベントを開催しました。今回はその内容に触れつつ、今後XR技術はどうなるのだろうか?と少し想像してみたいと思います。
まずはMeta Connect 2024の内容について。
自分で見たわけではなくWebニュースをちらほら見ただけですが、主にVR、AR、AIの3つの発表があったようです。
VRについては「Meta Quest 3S」の発売が発表されました。これは2023年10月に発売された「Meta Quest 3」(Sがつかないバージョン)の廉価版に位置づけられる製品です。
Quest 3は128GBモデルが74,800円、512GBモデルが96,800円となっており、1世代前のQuest 2が5万円前後だったことを考えるとかなり高い価格設定となっていました。その理由は円安の影響もありますが、使われているプロセッサーやレンズなどのハードウェアが高額だったためのようです。
そこで1年かけて低廉化させたのが今回のQuest 3Sになります。128GBモデルが48,400円、256GBモデルが64,900円と、3と比べて2万円以上の値下げになっています。
かなり性能と価格のバランスが良い製品になっていますが、解像度が下がっていたりレンズの影響でヘッドセットの重量バランスが前方に偏っていたりするなど、若干のスペックダウンも伺えます。VRをよくやっている人からは「解像度がかなり重要だ」という意見もありますので、3SはコアなVRユーザ向けではなく、ライト層向けの製品だと言えます。
ARについてはまだまだ製品化まで未知数ながら、「Orion」というARメガネのプロトタイプが発表されました。
こちらはやや厚めのフレームながら、100gの軽量ボディにカメラや高視野角ディスプレイ、マイクとスピーカー、Wi-Fiに加えて、ハンドトラッキングセンサー、アイトラッキングセンサーを内蔵しています。
また頭脳部分は別のコンピュートパックが担当し、ハンドトラッキング以外のコントローラとしてリストバンド型の入力デバイスが付属するそうです。このバンドには筋電位センサーが搭載されていて、複雑なジェスチャーを認識できるそうです。
従来のARメガネは視野角が狭かったり、本体がとても大きかったり、制御がハンドジェスチャーのみでセンサー範囲外では操作できなかったりとたくさんの制約がありましたが、それを一気に打開して本当に普段使いできそうな製品にまで仕上げようとしているのがOrionの特長のようです。
AIについてはかねてよりオープンモデルとしてリリースされていた「Llama」の新バージョン「Llama 3.2」がリリースされました。これには画像認識能力を付加された大型モデルと、モバイルデバイス向けの軽量モデルが含まれています。
1世代前のLlama 3.1は超大型な405Bモデルとなっていて、GPT-4oを超える性能を誇るモデルでした。今回のリリースでは90Bと手ごろかつ高性能なモデルであることに加え、画像認識できるようになったことでGPT-4o miniのライバルになることを狙っているようです。
さて、そんな3本立ての発表をされたMeta Connect 2024ですが、今後XR界隈がどうなっていくのか少しだけ考えたいと思います。(もしかしたらそもそもConnect 2024で話されている内容かもしれません。)
まず、Metaが狙っているのはXRを広く一般に使ってもらうことです。そのためのQuest 3Sですし、ゆくゆくはメタバースである「Meta Horizon」への流入を図っているものと思われます。
ですが、VRはやはりゴーグルが煩わしいのがネックです。本腰を入れて没入するには最高のデバイスですが、現代のスマートフォンのようにライトに使ってもらうにはあまりに大きく使い勝手が悪いです。長時間使った後は髪型が「逆モヒカン」になるので、正直なところ絶対に人前では使えません。
そこで出たのがARメガネ「Orion」なのだと思います。こちらはVRほどの没入感はなくとも、メタバースに繋がったり現実を拡張したりする上では十分に使えるものになると思います。ただしOrionはあくまでプロトタイプで、発売がいつになるかは不明ですし、使われている技術も新しいものばかりなので、おそらく初期モデルは安くて15万円など非常に高価になると思われます。
また、それらのハードウェアに強力な機能を追加するのがAIなのだと思います。
デモ動画には手元にある食材からレシピを提案してくれるものがありました。デモ動画でもまだまだ処理が重く実用するにはストレスがありそうですが、それでも数年前までSFの世界だと思われていた技術がすでに現実になろうとしています。
またOrionは搭載するセンサーやAI機能から、視覚・聴覚障碍者向けの補助具としても使えそうです。相貌失認のある方にとっても強力な手助けになりそうです。人の感覚器官を拡張するだけでなく、補うこともできる。それが今後のARのトレンドになっていくのかもしれません。
まだまだ発展途上なXR技術ですが、軍事産業で発展しているMicrosoft Hololensと、一般市場で普及を狙うMeta、PCとのシームレス連携で強みのあるAppleなど大手企業が手掛けています。それぞれ強みが異なりますので、今後の発展が楽しみです。
また面白そうなニュースがあったら紹介したいと思います。では。
(T)
moni-meter
脱・手書き!点検データをデジタル化、誤検針を削減
AI自動読み取りで検針が楽になる設備点検支援システム
PLMソリューション
製品ライフサイクルの各データを活用しビジネスを改革
PLMシステム導入支援、最適なカスタマイズを提案します
EV用充電制御ソリューション
EV充電インフラ整備を促進するソリューションを提供
OCPP・ECHONET Liteなど設備の通信規格に柔軟に対応
株式会社NTTデータIMジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア・システム開発、
製品開発(moniシリーズ)、それに農業も手がけるIT企業
9月25日~26日にかけて、VR界隈をけん引しているMetaが「Meta Connect 2024」という大規模イベントを開催しました。今回はその内容に触れつつ、今後XR技術はどうなるのだろうか?と少し想像してみたいと思います。
まずはMeta Connect 2024の内容について。
自分で見たわけではなくWebニュースをちらほら見ただけですが、主にVR、AR、AIの3つの発表があったようです。
VRについては「Meta Quest 3S」の発売が発表されました。これは2023年10月に発売された「Meta Quest 3」(Sがつかないバージョン)の廉価版に位置づけられる製品です。
Quest 3は128GBモデルが74,800円、512GBモデルが96,800円となっており、1世代前のQuest 2が5万円前後だったことを考えるとかなり高い価格設定となっていました。その理由は円安の影響もありますが、使われているプロセッサーやレンズなどのハードウェアが高額だったためのようです。
そこで1年かけて低廉化させたのが今回のQuest 3Sになります。128GBモデルが48,400円、256GBモデルが64,900円と、3と比べて2万円以上の値下げになっています。
かなり性能と価格のバランスが良い製品になっていますが、解像度が下がっていたりレンズの影響でヘッドセットの重量バランスが前方に偏っていたりするなど、若干のスペックダウンも伺えます。VRをよくやっている人からは「解像度がかなり重要だ」という意見もありますので、3SはコアなVRユーザ向けではなく、ライト層向けの製品だと言えます。
ARについてはまだまだ製品化まで未知数ながら、「Orion」というARメガネのプロトタイプが発表されました。
こちらはやや厚めのフレームながら、100gの軽量ボディにカメラや高視野角ディスプレイ、マイクとスピーカー、Wi-Fiに加えて、ハンドトラッキングセンサー、アイトラッキングセンサーを内蔵しています。
また頭脳部分は別のコンピュートパックが担当し、ハンドトラッキング以外のコントローラとしてリストバンド型の入力デバイスが付属するそうです。このバンドには筋電位センサーが搭載されていて、複雑なジェスチャーを認識できるそうです。
従来のARメガネは視野角が狭かったり、本体がとても大きかったり、制御がハンドジェスチャーのみでセンサー範囲外では操作できなかったりとたくさんの制約がありましたが、それを一気に打開して本当に普段使いできそうな製品にまで仕上げようとしているのがOrionの特長のようです。
AIについてはかねてよりオープンモデルとしてリリースされていた「Llama」の新バージョン「Llama 3.2」がリリースされました。これには画像認識能力を付加された大型モデルと、モバイルデバイス向けの軽量モデルが含まれています。
1世代前のLlama 3.1は超大型な405Bモデルとなっていて、GPT-4oを超える性能を誇るモデルでした。今回のリリースでは90Bと手ごろかつ高性能なモデルであることに加え、画像認識できるようになったことでGPT-4o miniのライバルになることを狙っているようです。
さて、そんな3本立ての発表をされたMeta Connect 2024ですが、今後XR界隈がどうなっていくのか少しだけ考えたいと思います。(もしかしたらそもそもConnect 2024で話されている内容かもしれません。)
まず、Metaが狙っているのはXRを広く一般に使ってもらうことです。そのためのQuest 3Sですし、ゆくゆくはメタバースである「Meta Horizon」への流入を図っているものと思われます。
ですが、VRはやはりゴーグルが煩わしいのがネックです。本腰を入れて没入するには最高のデバイスですが、現代のスマートフォンのようにライトに使ってもらうにはあまりに大きく使い勝手が悪いです。長時間使った後は髪型が「逆モヒカン」になるので、正直なところ絶対に人前では使えません。
そこで出たのがARメガネ「Orion」なのだと思います。こちらはVRほどの没入感はなくとも、メタバースに繋がったり現実を拡張したりする上では十分に使えるものになると思います。ただしOrionはあくまでプロトタイプで、発売がいつになるかは不明ですし、使われている技術も新しいものばかりなので、おそらく初期モデルは安くて15万円など非常に高価になると思われます。
また、それらのハードウェアに強力な機能を追加するのがAIなのだと思います。
デモ動画には手元にある食材からレシピを提案してくれるものがありました。デモ動画でもまだまだ処理が重く実用するにはストレスがありそうですが、それでも数年前までSFの世界だと思われていた技術がすでに現実になろうとしています。
またOrionは搭載するセンサーやAI機能から、視覚・聴覚障碍者向けの補助具としても使えそうです。相貌失認のある方にとっても強力な手助けになりそうです。人の感覚器官を拡張するだけでなく、補うこともできる。それが今後のARのトレンドになっていくのかもしれません。
まだまだ発展途上なXR技術ですが、軍事産業で発展しているMicrosoft Hololensと、一般市場で普及を狙うMeta、PCとのシームレス連携で強みのあるAppleなど大手企業が手掛けています。それぞれ強みが異なりますので、今後の発展が楽しみです。
また面白そうなニュースがあったら紹介したいと思います。では。
(T)
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株式会社NTTデータIMジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア・システム開発、
製品開発(moniシリーズ)、それに農業も手がけるIT企業