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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

強さ

2013-10-07 09:00:00 | 日記
 当初の記事、ニュースを引用すると以下の様な文面だ。
 
 神奈川・横浜市緑区にある踏切の中で、動けなくなった高齢者を助けようとした40歳の女性が、電車にはねられ死亡した。女性は、家族の制止を振り切り、救助に向かったという。(10/1 19:24 FNNニュース)
 
 10月4日に発表された紅綬褒章を授与というニュースでも以下の表現となっている。
 
 菅義偉官房長官は4日の記者会見で、横浜市緑区の踏切で男性を助けようとして死亡した村田奈津恵さん(40)に安倍晋三首相名の感謝状を授与すると発表した。(10/4 11:5 共同)
 
 当初の報道が「助けようとして」となっていたのは仕方がない話だとしても、その後はっきりした状況から、彼女が「助けようとして」その結果、「助けて」亡くなったのは間違いが無い。つまり上記の表現は「高齢者を助けようとした40歳の女性」ではなく「高齢者を助けた40歳の女性」ないしは「高齢者を救助した40歳の女性」としなければおかしい。ともに紅綬褒章授与のニュースも「横浜市緑区の踏切で男性を助けようとして死亡した」ではなく、「横浜市緑区の踏切で男性を救って死亡した」とするべきだ。彼女はやろうとしたことを中途半端にしたのではなく、やり切って亡くなったのだ。そのことは正確に伝えるべきだろう。
 
 もちろん何もしないで見ていることも出来たろうし、報道の通り「助けようとして」踏切に飛び込んではみたものの、これは無理だと判断して途中で逃げ出すことも出来たはずだ。だが彼女はそうしなかった。走って来る列車にしっかり胴体を切断される角度で倒れこんでいた老人の両脇を抱え、列車の底面との高低差がない踏切の平らな路面から、少しえぐれている線路の砂利の上に老人の体を引きずり降ろした。助かった老人はやって来る列車に頭を向けて横たわっていたそうなので、彼女は走って来る列車を見ていない。力を入れながらもぐいぐい無理やり引っ張るようなことをせず、最後には老人の頭を静かに優しく砂利の上に降ろしただろう。
 
 その圧倒的な気持ちの強さと優しさに感動して涙が出、その人がなぜ死なねばならなかったのかと悔しさがこみ上げてきて、原因となった老人のことや安全設備のことを考えて苛立つ落ち着かない気分が彼女のニュースに接するたびに繰り返される。犬小屋の前にしゃがんで犬を抱きながら笑顔を向ける彼女の写真が公開されている。この人がその人であると知れば、花を手向ける人が後を絶たないのもうなずける。それほど優しい笑顔がそこにある。
 
 損得計算をすることもなく「助けなきゃ」と言って飛び出し、自分のやるべきことを最後までやり抜いた彼女に敬意を表さずにはおれない。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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