い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

鉄道員の年末年始

2020年01月02日 16時14分42秒 | 鉄道員の愚痴
鉄道員はお盆や正月も関係なく働いていることは先にお話ししました。
ではそんな鉄道員の年末年始の仕事をもう少し紹介いたします。
(鉄道会社の一般的なことであり、会社や職場によって異なります)

世間が休むときに働くので年末年始手当てが支給されます。
手当ての額は日勤か泊まり勤務かによって差はあるもののいつも通り業務をして貰えるわけですから美味しい手当てです。
手当てを目当てに自ら進んで期間中フル出勤する強者もいるとか。

主要路線では大晦日から元旦にかけては終夜運転を行います。
夜通し運行する終夜運転は、急行や快速といった優等種別は運行せず、大半が各駅停車のみで、本数も30分間隔だったりと通常よりも少なくなります。
初詣輸送が終夜運転のきっかけと聞いておりますが、年越しイベントや多くの初詣需要のある駅・路線を除けば満員状態になることは珍しく、座席が埋まる程度です。
普段の要員だけでは対応できず、駅員や乗務員も終夜運転対応のために増員手配しており、決して儲かるものではないと思います。

では増員手配をどうやっているかと言えば、
通常日勤である勤務を泊まり勤務に延長をせたり、日付が変わるころに出勤し、終電担当が仮眠してから初電担当が起床してくるまで業務をする勤務を作ったりしています。
また終電担当がいつもより寝る時間を遅くして、初電担当がいつもより早く起きて睡眠時間を削っていることもあるようです。(この場合も規定の仮眠時間は確保します)

年越しイベントや初詣の最寄り駅だと周辺駅や本社からの応援も受けて対応します。
初詣需要のある駅だと応援体制は7日までは手厚くあるようです。

こんな感じで年末年始を対応している鉄道員に会社からは年越しそば(いわゆる“どん兵衛”のカップのやつです)とみかんの支給があります。
みかんは箱でどっさりあるので休憩中にみんな食べています。
今日明日は休憩室のテレビは箱根駅伝でしょうし、交代のとき状況を聞いたりします。やっぱり気になりますからね。

こんな感じで一部を除けばいつもより空いている年末年始が過ぎていきます。