い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

風に制帽が飛ばされると

2017年02月18日 13時38分41秒 | 鉄道員の愚痴
昨日は気温が上がったものの風が強く、春一番が吹きました。
風が強いと制帽が飛ばされやすくなるため到着と発車の際に顔を出している車掌は要注意なんです。

制帽が飛ばされてもすぐに取りにはいけないので、制帽なしで乗務を続けなくてはなりません。
職場に戻れば予備の制帽を借りることができますが、それまでは制帽なしですから相当格好悪くなります。

飛ばされた制帽は、駅や保線社員にお願いして捜索してもらいますがその日のうちにとはいかないのは実情で大抵は数日掛かります。きれいなまま手元に戻ればいいですが、汚れたりボロボロになってしまうこともあります。そんなときは新しい制帽を支給してもらうのですが、これまた時間がかかるので予備の貸与が続きます。
どんな姿であれ戻ってくればよくて、川に落ちたのか風に飛ばされてしまったのが発見に至らずということもあります。悲しいですがこの場合もまた新しく支給を受けることになります。

そんな私も一度だけ制帽を風に飛ばされてしまったことがあります。
交代駅に進入するときで無風だったにも関わらず列車の速度による風にあおられて飛んでいきました。頭から浮く感じがしてすぐに手で抑えようとしたのですが間に合わず後方に飛んでいきました。
交代してすぐに予備を借りられたので恥ずかしい姿は一瞬で済みましたし、幸いにも翌々日に綺麗なまま返ってきましたが、あの飛ぶ瞬間の感覚はもう体験したくありません。それに職場に戻れば、ネタにされること間違いないですから。

どうか制帽を被っていない車掌を見かけた際は、勤務態度不良ではなく飛ばされてしまったのですからジロジロ見たりせずあたたかく見守ってあげてください。みなさまのお気遣いをよろしくお願いします。