い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

4月 コロナの収束は??

2020年04月03日 10時44分58秒 | 日記
気づけばもう4月。3月にはブログを書けませんでしたが、東京では観測史上最速の3月14日に桜か開花しました。
例年であればお花見の様子がテレビに映されるところですが、今年は皆無でした。

新型コロナウイルス(COVID-19)の猛威が収まる兆しがみえません。世界の全業種が経営に影響がでていると言って差し支えのない状況です。
鉄道においても例外ではなく、テレワークや不要不急の外出自粛要請を受けて通勤時間帯は2割程度、それ以外では半分以下にまで減っています。

JRでは利用者減を受けて特急や新幹線で運休をはじめています。経営的には焼け石に水かもしれませんが、いままでにない事態です。
わが社でも仕事中のマスク着用とアルコール消毒の徹底が指示されております。本社勤務者のテレワークも始まっています。
直接列車運行に関わる駅や乗務員といった現業職場ではテレワークは難しいですが、今後運休という話があれば自宅待機という話も出てくるかもしれません。
収入も前年を大きく下回っており、ボーナスも期待できないでしょう。出れば有りがたいと思っています。

新型コロナが日本で広がりはじめて2ヶ月が経ちますが、街中のマスク不足の解消はまだのようです。
仕事では会社からマスクが支給されますが、買えないので休みの日は着けたくてもつけられません。
先行きはまったく見えませんが、一日も早く日常が戻ってほしいものです。

新型コロナウイルス

2020年02月29日 00時07分01秒 | 鉄道員の愚痴
2ヶ月近くご無沙汰してしまい申し訳ありません。
体調を崩したわけではなく元気にしておりますのでご安心ください。

連日、新型コロナウイルスに関するニュースが多く取り上げられています。マスクとアルコール消毒液が各地で品薄状態が続いており、各地でイベントの中止も相次いでいます。
いままでは接客上好ましくないと業務中のマスク着用は推奨されいませんでしたが、今回は会社から強く要請されるようになりました。
マスクが手に入らないなかできる対策は手洗い・うがいしかありません。できる対策をしっかり行うことです。

テレワークの広まりやイベントの中止により、明らかに利用者が減っていることと感じます。収入の減少も数字として表れてきます。
鉄道は固定費が高いのが特長です。お客さまの数に関わらず、ダイヤ通りに列車は走ります。列車の本数も社員の数も電気代も一定額が掛かります。
お客さまの減少=収入の減少は利益の減少に直結し、経営への影響も小さくありません。次の決算はいい話はないとみて間違いありません。

出控えにより経済が停滞することは鉄道に限らず、各業界で深刻な影響がでてきます。早く収束し、経済活動が元に戻ることを待つしかありません。

国からの要請により利用者に協力依頼の放送も実施しています。我が社でも本社勤務者は、テレワークや時差出勤が始まるようです。
しかし駅や乗務員など現場で働く人は残念ながらそのような取り組みができる状況ではありません。感染リスクへの不安はつきませんが、働くしかありません。
どうかみなさまもできる範囲での予防と対策に努めてください。

制服と手袋を新しく

2020年01月06日 22時54分28秒 | 鉄道員の愚痴
カレンダー通りの勤務体系だと今日が仕事始めという方が多かったのではないでしょうか。

365日列車の運行を行う鉄道会社のなかでも本社勤務者はカレンダー通りが基本です。
現業機関である乗務員職場でも事務といった内勤者はカレンダー通りです。朝の職場では『今年もよろしく』という挨拶が交わされたと思います。

年末年始もずっと勤務だった人は、もう誰に新年の挨拶をしたか覚えていないですし、自然と落ち着く頃です。最後の新年の挨拶は今日明日あたりになることでしょう。

新年にあわせて今年もクリーニング済みの制服と新品の手袋にしました。
毎年やっていることですが、綺麗なものは気持ちがいいですし、身も引き締まります。今年も無事故でいい一年になりますように。
新年度となる4月も同様に制服と手袋を交換して気持ちをリセットしています。きっと同じようなことをしている同業のみなさんがいらっしゃるのではないでしょうか。

鉄道員の年末年始

2020年01月02日 16時14分42秒 | 鉄道員の愚痴
鉄道員はお盆や正月も関係なく働いていることは先にお話ししました。
ではそんな鉄道員の年末年始の仕事をもう少し紹介いたします。
(鉄道会社の一般的なことであり、会社や職場によって異なります)

世間が休むときに働くので年末年始手当てが支給されます。
手当ての額は日勤か泊まり勤務かによって差はあるもののいつも通り業務をして貰えるわけですから美味しい手当てです。
手当てを目当てに自ら進んで期間中フル出勤する強者もいるとか。

主要路線では大晦日から元旦にかけては終夜運転を行います。
夜通し運行する終夜運転は、急行や快速といった優等種別は運行せず、大半が各駅停車のみで、本数も30分間隔だったりと通常よりも少なくなります。
初詣輸送が終夜運転のきっかけと聞いておりますが、年越しイベントや多くの初詣需要のある駅・路線を除けば満員状態になることは珍しく、座席が埋まる程度です。
普段の要員だけでは対応できず、駅員や乗務員も終夜運転対応のために増員手配しており、決して儲かるものではないと思います。

では増員手配をどうやっているかと言えば、
通常日勤である勤務を泊まり勤務に延長をせたり、日付が変わるころに出勤し、終電担当が仮眠してから初電担当が起床してくるまで業務をする勤務を作ったりしています。
また終電担当がいつもより寝る時間を遅くして、初電担当がいつもより早く起きて睡眠時間を削っていることもあるようです。(この場合も規定の仮眠時間は確保します)

年越しイベントや初詣の最寄り駅だと周辺駅や本社からの応援も受けて対応します。
初詣需要のある駅だと応援体制は7日までは手厚くあるようです。

こんな感じで年末年始を対応している鉄道員に会社からは年越しそば(いわゆる“どん兵衛”のカップのやつです)とみかんの支給があります。
みかんは箱でどっさりあるので休憩中にみんな食べています。
今日明日は休憩室のテレビは箱根駅伝でしょうし、交代のとき状況を聞いたりします。やっぱり気になりますからね。

こんな感じで一部を除けばいつもより空いている年末年始が過ぎていきます。

あけましておめでとうございます

2020年01月01日 00時15分08秒 | 日記
先ほど、日付が変わり2020年になりました。

新年あけましておめでとうございます。

会社人生14年目にして初めて大晦日の泊まり勤務でした。
ちょうど勤務が終わり、お風呂を済ませたところで年越しを迎えました。

お盆と並んで年末年始は民族大移動の2大シーズンで、帰省しふるさとで過ごす方がたくさんいます。新幹線や高速道路、空港などの混雑の様子がニュースになります。
そういった移動手段となる交通関係の方は忙しい時期となるわけです。対して都心の通勤電車は比較的空いていて落ち着く時期になります。

比較的落ち着いていても曜日に関係なく働くという点では変わりはありません。曜日ところかお盆も正月も関係なく働いている人がいるから連休を楽しめるわけです。

朝も早いので手短に済ませますか、
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

年末年始の勤務

2019年12月15日 18時41分23秒 | 鉄道員の愚痴
今年は日による寒暖差が激しく、体調管理がいつも以上に苦労しています。インフルエンザも職場ででてきました。

この時期になればどの会社も年末年始の勤務が確定したころかと思います。
鉄道員には年末年始やお盆は関係ありません。大晦日に終夜運転を行うところでは尚更人が必要になります。

気になる私の勤務は、
12月28日泊まり
12月29日明け
12月30日休み
12月31日泊まり
 1月 1日明け
となりました。

長年弊ブログを拝見している方はもうお気づきでしょうか。
私は2006年の入社以来、いままで一度も大晦日に泊まりをやったことがありませんでした。勤務中に新年を迎えたことはなかったんです。
勤務の巡り合わせで偶然そうなってきたわけですが、入社14年目にして初めて大晦日に泊まり勤務を指定されました。
勤務内容からすると、年越しの瞬間はちょうどお風呂を済ませて眠りにつくころでしょうか。

年始も十分に休めるわけもなく忙しい年末年始になりそうです。

計画運休時の出勤

2019年11月01日 17時30分34秒 | 鉄道員の愚痴
関東で広く計画運休が実施された台風19号のとき、私はどうしたのかをお話しします。

台風19号では15号に続いて関東の鉄道各社は計画運休を実施しました。15号の反省を踏まえ48時間前に実施の可能性を、24時間前には具体的な計画が発表されました。
会社や路線により差はありますが、10月12日(土)の日中から10月13日(日)の午前中まで、最大で24時間程度運転を取り止めるという内容でした。

私は12日は休みで、13日9時台の出勤で、計画運休時間帯ですから出勤できそうにありません。
計画運休であっても自宅待機や休みという指示はなく、出勤しなくてはなりません。12日の計画運休が始まる前に職場に向かい前泊するしかありません。
(世間の傾向からはズレていますが業種柄仕方ありません)

12日は午前中に家を出ると雨も風も運転見合わせの規制値を超えるほどではありません。台風が近付いていることがわかる生暖かい嫌なものでした。
乗車した列車はガラガラで1両に数人しか居ません。三連休ということや計画運休が広く周知され、外出せず自宅でじっとしている人が多い証です。そんななか私は出勤しました。

職場に着いたのはちょうど12時でした。21時間前に出勤したことになります。
計画運休に向けて職場はバタバタしています。今日の出番者は泊まる場所に送り込まなくてはなりませんし、私のように前泊の社員の寝床の確保も必要です。仕事が終わったのに自宅まで路線が計画運休に入り帰宅できない社員もいます。

職場に着いたものの出勤時刻までは何もすることはありませんが職場に居るほかありません。
飲食店はもちろんコンビニも閉店しており食料の確保が問題でした。12日の昼と夜、13日朝の3食分が必要です。手元にあるのはカロリーメイト3つのみ。さあ、どうしましょう。

そこにどこからか職場から少し離れたコンビニが1店が開いていると情報が入りました。早速買いに行くも弁当、おにぎり、パンの類はありません。カップのみそ汁、お菓子、缶詰め、中華まんを買い込みました。喉が乾くカロリーメイトだけよりは十分マシです。
職場に戻り、休憩用に開放されている会議室でお菓子パーティーの始まりです。乗務での出来事やプライベートのことなど、時間を気にすることなく話しました。大先輩の昔のエピソードはなかなか聞く機会がありませんから興味津々です。

夕方になり、テレビのあるところにいきました。しっかり見るのはこの日職場に着いてからははじめてです。都心でも雨風が酷くなり暴風域に入りつつあることがわかります。
明日、どの列車から動き出すのかはっきりはしませんが、運転再開後の乗務員のやりくりの調整が始まっていました。

夕食はなんとか購入できた缶詰めとみそ汁です。質素ではありますが、たまには悪くないと思って食べました。
さまざまな資料を見返したり整理していたら22時すぎ。そろそろお風呂に入ることにしました。電車は止まり、お店は閉まっていますが、電気・ガス・水道は問題なく使えますから不自由はありません。
お風呂での会話も「明日はいつから動くのだろうか?いつ帰れるのか?」というものばかり。台風通過後の安全確認によるので私たちもはっきりしたことはわかりません。

翌朝、起きると各地で河川の氾濫、決壊、浸水といった悲惨な情報が溢れています。
自分の仕事はどうなるのか不安ながら出勤します。「運転再開初列車を担当」とのこと。動き出すようです。

準備を済ませてホームに行くとお客さまはまばら。やはり休みとあって運転再開にお客さまが殺到することはなかったようです。
いつもより空いている列車です。事前に線路内の安全確認列車を回送で走らせているので通常通り走って大丈夫とのこと。なんだか不思議な感覚です。

13日は大きな混乱はなく、仕事終わりは30分遅れで済みました。
そのまままっすぐ帰宅してゆっくり休みました。21時間前に出勤し、なにもすることなくただ過ごすことも身体は疲れていたようです。

計画運休はまだまだ改善点はありますが、今後も台風のときは積極的に実施していくと思います。
21時間前出勤はしたくありませんが、またある可能性はあります。

同業のみなさまも各々大変な思いをされたことでしょう。
いまだ復旧の目処が立てられない路線がありますから平常運転ができるのはありがたいことですね。

連続する水害について

2019年10月31日 00時34分52秒 | 鉄道員の愚痴
どうして今年はこんなにも水害が多発するのでしょうか。それも同じ地域が繰り返し被害にあっています。
被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。

先月の台風15号では千葉県を中心に被害がありました。15号は風台風でした。
今月の19号は雨台風で、千葉県だけでなく長野県や福島県宮城県など広い地域で川の氾濫、決壊で浸水などの被害がありました。
そして先日、台風は直撃しなかったものの低気圧と遠くの21号の影響により三度の大雨になりました。

2ヶ月間に3回の大雨により、鉄道も土砂流入、路盤流出、鉄橋流出など広い範囲に影響がありました。
JRでは北陸新幹線、中央本線、内房線、外房線、久留里線、両毛線、八高線、飯山線、水郡線、磐越東線など
私鉄では三陸鉄道、阿武隈急行、しなの鉄道、上田電鉄、箱根登山鉄道など。

関係者の尽力により、すでに復旧した路線もありますが、運転再開の見通しすら立っていない路線も多くあります。そして被害のあった路線は経済的にも厳しいのも事実です。国や自治体の支援も必要ですし、三陸鉄道や上田電鉄では一般からの支援の受付もはじまりました。
これまでも高千穂鉄道のように災害被害によりそのまま廃線となったローカル鉄道があります。廃線になるか復旧できるかの差は地域がその鉄道を必要としているかどうかが一番左右する材料です。

温暖化によりスーパー台風が増える、災害が増えるということは前々から言われていたことですが、とうとう将来の話ではなくなったわけです。
いままでの想定と対策では防ぎきれない時代です。鉄道会社側も対策の見直しは必要です。また被害を受けた鉄道の復旧に公的支援の拡大も望まれます。

私たちの生活においても防災対策を行政任せにするのではなく、個人でできる対策や減災をしていかないといけません。まずは備蓄からはじめてみてはいかがでしょうか。

ご無沙汰しております

2019年10月02日 23時49分18秒 | 日記
2ヶ月以上更新できず心配をお掛けしました。
すこしインターネットの世界と距離を取っていましたが、体調を崩すこともなく元気にしておりましたのでご安心ください。

いまの職場に異動して1年が過ぎました。職場のみなさんの名前と顔がようやく一致するようになりました。
やっと真の意味で職場に馴染んできたと言えるようになりました。
決してミスをして落ち込んでいたわけではありません。

この2ヶ月で、京急の踏切事故や台風被害などがありましたが、このブログを見てくださっているみなさんはご無事だったでしょうか。
これから自分のペースで更新していきますので、よろしくお願いいたします。

笛を新しくしました

2019年07月19日 16時26分32秒 | 鉄道員の愚痴
車掌の仕事といえば何を想像しますか?

車内放送やドアの開け閉め、車内できっぷの確認や発売を思い描く方も多いでしょう。どれも正解です。ではそのうちのドアの開け閉めではどんな姿が浮かぶでしょうか。
ドアを開閉するスイッチを操作したり、会社によって発車メロディーを流すこともあります。

そのドアを閉める動作で笛を吹くシーンを思いだす方はいるでしょうか。
今日はその笛に関することをご紹介します。


私の職場でも笛は会社から支給されており、乗降状態の必要により使用します。
ただ正直なところ支給されている物は好みではなく、個人的に購入したものを使っています。

それが『野田鶴声社』のフォイッスルです。
2002FIFAワールドカップでも使用されたフォイッスルもこの野田鶴声社のものです。

笛を吹くことは滅多にありませんが、仕事への変な?こだわりとして車掌になったばかりの頃から野田鶴声社のフォイッスルを愛用してきました。
10年以上仕事のときはずっと一緒だったフォイッスルがとうとう寿命を迎えてしまい、上部と下部の接合部が割れてしまいました。息を送り込んでも割れたところから漏れて空気の音がするだけになってしまいました。

甲高く遠くまで響くフォイッスルの音は他社のものでは出せません。やはり新しい笛も野田鶴声社のものと、家にあった笛と交換しました。
残念ながら野田鶴声社は、社長が亡くなり2015年に廃業してしまいました。あの素晴らしいフォイッスルは手に入れることはできません。幸いにも2個買っていて助かりました。

みなさんも仕事でこだわりの一品はありませんか?