本日(5月25日)、すべての緊急事態宣言の解除が決定されました
緊急事態宣言はまず4月7日に7都府県に、続いて4月16日に全都道府県に発出されました。
一ヶ月が経ち順次解除がはじまり、5月14日に39県、21日に関西3府県、そして今日最後の5都道県が解除されました。
一ヶ月半にもおよぶ緊急事態宣言がやっと終わりました。しかし、まだ安心できるわけではなく、外出や店舗営業の自粛は続いています。元の日常に戻れるわけではありませんが、大きな前進であり明るい話題であることに違いはありません。
すでに多く報道されていますが、外出自粛やテレワーク・在宅勤務・自宅待機の協力により鉄道の利用は大きく落ち込んでいます。朝のラッシュ時、一番混雑する区間でも空席がありました。私の体感になりますが、利用者はコロナ前の2割程度に減りました。
ゴールデンウイーク明けから少しずつ利用者が戻ってくる傾向があり、最近は3割から4割程度でしょうか。
緊急事態の解除を受けて今後従来の出社勤務に戻していく動きもあるようで、明日以降さらに利用者が戻ってくると思われます。6月に入ればいつもの通勤ラッシュが戻ってくるかもしれません。
鉄道では感染拡大防止のため窓開けや空調使用、つり革・手すりの消毒を行っています。利用者同士が会話をすることは決して多くはなく、マスクを着用していれば集団感染の原因になるおそれは小さいようです。
私自身も不安がまったくないといえばウソになりますが、過度に警戒するのもどうなのかと個人的には思っています。何も対策をしないのは言語道断ですが、手洗い・うがい、消毒、マスク着用、3密防止に取り組み、少しずつ経済活動を再開させていく段階に進んだということですね。夏休みにはある程度日常を取り戻せていることを切に願います。
さて、あすはどのくらいお客さまがいるでしょうか。
日付が変わり深夜の投稿となりました。
4月25日は鉄道員として忘れてはならない日のひとつです。
福知山線脱線事故から15年が経ちました。
107名の尊い命が失われました。改めてご冥福とお見舞い申し上げます。
15年前は、私は高校3年生でした。休み時間に誰かが「大阪のほうで電車が脱線したみたい」と言いました。
みんな携帯電話は持っていましたが、スマホではなくガラケです。Twitterもなかったので、詳しい状況はわかりません。
そのうち横転しマンションに激突し原型をとどめていない画像が入ってきましたが、それ以上のことはわかりません。
家に帰れば、テレビは脱線事故ばかりで、いまの新型コロナウイルスのようです。それが数日は続いたと記憶しています。
9月に鉄道会社の入社試験を受けようとしていた私は衝撃を受けました。
安全なはずの鉄道がなぜ。自分はその鉄道業界を目指そうとしている。大丈夫なのか。とても不安になりました。
試験はなんとか通り、内定を頂くことができました。
新入社員研修では安全について一番厳しく教わりました。福知山線の事故があった直後であり別の会社とはいえ会社側もより一層力を入れていたんだと思います。
脱線事故の現場にはいままで何度か足を運んだことがあります。
今年も3月下旬に訪れてきました。祈りの杜として整備されてからは初めてです。
尼崎駅を降りて近づくほどなんだか重たい空気を感じます。到着すると自然と涙が出てきました。
まずは慰霊碑に献花をし、事故の痕跡が残るマンションの駐車場へ。そのあと当時の概要や資料が展示されている追悼の空間へ。
当時の新聞記事や事故報告書などを閲覧することができ、1時間ほでは足りませんでした。
どんなに保安装置が整備されても凄惨な事故は防ぐことはできません。
鉄道員としてお客さまの命を預かるということ、安全について意識を引き締めるうえで今後も訪れます。鉄道で働く人はぜひ訪れてください。