い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

コロナ禍の出口は??

2020年10月31日 22時45分37秒 | 鉄道員の愚痴
いまだにコロナ禍の出口が見通せないでいますが、みなさま体調にお変わりはないでしょうか。

緊急事態宣言の期間中は街から人が消えたこともありましたが、解除以降徐々に回復していると実感します。

朝の通勤通学のラッシュは、コロナ禍よりも前の状況には至っていませんが、8割程度は戻っているように感じます。
旅行や行楽もGoToトラベルキャンペーンの効果もあり、感染対策をしっかり行えばある程度許容されるようになりました。東京都と対象になってからその傾向は一段と強まっています。

とはいえ、鉄道各社の経営状況はかなり悪化しており赤字は避けられません。
でも我々鉄道員は今日もいつも通り列車を走らせています。航空業界のように大幅な減便や社員の出向などもありません。

JR東日本はじめ関東の鉄道各社は次のダイヤ改正で終電の繰り上げを計画しています。
生活に大きく影響を受ける人もいるはずですが、時代が大きく変わろうとしている証です。

はやくコロナ禍が収束することを願ってやみません。

【危険】ベビーカーの駆け込み乗車

2020年09月12日 18時24分59秒 | 鉄道員の愚痴
つい先日にあったことを紹介します。

鉄道施設はもちろん、さまざまの施設や場所においてエレベーターが整備されたり、ベビートイレが整備されたとで小さな子ども連れでのお出かけがしやすくなりました。街中で抱っこひもを使っている姿はほぼ見ることはなく、ベビーカーを使っています。

私が仕事中に遭遇したヒヤッとしたことです。
お昼過ぎの列車で始発駅での出来事です。始発駅なので、乗客はすでに車内に居り静かなホームでした。
その駅はホームが緩やかなカーブで、最後部の車掌から先頭まで肉眼で確認できません。モニターでお客さまの乗り降りを確認します。
発車ベルが流れドアを閉める操作をした途端、モニターに駆け込み乗車をする人影が半分ほど映りました。黄色い点字ブロック付近で立ち止まったように見えたため乗るのを諦めたのだろうと見えました。
その直後、列車に近づきドアをこじ開けようとする様子が目に入りました。ちょうどモニター範囲の境目で、その手前を映す画面でベビーカーの存在を確認しましたが、何かが挟まれているのか単に車両にベビーカーを押し当てているのかはわかりませんでした。
すぐにドアを開けましたが、その操作よりも先にお客さまは列車から離れたため、挟まっていたのではなく無理に乗ろうとしていただけなのかもしれない。でも挟まっていないとも断言はできません。
ドアが開いたのでお客さまは何事もなかったかのように乗車されましたので、1分いくかどうかの遅れで発車しました。発車する際にどうやらエレベーターから降りてきたところで駆け込み乗車をしたようだとわかりました。

状況は関係箇所に報告しましたが、ベビーカー(過去に東京メトロ半蔵門線九段下駅で引きずり事故は記憶に新しいかと思います)ということで、かなり神経を尖らせていることは私にもわかりました。

勤務終了時にも再度詳細に状況を確認されました。管理者が現地を確認し、車掌からはお客さまを目視できない位置で、かつモニターの境目であったことも再確認したそうです。また実際にはベビーカーに乗っていた子供の足先がドアに挟まれていたと教えられました。
状況を察知し、列車を発車させることなく対応したのだから問題ないと言われましたが、背筋が凍る思いをしました。

エレベーターの中にはホームの放送は流れず、降りたタイミングで列車が止まっていれば駆け込み乗車する心理はかわらないでもありませんが、ドアが閉まりかけたらベビーカーをドアに差し込むのではなく、次の電車を待つゆとりがほしいものです。どうかベビーカーに乗っているお子さまのことを考えてください

私たち車掌は、お客さまにケガをさせようとしてドアを開閉しているわけではありません。安全を考えていますが、どうしてもベビーカーやエレベーターからの駆け込み乗車は気づきづらきものです。甘えるつもりはありませんが、事故防止にはお客さまのご理解が必要不可欠なものです。

【危険】ベビーカーの駆け込み乗車

2020年09月11日 15時58分33秒 | 鉄道員の愚痴
つい先日にあったことを紹介します。

鉄道施設はもちろん、さまざまの施設や場所においてエレベーターが整備されたり、ベビートイレが整備されたとで小さな子ども連れでのお出かけがしやすくなりました。街中で抱っこひもを使っている姿はほぼ見ることはなく、ベビーカーを使っています。

私が仕事中に遭遇したヒヤッとしたことです。
お昼過ぎの列車で始発駅での出来事です。始発駅なので、乗客はすでに車内に居り静かなホームでした。
その駅はホームが緩やかなカーブで、最後部の車掌から先頭まで肉眼で確認できません。モニターでお客さまの乗り降りを確認します。
発車ベルが流れドアを閉める操作をした途端、モニターに駆け込み乗車をする人影が半分ほど映りました。黄色い点字ブロック付近で立ち止まったように見えたため乗るのを諦めたのだろうと見えました。
その直後、列車に近づきドアをこじ開けようとする様子が目に入りました。ちょうどモニター範囲の境目で、その手前を映す画面でベビーカーの存在を確認しましたが、何が挟まれているのか単に車両にベビーカーを押し当てているのかはわかりませんでした。
すぐにドアを開けましたが、その操作よりも先にお客さまは列車から離れたため、挟まっていたのではなく無理に乗ろうとしていただけなのかもしれない。でも挟まっていないとも断言はできません。
ドアが開いたのでお客さまは何事もなかったかのように乗車されましたので、1分いくかどうかの遅れで発車しました。発車時に

状況は関係箇所に報告しましたが、ベビーカーということもあり

車掌の水分補給時のアクシデント

2020年09月02日 13時47分04秒 | 鉄道員の愚痴
9月になり、東京は猛暑日に迫るような暑さは少し和らぎました。台風の影響など、残暑はまだ続くので油断は大敵ですね。

運転士や車掌といった乗務員は列車に乗務し、運行に直接関わる業務を担います。列車という移動空間が職場ですから毎日決まった時刻に食事を採ることも行きたくなったタイミングでトイレに行くこともできません。

熱中症対策で、適度なエアコンの使用や水分補給が推奨されています。
客室同様乗務員室にも冷房はありますが直射日光が当たるときは冷房の効きはあまりよくありません。ですからなおのこと水分補給は大切ということになります。
会社も乗務中でも適宜水分を取るように言っています。休憩中のほか運転士は駅停車中に、車掌なら駅間を走行中であれば安全への影響もなく水分を補給します。

さて、つい先日のこと。乗務中の水分補給用に買っておいた炭酸水を飲もうとしたときのことです。
ペットボトルを振った覚えはなく、購入した直後でもないのですが、蓋を開封した途端に中身が溢れだし、ズボンとワイシャツに掛かってしまいました
すぐに気づいて閉めたのでずぶ濡れは免れましたが、雨が降っているわけじゃやいのに一部が濡れた姿。正直、カッコいいとは言えません。

天候に恵まれたので、すぐに乾いたのは幸いでしたが、みなさんも水分補給の際にはご注意を。

8月になりました

2020年08月03日 16時12分17秒 | 日記
7月に一つもブログを書かないまま8月になってしまいました。みなさまご無沙汰しております。
連日コロナ関連の報道が絶えず、感染者も再び増加しており不安は拭えませんが、私は健康です。

熊本県や山形県などで豪雨被害がありました。豪雨被害なんて数年に一度という感じがありましたが、1年に複数発生するようになりました。これは異常気象ではなく、気象が変化し当たり前になってきているのではないでしょうか。
これだけの豪雨がありながらも7月は台風が一個も発生しませんでした。観測をはじめてから初のことだそうです。線状線降水帯により数日間にわたり雨が降り続けました。もし台風が発生していたらもっと被害は酷くなっていたのかもしれません。

私は緊急事態宣言が解除され、外出自粛要請が緩和されてから少しずつお出かけを再開しています。
マスクを着用し、適宜消毒の実施、三密を避ける、大きな対策はこの三点ではないでしょうか。

今月は仕事とコロナについても少しずつお話できればと思います。

外出自粛緩和をうけて

2020年06月28日 22時56分00秒 | 鉄道員の愚痴
いまだに連日コロナ関係のニュースが報道されております。緊急事態宣言を受けて6月から企業活動が続々と再開しました。
6月19日には外出自粛が緩和され、県をまたぐ移動も解除されました。一時期は完全停止と思うほど減ってしまった人の流動と経済活動でしたが、やっとコロナとうまく付き合いつつ日常生活を取り戻していく段階に入ったと言えます。
一番利用者が少ないときは、朝の最も混雑するピーク時間帯でも空席がありました。いまはコロナ禍前の水準には至らないですが8割以上戻ったのではないでしょうか。旅行で家族揃って泊まりがけで遠出とはいかなくても近場の外出もかなり増えてきました。

人が動き、お金が回らなければ経済活動は止まってしまい、どうにもならなくるということを実際に経験してしまいました。
7月になれば子供たちは夏休みで行楽需要が伸びる時期ですが、今年は夏休みは縮小されますし、例年通り遊ぶとはいきません。会社経営はしばらく厳しいままかもしれませんが、一歩ずつ前に進んでいきたいですね。

鉄道乗務員としては、食事をするお店が再開され食料確保にとても苦労することから解放されたことの喜びはたいへん大きいです。
みなさまに感謝いたします。そして頑張っていきましょう!

緊急事態宣言すべて解除

2020年05月25日 23時44分07秒 | 鉄道員の愚痴

本日(5月25日)、すべての緊急事態宣言の解除が決定されました

緊急事態宣言はまず4月7日に7都府県に、続いて4月16日に全都道府県に発出されました。
一ヶ月が経ち順次解除がはじまり、5月14日に39県、21日に関西3府県、そして今日最後の5都道県が解除されました。

一ヶ月半にもおよぶ緊急事態宣言がやっと終わりました。しかし、まだ安心できるわけではなく、外出や店舗営業の自粛は続いています。元の日常に戻れるわけではありませんが、大きな前進であり明るい話題であることに違いはありません。

すでに多く報道されていますが、外出自粛やテレワーク・在宅勤務・自宅待機の協力により鉄道の利用は大きく落ち込んでいます。朝のラッシュ時、一番混雑する区間でも空席がありました。私の体感になりますが、利用者はコロナ前の2割程度に減りました。
ゴールデンウイーク明けから少しずつ利用者が戻ってくる傾向があり、最近は3割から4割程度でしょうか。
緊急事態の解除を受けて今後従来の出社勤務に戻していく動きもあるようで、明日以降さらに利用者が戻ってくると思われます。6月に入ればいつもの通勤ラッシュが戻ってくるかもしれません。

鉄道では感染拡大防止のため窓開け空調使用つり革・手すりの消毒を行っています。利用者同士が会話をすることは決して多くはなく、マスクを着用していれば集団感染の原因になるおそれは小さいようです。
私自身も不安がまったくないといえばウソになりますが、過度に警戒するのもどうなのかと個人的には思っています。何も対策をしないのは言語道断ですが、手洗い・うがい消毒、マスク着用、3密防止に取り組み、少しずつ経済活動を再開させていく段階に進んだということですね。夏休みにはある程度日常を取り戻せていることを切に願います。

さて、あすはどのくらいお客さまがいるでしょうか。


福知山線脱線事故から15年

2020年04月26日 02時43分44秒 | 鉄道員の愚痴

日付が変わり深夜の投稿となりました。
4月25日は鉄道員として忘れてはならない日のひとつです。
福知山線脱線事故から15年が経ちました。
107名の尊い命が失われました。改めてご冥福とお見舞い申し上げます。

15年前は、私は高校3年生でした。休み時間に誰かが「大阪のほうで電車が脱線したみたい」と言いました。
みんな携帯電話は持っていましたが、スマホではなくガラケです。Twitterもなかったので、詳しい状況はわかりません。
そのうち横転しマンションに激突し原型をとどめていない画像が入ってきましたが、それ以上のことはわかりません。
家に帰れば、テレビは脱線事故ばかりで、いまの新型コロナウイルスのようです。それが数日は続いたと記憶しています。

9月に鉄道会社の入社試験を受けようとしていた私は衝撃を受けました。
安全なはずの鉄道がなぜ。自分はその鉄道業界を目指そうとしている。大丈夫なのか。とても不安になりました。
試験はなんとか通り、内定を頂くことができました。
新入社員研修では安全について一番厳しく教わりました。福知山線の事故があった直後であり別の会社とはいえ会社側もより一層力を入れていたんだと思います。

脱線事故の現場にはいままで何度か足を運んだことがあります。
今年も3月下旬に訪れてきました。祈りの杜として整備されてからは初めてです。
尼崎駅を降りて近づくほどなんだか重たい空気を感じます。到着すると自然と涙が出てきました。
まずは慰霊碑に献花をし、事故の痕跡が残るマンションの駐車場へ。そのあと当時の概要や資料が展示されている追悼の空間へ。
当時の新聞記事や事故報告書などを閲覧することができ、1時間ほでは足りませんでした。

どんなに保安装置が整備されても凄惨な事故は防ぐことはできません。
鉄道員としてお客さまの命を預かるということ、安全について意識を引き締めるうえで今後も訪れます。鉄道で働く人はぜひ訪れてください。


【休業要請】乗務員にも困ります

2020年04月10日 18時50分21秒 | 鉄道員の愚痴
新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受けた休業要請の対象施設について、本日(4月10日)小池都知事が会見で発表しました。

通常通りの列車運行を行っている鉄道員として気になるのは食事事情です。
ニュース報道によると、飲食店は5時~20時に営業時間短縮を求めるとのことです。

特に乗務員は列車に合わせて勤務が作られており、出勤退勤時刻も休憩時間もバラバラです。決まった時間にみんなで一斉に食事をとることはできません。
5時~20時では遅い夕食休憩には間に合わないことが予想されます。

社会生活を維持する上で必要としてスーパー、コンビニ、飲食店でも持ち帰りは対象外のようです。
あいにく20時以降になったときはスーパーかコンビニ弁当で済ませることになりそうです。

昨年の台風のときはコンビニを含めて軒並み閉店しており、食事の確保が困難だったことに比べては十分マシですが。
また職場では、各店舗の営業の一覧をみんなで協力して作ることになりそうです。

利用者が激減しても社会生活を維持する上で必要なインフラとして鉄道はいつもの日常のままです。
医療関係の方の苦労に比べれば足元にも及びませんが、苦労されているみなさま、どうがこの危機を乗りきってみせまよう。

入社15年目最大の危機です

2020年04月09日 22時20分21秒 | 鉄道員の愚痴
この4月で鉄道会社に入り15年目を迎えました。
高校を卒業して入社し、駅員を2年、前の職場で車掌を10年近く、そしていまの職場でまもなく2年が経とうとしています。

この間の経営に大きな影響を与える出来事といえば、リーマンショックと東日本大震災がありました。
どれも直後は利用者が減りましたが、首都圏から離れたところで発生したことで、経営に大打撃ではありませんでした。

いま日本中、いや世界中を震撼かせている新型コロナウイルスは、とうとう緊急事態宣言が出るまでになりました。在宅勤務の推奨や外出自粛があり、人の動きが停滞しています。
私の体感では、朝のラッシュ時で20~30%減、日中は半分を下回っています。土日はさらにひどく80%減です。

東海道新幹線や観光列車などでは運休がでているものの通勤電車はいつも通りの本数で運行しています。車内はガラガラで、いつもは込み合う都心部でも空席があるほどです。
お客さまが激減しているわけで、4月に入っても定期を買う人も減っています。会社の収入も大きく減っています。
これは、外出自粛の要請に多くの人が従っている証ではありますが、固定費率の高い鉄道においてこの状態が長引けばかなりの影響がでることは確実です。

いままでの日常がすっかり失われ、仕事のほかは自宅に引きこもる日々です。
いつまで続くかわからず先行きのわからないことで不安はつきません。

感染拡大防止に一人ひとりが確実に取り組み、落ち着く日を待つしかありません。
会社の誰もがこんなことは初めてだと語っています。

私たちは交通インフラを担うものとして出勤して列車を走らせるしかありません。
会社の対策はマスクの支給とアルコール消毒の設置しかありません。
会社で感染が広がれば列車の運行が止まる可能性もあります。そうならないことを祈っています。

みんな不安でいっぱいです。
でもこんなときこそ、みんなで乗りきっていきましょう!