片翼の左翼

　現在の韓国の慰安婦像問題についての戦略は、基本的に日本国内との連動が念頭に置かれている。

　韓国が駄々をこね、日本国内の親韓勢力が

「韓国は厄介ですよ。こっちが何もしなければ、連中は厄介な事も言わず、従順に引き下がりますから。静かにしていましょう」

　ってな具合に進言する。
　日本としては、正直うっとおしいし、「ほっとこうよ」と思う人もいるしで。その進言を受け入れがちなんだな。で、ほっとかれると。

　すると、連中は日本人に関わらないところで勝手に勝利宣言をしてて。
　そして、日本のマスコミはそれを隠蔽すると。

　とまあこーゆー流れになるわけである。

　言ってみりゃ、それで中韓外交として大成功になったのが、南京事変の大虐殺化であったり、グレンデール市に建設された慰安婦像であったり、サンフランシスコで採用された韓国の主張がそのまんま書かれた教科書であったり、米国で慰安婦謝罪要求決議案が通ったり…なわけだ。

　今回の件でも、韓国人は大暴れである。
　で、ウチの以前のエントリでもと紹介していたが、二階は「あんな国の言うことはちょっとほっといたらどうか」とか、前述の俺曰くの「親韓勢力」的な動きをしてくれている。石破も然り。

　それぞれの役者が機能している。それなのに、その機能が効力を発揮していないのである。
　10年ほど前ならば。これは効果があって。なかなか駐韓大使を韓国へ戻さない安倍総理はマスコミから連日バッシングされ続け、支持率が急落するわけよ。でもって、前述みたいに、二階やら石破あたりが安倍総理に「ほっとこうよ」とかつぶやくのである。これはまあ、安倍総理みたいな頑張って毅然とした対応をやろうとしている人からすりゃ、心が折れるわな。

　でもね。現在は逆に、なんつーか支持率が鰻登りだよ。

　

　ここで、二階が言うように、駐韓大使を戻して少し冷却期間を置いてみたりとか、石破の言うように「ちょっと話し合いましょう？」と、いったん制裁をやめた上で日本からアプローチをかけたりすると、どうなると思う？

　現状でこれだけ支持率が上がっているのである。この支持率はなんと政権発足当初並なのだ。如何に、二階や石破が間違った主張をしているのか、わかろうものだ。

　この傾向は、実は麻生元総理の時代ぐらいからも見て取れてた。
　つまり、中韓の我儘に対して毅然と普通の対応をすれば、どれほどマスコミに叩かれようと支持率は多少上昇していたのである。それが、長きにわたりしつこくしつこくマスコミに叩かれ続けると、それを目撃している視聴者さん達は不安になるのである。

　ちょうど、俺が「次の米大統領は絶対トランプだ！」と、１年にわたって主張を繰り返していたのに、マスコミは一貫して「トランプみたいな狂人が選択されるなんて、そんなバカな。常識で考えてヒラリーでしょ」と言われ続けて不安になっていたのと同じ感覚だ。

　これで、最終的にはマスコミの思惑通り、政権の支持率を下げる事に成功していたのだけど。

　今の様子を見てるとねぇ。この対応を「好し」とする人が、如何に増えているかという事なのだ。流石に、もうバレてきてるんだよね。誰の目にも。二階や石破達が主張するような消極策が、ここまでの日本の苦境を生み出した元凶だと言うことを。

　日本国内の親韓勢力の力がちゃんと効力を発揮してないのに、それでもなお韓国は暴れ続ける。今度は竹島に慰安婦像を建設すると言い出す始末である。

　やればやるほど、日本人の韓国への好感度は下がってく。
　日本のマスコミは、昔みたいに放置してくれないし、時の総理を叱りつけ、コントロールもやってくれない。そうなって当然だろうが…。

　そうして気持ちよく暴れる事が、これまで成功に繋がってただろうし、やめるにやめれないんだろうけど。

　いやー。凄いよね。俺は、俺らはもしかして、「国の崩壊」を目の当たりにできるのかもしれないなぁ。


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孤立する韓国、「核武装」に走る