JN1KWRのブログ

モービルホイップでサテライト移動を楽しんでいます。

6m AND DOWNコンテスト(詳報)

2011-07-05 17:55:35 | コンテスト
 6m AND DOWNコンテストにCPで参加しました。この部門で関東3位・3位・2位と過去3年連続で入賞を果たし、今年は密かに優勝を狙っての参加でしたが、結論から言って惨憺たるスコアでした。コンテストをサボって某移動局を追いかけ回していたとの目撃情報も複数寄せられているので、推して知るべしということでしょう。

 土曜日は仕事帰りの移動運用も早めに切り上げて、帰宅後はコンテストの準備です。50MHzのアンテナは釣竿・AH-4ではあまりにも寂しいので、昨年同様伝家の宝刀5/8λGPをベランダに仮設します。昨年は釣竿を外してベランダ中央にGPを立てましたが、ここで一つ誤算が生じました。夏の暑さ対策のためにXYLがベランダ上部を遮光シートで覆ってしまっていました。釣竿はどうにか隙間から伸ばせるようになっていますが、GPの場合ラジアルが邪魔してうまく立てられません。仕方なくGPはシートの掛かっていないベランダの端に仮設しました。釣竿はサブアンテナとして残します。つまりHFにも出られる状態です。これが間違いの元でした。
 とりあえず50MHzのアンテナの設営ができました。2エレデルタループを購入してからは移動ではこのGPの出番はすっかり無くなりました。久し振りに使いますが、SWRはばっちり下がっています。釣竿・AH-4と聞き比べてみても、概ね信号が強くなるようで期待が持てます。強風対策で普段は縮めてある144、430MHzのGPも6mアルミ伸縮ポールをフルアップ。430MHzがSWRがふらついていて、アンテナチューナーで同調しても時々ずれてしまいます。ちょっと心配です。アンテナ設営に時間が掛かってしまい、今回は栃木コンテストに参加する余裕はなくなりました。入浴、夕食の後、メモリーキーヤーにCQを入力し、各バンドのパワー調整、前回のログを見て作戦(?)を立てながらコンテスト開始を待ちます。

 21:00コンテスト開始です。いつものように各バンドの様子を探りながら呼び回りで入ります。数局ずつ交信したところで、10分頃からCQでランニング。出だしは好調で、21時台は56交信で前回の55を超えました。これで一気に伸ばせるかと思いましたが、22時台に入るとランニングしても1ケタに終わり、QSYが小刻みになりました。早くも遅れ始めました。昨年GPを上げてそれなりの効果を感じましたが、今回は少し様子が違いました。50MHzは空振りが多くなり、S&Pの比率が上がってきました。夜も更けてくると430MHzはだんだん局数が少なくなってきてバンドが静かになりました。序盤を430MHz中心で攻めた方が良かったのでしょうか。スタートダッシュに成功したように見えて、結局最初の1時間で終わってしまいました。その後はどんどん遅れていくばかりです。とりあえず2:30まで引っ張りましたが、この時点で前年から30交信減。

 さて、早くも諦めモードになっていましたが、このところ日曜日は早朝に目が覚めるという癖がついていたので、セットした目覚まし時計より早く起床。睡眠2時間で4:45にコンテスト再開。早起きは三文の得とは言いますが、50MHzの05、144MHzの06と、ともにバンドニューの県がとれました。特に50MHzは先月の26県に続いてのニューで、WAJAに残り3と大きく前進です。しかしコンテストの方は遅れを取り戻すところまでは行かず、入賞どころか自己ベスト更新も絶望的になってきました。
 更にまずいことがそろそろ始まります。前回は釣竿を撤収しコンテストに集中しましたが、今回は釣竿が残っています。5:20過ぎからは某有名移動局の全バンドサービスを追いかけ始めてしまいました。次のバンドまでの間にコンテストに戻りますが、サービスの状況が気になって、十分なワッチはできずCQを出すのが精一杯です。3.5MHzに始まり7MHzに戻ってくるまで、コンテストは11交信でした。その後は間に朝食を挟んでしばらくコンテストに専念しますが、なかなか伸びません。某掲示板を覗いてみるとVO-52のサービスが始まったようです。早速ダウンリンクを確認。コンテストのため144、430MHzのGPはIC-7000Mの方に戻してありましたが、アップリンク周波数をワッチすると、掲示板のアナウンス通りで直接波でも確認できたので、スプリットで呼んでみます。2回目で応答がありました。1200MHzは逃しましたが、袖ヶ浦市はSATを含め5バンドニューの大収穫。周波数をコンテストバンドに戻して再開。5分程度のロスはもはや大した影響はありませんが、一体コンテスト中に何やってんだか。

 コンテストの方は既に白旗が揚がっており、下方修正した目標の400交信超えも難しくなってきました。それでも途中棄権だけは避けたいですし、所属する墨田ウェーブ無線クラブにもクラブ対抗のポイントを少しでも加算しておきたいので、どうにか惰性で完走を目指すことにします。昨年は9時台に50MHzで4、6エリアがとれましたが、今回はまだEsが出ていないようです。9:44からは某移動局の木更津市のサービスを追いかけます。こちらも5バンドがニューでした。合間のコンテストは5局のみ。完全に主従が入れ替わってしまいました。昼食後12:38からの君津市はハイバンドが全滅で、狙っていた18、24MHzは逃しました。今回も一回りする合間のコンテストは5局。低いところでレートを維持しています。追っかけに参加していた局とコンテストでお会いすることも多々ありましたので、サボっていたのは私だけではないようです。ほっとしました。

 13時台は遅ればせながら50MHzのEsがオープンしていました。マルチを狙いに行きますが、パイルになっていてなかなか順番が回ってきません。無理に深追いしたため大きく時間をロスしてしまい、レートはさらに落ちました。多少マルチは増えましたが焼け石に水です。14時台は各バンドを回り落ち穂拾いでしたが、19交信とまずまずのラストスパートでした。
 コンテスト終了し、富津市のサービスを追いかけてから50MHzのGPを撤収しました。コンテスト終了少し前に始まっていたようで、狙っていた14MHzは逃してしまいました。ニューは10MHz1バンドのみでした。

 さてコンテストの方の結果は、50MHz:146×18、144MHz:134×13、430MHz:97×9、合計 377×40=15080。関東第2位だった昨年の457×48=21936には遠く及びませんでした。特に430MHzは交信数、マルチとも前回の3分の2程度という悲惨な状況。3位だった2008年の314×41=12874は辛うじて超えましたが、元々激戦区のCPで今年は節電意識からか例年になくQRP局が多かったようなので、今回のスコアでは入賞は望めません。

 1時間毎の交信数は
 21時台から56・46・33・36・28・16・仮眠・5・14・27・10(朝食)・20・19・13・19・7(昼食)・9・19。入賞狙いのモチベーションを維持できたのは最初の1時間だけでした。

 マルチ
  50MHz:05、07、09、10、11、12、13、14、15、16、17、18、38、41、43、44、47、101
 144MHz:06、07、08、09、10、11、12、13、14、15、16、17、18
 430MHz:10、11、12、13、14、15、16、17、18
 今回は北側が好調で50MHzの05、144MHzの06は大収穫でしたが、西側が全くダメでした。430MHzは泣きたくなる程でした。

 今回も2時間ほどの仮眠でしたが、睡魔に襲われることもなく体力面では自身がつきました。終盤のEsオープンでマルチ稼ぎに夢中になり、気がついたら18時間の長丁場を乗り切っていました。某移動局を追いかけ回していたことも、気分転換になって良かったのかもしれません。AJA+12と大収穫でこちらも十分楽しめました。
 勉強会やブログでお世話になっている各局ともお会いできましたが、UJXさんの430MHzをはじめ、マルチバンドで参加していると思われるローカル局の取りこぼしも多かったです。430MHzはやはりアンテナの不調が響いたようです。現用の設備でこれ以上のスコアを目指すのは限界があると感じました。50MHzは2エレデルタループを仮設したいところですし、144・430MHzもアンテナ、同軸ケーブルとも老朽化しているようなので、そろそろ取り替える必要がありそうです。新しいリグの購入も検討しているので、来年こそは新たな環境で参加できるかもしれません。
 交信いただいた各局、ありがとうございました。
コメント (10)
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