長年の飲み友達の訃報を知り、昨夜お通夜に参列し最後のお別れをしてきました。
JK1QLSというコールサインをお持ちだったことも忘れていたほど、アマチュア無線での付き合いはほとんどなく、一度も交信しないままサイレントキーされてしまいました。昨年の夏に仕事絡みで相談を受けて、横浜まで訪ねて行ったことがありましたが、その際屋上に設置してあったアンテナについて話を交わしました。改めて知り合ったきっかけがアマチュア無線だったことを思い出した次第です。
初めてJK1QLS川崎さんとお会いしたのは、JR1FEP佐藤さんが企画し1993年7月に東京で行われた「ハングルQSOセミナー」でした。その年の春先からNHKのラジオ講座で韓国語の勉強を始め、21MHz SSBで挨拶程度の片言の韓国語を交えてHLと交信していましたが、「アマチュア無線ハングル会」に入会し、私もこのセミナーに参加することになりました。その後佐藤さんとは留学生を交えた交流会も始めましたが、佐藤さんたちに誘われて95年頃から参加した川崎市ふれあい館で行われていた講座で川崎さんと再会し、一緒に韓国語を勉強することになりました。勉強が終わった後は、講師の韓国人留学生や酒好きの仲間と一緒に、毎週のように行きつけの韓国料理屋に行き、終電ぎりぎりまで飲んでいました。
私は10年ほど前に講座は退会してしまいましたが、飲み会はその後も続き、当時からの仲間数名で1年に数回、馴染みの店で顔を合わせています。川崎さんとは今年に入ってからもご一緒しましたが、その後闘病されていたようで、7月の飲み会欠席の連絡が最後のメールになってしまいました。
川崎さんはいつもにこやかで元気な人でした。コミュニケーション能力に長けていて、多少怪しい語学力でも勢いに任せてすぐに韓国人の中に入って行くことができ、羨ましく思っていました。韓国歌謡も大好きで、たまに新宿のノレバン(韓国カラオケ)に行ったり、都内であった韓国人歌手のコンサートにご一緒したことも。楽しい思い出が一杯です。
仕事関係はもちろん、趣味の方でも、アマチュア無線、韓国語、韓国歌謡、旅行等々、交流の幅の広い人でした。天国でも仲間に囲まれてワイワイとにぎやかに楽しんでいることでしょう。ご冥福をお祈りします。73