年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

日向の里

2011-10-13 | フォトエッセイ&短歌

 大山の麓には多くの入り組んだ谷がある。この谷に沿って流れ出る小川に沿って村々がつくられた。七沢温泉のある日向地区もその一つで「里山の姿」を今に留める長閑な田園の地である。
 ここは日向薬師の山道の入口にもなっていて、春の桜・秋の紅葉の季節には観光を兼ねる参詣者で大変な賑わいを見せる。また「彼岸花」の名所にも上げられ稲刈りの季節には散策を楽しむ市民で農道は人で溢れる。
 何とも怪しげな花で(曼珠沙華)の俗称があるが、その他にも(地獄花)(死人花)(幽霊花)(狐花)(捨子花)などと不吉で忌み嫌われる花名がついている。
 有毒植物で誤食すると吐き気や下痢、時には中枢神経の麻痺を起こして死に至る事もあるので恐ろしげな名がついたのかも知れない。

<日向の里の彼岸花:10月初旬>

   野末まで広がり征くか曼珠沙華草苅る農夫を赤く染めて

   地獄花火炎の如く逆巻きて狂ったようにひたすらに咲く

   彼岸花日向の里の畦道を浄土に染めて阿弥陀佛を待つ

   曼珠沙華稲穂と競う谷戸田あり赤トンボ飛び里は鎮まる
  
   秋も旬 緑柔らかに萌えさして朱色のロックもブルースに変調


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