年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

凡事徹底

2015-11-02 | 俳句&和歌

◇◇◇   凡事徹底

 ソフトバンクが4勝1敗で日本シリーズを制して今年の試合はすべて終わった。各球団は新体制の構想を模索しながら来期に備える。勝てば勝ったで、負ければ負けたで課題が尽きないのが勝負事の世界である。
 とりわけ、話題をさらった「横浜DeNA ベイスターズ」。前半首位に位置し、Aクラスどころか優勝かの話も出始めたが、終わって見れば62勝80敗の最下位で中畑監督退陣となる。ソフトバンクは90勝49敗だから並の負けっぷりではない。原因は評論家が様々に解説者しているが、凡ミスの積み重ねである。
 池田球団社長の「チームとして凡事徹底できない事に尽きる。些細なミスをしない事」の談話で奄美大島の秋季キャンプのスローガンは凡事徹底…<なんでもないような当たり前のことを徹底的に行う>ことである。プロ球団としては「華も無ければ凄み」もない。
 投手はミットに収まるように投げ、捕手はそれをキャッチする……笑っていけないけない。ベイスターズは「捕手の後ろに外野手を一人守らせろ」という指摘もあった。
 2013年、甲子園に初出場で初優勝を成し遂げた前橋育英高校(群馬)の荒井監督は「凡事徹底」を信条にチームづくりを進めたことで有名である。高校生との合同キャンプで凡事徹底を図るのもいいかも知れない。頑張れ ベイスターズ!

 


 慟哭に並ぶナインのベンチにも清しく流れる勝者の校歌

 嗚呼死球 振り逃げ暴投パスボール サヨナラ負けに溜息もなし

 


  プロ野球今年も終り夜半の秋

  神宮に鷹舞い終わるプロ野球

 

※凡事徹底(ぼんじてってい)=基本を極めるを意味する四字熟語
※荒井直樹(あらいなおき)= 日大藤沢高(神奈川)出身、2002年に監督に就任