関東は一日雨。桜は咲いたようだがこの雨では外出するのは嫌だ。二人も源太郎の仕事が終わるのを待っていたようで、リビングに行くと横にべったりとなる。Mihoちゃんはジャス仲間とセッションで出かけてしまったから、余計に寂しくて脇を二人で固めている。
しかし、源太郎もゆっくりしたいが、立ち上がるとついてくるし、あっちに行けばそっちに、こっちに来ればそっちにと、カルガモのように一列行進だ。
明日は晴れる予報だから自由行動といきましょうね。とお願いしても無理かも。
夕食も終わり、二人ともお腹一杯になったようで、睡眠に入ったが、きっと11時過ぎには遊べと言ってくるに違いない。鬼の居ぬ間と二人が眠ったので再度IL VOLOの音楽を聴いている。コンサートCDとは別にIL VOLOが歌う名曲「L'immensita」や「Caruso」もまたいい。
そうそう、ドミンゴがこんなメッセージを添えていた。
この素敵な夜、星空の下で彼らと共に過ごし
このようなフィレンツェのような美しい街で
指揮することができるのは幸せだ
多くの人々がクラシックを聴くようになったのは
ルチアーノ、ホセと歌った三大テノールコンサートであった
この青年達は私達の思いを継いでくれている
Placido Domimgo
彼ら三大テノールの力量には遠く及ばないが、それでもドミンゴにこれだけ賞賛されれはいつかはこの若者も素晴らしいテノール歌手になるだろう。
友人から「いい男いないじゃん」とメールがあった。「まだまだ小僧の年齢の三人。これからいい男になっていく、あとで「いいね」と言っても後の祭りだよ」と興行師のように返信しておいた。どうも今の風潮は顔のようだ。宝塚のファンになるなら早めに目をつけないといけないというじゃないか。そういう意味で、完成形を好きになるのは誰でもできるが、未完成のものを見つけることが大事だ。