フロントガラスが花粉で汚れていた。仕方なく愛車の洗車をすることにした。
源太郎は晴れ男なのだが、洗車すると必ず雨が降る。これは我が家の伝統。もちろん、Mihoちゃんが自分の車を自分で洗車(いつも洗車機だけど)しようものなら、暴風雨か雪が降るから、それに比べれば絶対にましだ。
お昼ご飯を食べて、合羽に着替えていざ洗車。洗車中、ジェリーは庭先で目を細めて日向ぼっこ、ラウラは例にもれずお昼寝中だった。やっと仕上げのふき取りが終わり、ピッカピカの車をみて「これで明日雨なら馬鹿野郎と言ってやる」と片づけを済ませて珈琲タイムとなった。
ラウラはまだ寝ているし、太陽を浴びて疲れたジェリーは犬舎でお昼寝している。
「よし、二人とも寝ているし、Mihoちゃんも外出しているので、まじめに音楽が聴ける」
二年半ぶりにCHOPINのピアノソナタNo.3、ロ短調作品58のレコードテープ(キングレコード)を聴くことにした。
ゆっくりできるなぁと思っていたら、Mihoちゃんがご帰還。二人とも「お留守番していたよ」と挨拶して、源太郎に「おやつ(ラウラ)」、「散歩に行こうよ(ジェリー)」
仕方なく、散歩にでかけることにした。
「今日はさくらちゃんいるかなぁ」とホイホイ歩く。すると庭先でさくらちゃんと久しぶりにご対面。
「おお、さくらちゃん太ったなぁ」、「病気して子宮から一式摘出したらこんなに太っちゃった」とご主人。
「さくらちゃん。鼻の頭が剥けているよ」、「もぐらの穴に鼻を突っ込むんで治らないんですよ」
なんと元気な女の子だ。鼻を突き合わせて挨拶してバイバイ。それからは歩きたくないから、五米歩いてはストップ、十米歩いてはストップ。
やっと帰ってきたらもうくたくただ。それをぬくぬくしていたラウラ「何してきたの」と見つめていた。