「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

謎、内城館

2007-02-17 16:38:32 | 歴史・民俗
 日中には青空が広がり、雪もだいぶ融けたようでもあります。

定番スポット・・・早池峰古参道跡の鳥居


伝承園と天ヶ森



 雪がちょっと多めに降ったとしても、また吹雪になろうとも、2月も下旬、春の足音が徐々に聞こえてきております・・・というより昨年の12月から足踏みをしていた音がしてましたからね・・・・笑


 さて、本題・・・謎の内城館

 内城とは盛岡南部藩士、内城氏が遠野時代に居舘としていた内城館のこと・・・
 資料には上郷細越村内城館、50石とあり、伝えられる人物は内城治兵衛とあり、遠野阿曾沼氏旧臣と思われ、本姓は菊池氏・・・・。
 後に盛岡へ移り盛岡藩士として家を残し4系があるとのこと。

 遠野阿曾沼氏旧臣の中には盛岡南部藩に仕え、遠野を離れて盛岡藩士として命脈を伝える多くの家がありますが、内城氏もそのひとつ、しかし、細越村の内城館とは、全く以ってどこなのか不明でもあります。

 また遠野市内の城館跡を調べ上げたお二人の郷土史家(荻野馨先生、菊池春雄先生)共に遂にわからずと報告しております。

 お二人は調査に当っては深く地域に入って聞き取り調査やら怪しい箇所も探った雰囲気もみられますが、不明のままです。
(それは、ないじょ(ないしょ)だて・・・・汗)

 これは何を意味するものなのか、おそらく遠野に居た期間が短かったのか、或いは本姓を菊池氏と称するように上郷の菊池一族から分家した一族なのか、とにかく内城という苗字もなければその館跡も不明、これはまさに謎でもあります。
 
 しかし、その子孫は南部藩士として内城姓のまま時代を生きている現実がありますし、若干のその伝えも残されている。

 まさに要課題というべきものが山積といったところです。


 松崎館、真立館と天ヶ森


 八幡館と六角牛山


 八幡館

 雪と融けた部分の地肌で段状の形跡が確認できると思います。

 この雪が融けましたら早期に八幡館の縄張図作成に取り掛かりたいと思います。


おまけ

 ちびまる子ちゃんのクラスメート「ながさわ君」

 末娘が書きました・・・・笑

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8 コメント

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脇腹確認! (romi)
2007-02-17 18:01:26
午後になって青空に呼ばれてそっちこっち。
たまどんの常堅寺もウオッチ・・・彼女の画像の方が遠野の冬らしいことを悟ったしだい。
今日の画像と言うことではニアミスかもね。
その後水車小屋も行って見ましたが動いていないのは寂しいです。

見事に八幡座の脇腹が判ります。
ふ=ん、この下を何時も通っていても気づかないもんですね。
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ニアミス (とらねこ)
2007-02-17 20:04:45
romiさん
私も昼過ぎに常堅寺へ・・・カッパ淵にもと思いましたが水量が足りないという表示で伝承園へ・・・・水車小屋のスリスリ猫と遊ぼうと考えましたが、そのまま松崎方面へ・・・・となりました。
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うあ、またしても。 (タマ千代)
2007-02-17 21:56:45
2枚目の画像は、正に明日アップしようかと思っていた風景デシタ。
勿論、先日の小雪がちらついた瞬間のものです。

カッパ橋(旧福泉寺橋?)から見る早池峰+薬師岳が密かに気に入っていますが、あの脇道に入って行くと八幡舘の見事な姿が見えたんですねー。

「青空に雪」は見たかった風景です・・・・惜しがったなぁ。
先日訪問の際に感じた不完全燃焼の原因が分かりました。
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いやいや・・・ (とらねこ)
2007-02-17 22:14:02
たま千代さん
まさにromiさんとも土淵界隈で青空に誘われてニアミス状態、またタマ千代さんとも重なる内容があったとか、いやい・・・たま千代さんの常堅寺画像をみての土淵界隈取材でもあり、まことにすみませんです。

かっぱ橋、私的には福泉寺橋なのですが、川沿い、自転車道からみた早池峰、六角牛もまた格別ですよね、天ヶ森も松崎館も八幡館も・・・・晴天の日はなおさら良いですよ・・・。
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眠れる城館 (藤九郎)
2007-02-18 07:21:39
おお、一枚目の写真は・・・何年か前、折りたたみ自転車で遠野物語をたどったときを思い出しました。

内城という姓、八戸にもあるんですが「うちじょう」と読む姓の方もいるようです。

内城館、我々が発見するのを待ちながら眠りについているのかもしれません。
できれば我々の手で見つけたいものですね。
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面白そう (稲用)
2007-02-18 18:14:29
未発見の館跡の探索、面白そうですね。
私もできることなら参加したいです。
続報を楽しみにしています。
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新発見 (とらねこ)
2007-02-19 10:03:45
藤九郎さん

内城館跡、これは難しい、かなり難しいと思います。
なんせ、館跡調査をされたお二人の史家達は、当時も今も名の知れた方々、また地域に入って聞き取り調査もかなり深く調べたようでもありますが、何も得られなかったようです。
でも何かしらヒントみたいなものは独自持っていたかもしれません。

我々は足で稼ぐしかないかもしれませんね。

見つければ注目度は皆無ながらもマニアや遠野郷土史界では世紀の発見になるかもしれません・・・笑
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なんとか (とらねこ)
2007-02-19 10:07:38
稲用さん

まっ、期待はしないでください。
市内の館跡調査を行なった当時とはまた環境も違って・・・地域の歴史に詳しい古老達は今は故人・・・そんなことから、聞き取り等では新たな事実はみえそうにありません。
怪しい場所を丹念に探ること、まさに体力勝負となりそうです。
でも一からはじめる、これによって何かがみえる可能性もありますから、やるしかないかもしれませんね。
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