経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

ある会議ーその2

2007年07月14日 | Weblog
 ある会議の話の続きである。この会議は、ほんとうにある(存在する)会議話である。会議の話だからといって、懐疑に思わないで、以下目を通していただきたい。

 カネがなければ何も出来ない。だがカネがない。だからどうしたらそのカネを調達するか、といったことで、熱心な論議が行われているのである。

 もうここで完全に囚われている。返済に汲々していても、まだ他人のお金でなんとか、とうま(馬)いこと考えるしか(鹿)能がないのか、と私は思わず鼻で笑い、「馬鹿な
話」と、口に出しそうになった。

 そこを押さえて、おもむろに、 「金なし人なしなのだから、自分でがんばって営業をやる意外にない、と言った論議、これもある。ですが、人に、たとえば御客さまに営業してもらう方法がないかな、といったことがこの会の議題にでないのだろう」、と切り出す。

 みなこの馬鹿、といった顔で、馬耳東風の体(てい)である。

 「ましてや当社は、案件に対して手当の資金をどうするか以前の問題として、資金ショートで大変している状況・・・カネを懸けて、云々といった議論をし、ここで決まったとしても、はいそうですか、とカネ出す人は、誰もいないのでは・・・」と、ここで一息入れる。

 こんどは、みな一応に怪訝な顔をしているが、少しは聞いていただけるモードになったようだ。

 「でもどの案件もそれなりにお金がかかるんですよ」と、専務。社長の長男で親の会社に入るまで大手の銀行員だった、自他共に認めるエリートさんだ。

(続く)

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