経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

宰相とリーダーシップ

2008年03月25日 | Weblog
あくまでこのの是非、善悪には関わりなく
 宰相としてのリーダーシップの観点から、  
日本の首相でダメと酷評された人を
 思いつくままノミネートしてみる。

 まずメカケ退陣の宇野、投げの鈴木善幸、
 無力の村山某、、ゴルフの森、人柄の小淵、、
 投げだし安倍。

 それに、このリストにまず当確となるのが、
 現職の福田首相。
 それもワースト10を作るとなると、
 まず上位に付ける勢いでリーダーシップなき故の
 失態を積み重ねている。

 さすがに、NO1確実の宇野を超えることはあるまいが、
 ひょっとしたら村山、鈴木、小淵をごぼう抜きし、
 ボス森との2位争いを迫る勢いだ。

 上のリスト中、宇野は女性問題、森はゴルフで辞めている。
 こうした辞め方は福田総理には、まずはあるまい。
 辞めるとしたら、国民の支持を失い凋落し、
 鈴木、安倍と同じように投げ出す、といったことか。

 投げ出しにしても、一国の首相だから、
 花道(丁の言い大義名分)が必要だが、
 安倍にはそれが無く、
 次策の「病」を採らざるを得なかった。
 
 まさか前任と同じ理由というのは、
 いくら善人宰相でも採りづらいだろう。

 さらにリストに共通することは、国民の見えない裏舞台で
 決まった首相がほとんどだ、と言うことだ。
 宇野、森、小渕、安倍、今の人。
 村山はどうだったか記憶にないが、
 鈴木は田中の傀儡だった。

 この2つを合わせ考えると福田総理の起死回生は、
 国民の信を問うこと。
 すなわち解散。衆議院選挙ということになる。

 これは解散が目的ではなく選挙大勝が目的である。
 今の福田首相に対する国民の支持率が
 極めて低く、それも凋落傾向にある。

 これでは解散という宰相の伝家の宝刀が
 使えない、ということだ。
 こうした状況を八方ふさがりという。

 では、この事態の根本には何があるか。
 安倍政権から急遽、引き継いだとか、
 内外情勢が悪いときだった、という同情論もあろうが、

 「環境や情勢に関わりなく、采配をもって
      国と国民を最善に持って行く」、

 これが首相に求められるリーダーシップである。

 そうした視線からみるに、彼のリーダーシップと、
 その背景の志は、永田町の中でも自民党という範囲でしか
 通用しない。その程度だ、ということだ。
 他者に働きかけてこそ目的を具現できる。
 それがリーダーの 要件の一つである。

 家庭でしか通用しないリーダーシップ程度では、
 党首としてのリーダーの紙質にも疑問がもたれよう。
 
 ちなみに、その点、彼のボス森は、
 少なくとも永田町一帯には、通用したし、
 田中のリーダーシップは、霞ヶ関まで及んだ。

 この点では、福田総理は、小渕に近い。
 人の良さも似ている。
 だが国民は人柄だけでは支持しない。
 小渕の例で証明済みだ。

 「環境や情勢に関わりなく、采配をもって
         国と国民を最善に持って行く」
 
 国民はこうしたリーダーシップを
 発揮できる宰相を支持しているのである。

 民主党も含めて、そうした人物を国民が、
 今、見いだせないところに、
 この日本の抱えている問題の大きさが読める。

 かってヒトラー、ムッソリニー、レーニンが出てきたのは、
 まさにそうしたリーダー不在の土壌に、
 国民の英雄願望があったことを思えば、
 今の日本は、土壌的には、暗く怖い状況と想定できる
 
 これが英雄待望の動きにならないことを祈りたい。
 
(敬称省略させて頂きました。ご容赦下さい)

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