経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

力とは

2011年05月06日 | Weblog
力とは何なのか。
徳とはなんであるのか。

私の、そもそもの関心はここにある。


政治においても経営においてもと思うが、政治は知らない。
だから経営では、ということで、考えていることを述べる。

押すことにより相手が押さえ込まれる、といったように、
その力にひれ伏す、ということで、
戦略は語られてきている。

が、これでは相手も押し返してくることもあるし、
こちらの力に恐れをなし、相手が逃げ去ることもあろう。
こうなればまた、逃げ足を上回る追い足の力、
という新しい問題も出てくる。

引けばどうかといえば、
相手から離れ、相手もまた離れてしまう
といったこともあるが、逆に寄ってくることもある。

これを徳(の力)というのではないだろうか。


ここで徳とは、漠然と目に見えない引力、
すなわち魅力と解しておきたい。
 
力により押す経営を、徳を用いないありかた、
あるいは徳のない経営とするなら、
私は、相手が魅せられ、寄ってくる経営のあり方を
ライフワークにしている。

寄ってくること、それが徳の力であるとしたら、
徳のある経営を行えば、その事業は、得する、というのが、
私こと、凡夫の考える小理屈なのである。
23の時、当時ニチイの社長、西端行雄氏(故人)の
経営のあり方を知り、矢も楯もたまらず、鹿児島の会社を辞め、
大阪のニチイに入った。

57年、西端市長死去後、氏の徳の考えは払拭され、
力の経営に代わった。
変わったのでなく代わったのである。

その年、私はニチイを退社。今の道に入り、
お客様が「寄ってきて、支えて下さす」経営の具現を目指している。



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