経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

「成長する方法」

2006年06月16日 | Weblog
 「いやぁ、こんなに雨ばかりでは、商売、あがったりですわ」は、たしか昨年のこの頃もきいた。その前も。そしてその前も。
 いうのは自由だが、雨をあがったりにするのは、雨に迷惑というものだろう。

同じ頃、お百姓さんは、「ありがたい。恵みの雨だ。これで週末は田植えに入れる」と、祝杯を挙げているのだ。

 そもそも「雨だ。売れない」は、刷り込み。これを「雨だから、よけに売れる方法はないかな」と式をたてる。
 式を立てたら、解きたくなる。ここが肝心である。式を立てずに、答えを出している。出来ないことをやっているから、出来ないのだ。

 とにかく式を立てる習慣を作る。「忙しい。この忙しさを、楽にする方法はないだろうか」と式を立てる。「金がない。金がなくてもできる方法ないか。」、「暇だ。この暇を活用する方法は」、といったように何でもかんでも式を立てる。こうした習慣を3月続けた
ら愚痴を言わなくなった自分に気づくに違いない。それだけではない。商いをやっている人はちゃんと売上げも上がる。だから飽きないでやり続けることだ。

 こうした話をすると、したり顔して言う人がいる。「それって、プラス思考っていうの
ですよね。脳力開発では陽転思考。ボク、S先生の講演で聴いたことあります」。

 このタイプは、まずだめだ。私は「式をたてる習慣を」という行動により脳の回線づくりの話をしている。だが、このしたり顔さんは、「自分は知ってるぞ」といった知識の手持在庫にひっつけて、「俺、こういうこと知ってるんだ」と誇示している。
つまり前者が流動資産タイプとしたら、後者は固定資産タイプ。
 知識を仕入れて、それ他者に見せびらかせて、自分はえらいのじゃ、と自慢する人である。このタイプには成長はない。
 対して知識を入れ、それを行動することで自分の血や肉に取り入れ、脳の回線を構築していくタイプこそ成長する人なのである。
 この「ねぇ、君、こうした情報、知っている?」といったタイプと、「そんな、エエ方法ありますかいな」と、刎ねるタイプ、両者とも、行動しない点では同じである。

動かない限り、現状は代わらない。動く倍には、式を立てる。脳力開発でいえば、戦略を立てる。そうしたら答え(方法、戦術)はいくらでもあつまある。いくらあっても困らない。金がかからずすぐやれることから、一口ずつ一歩ずつやっていく。これが人や企業が、進歩発展、成長する図式である。も

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