経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

夢はバラ入りでいいけれど

2010年08月22日 | Weblog
続き。

脱サラ夫婦。妻の郷里へユータンし、レジャー施設開業のプラン。
ターゲットとかセグメントとか、どこかで聞いたようなキーワード
をちりばめて胸ワクワク、バラ色、夢の企画書の一例。
 
人口2000人の町、かりに700世帯全部をターゲットにしても、
とうてい事業存続のパイにならないものをさらにセグメントをする?

ターゲット 、セグメントが不要、まちがいといっているのではない。
そのバラ色と事業が軌道に乗ることとが結び付いていない。

夢はすばらしいこと。
しかし企画書は、その夢を実現する梯子かけだ。
その梯子がない。

そもそも夫婦二人で起業するような企業が商圏を自ら限定し、
枠を狭くはめた上に、さらにターゲットデ絞り込む、
といった論理自体は、700÷2、350÷2といった計算を
することと同じである。

それでやっていけるかどうか、だれでもわかることだ。
一握りのお客をさらに小さい一握りにする。

それでいいの?といいたいのだ。


お客なら誰でも彼でも欲しい。1人にでも余計に欲しい。
これが現実、実態であり、本心のはずだ。

すべからく現場、実態に合わせる、
そのための企画書でなければ事業にとっては、
むしろ危険なあり方になる。


夫婦で、ある指導機関が主宰した「起業・創業塾」で学び
さらに企画書について、指導を受けている。
だから、立派な企画書である。


それを指導したコンサルタントは、良い企画書ができたと
評価し、それで講師謝金が入ればそれで良し。

しかし、問題は企画書ではない。
事業が企業に載るかどうかなのだ。

経営者は彼らや教科書のいうとおりやっては存続できない。
こうした現実を優先、強く認識することが欠かせないのである。

映画、「踊る捜査線~レインボー作戦」のなかに、
[会議で事件は解決しない」と言ったセリフがあるが、
まさに、「踊る企画書、バラ色作戦」では、
事業は成功しないのである

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