経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

メスとドス

2011年04月01日 | Weblog
(1)メスとドス
メスとドスは異なる名称でありながら、
本質的な機能は共通している。

外科医が手術に使えばメス。
怖いお兄さんが使うとドス。
外科医でも喧嘩に使うと、凶器。

茶碗は芸術にもなるし、夫婦喧嘩の飛び道具にもなる。

私が白紙に絵を描いたとしたら、落書き。
白紙のときの方が、値打ちがあるが、
ピカソが描くと芸術品。描いた絵に値打ちがでる。

道に落ちている1万円札を、
北京原人が見ても興味を示さないが、
私は周囲を見回して、すぐ飛びつく。

このことから、
戦略次第でツールの果たす役割は決まる
あるいは、
ツールにそのときおりの役割を持たせるのは戦略である。
はさみと頭は使いよう。

まだいろんなことがいえるだろうが。

情報」とて、同じこと。
1つの「こと」を、その人にとって、
都合の良い方に使えるとみたら、良い情報(こと)。
その人にとって都合の悪いとみたら悪い情報(こと)。

「とって」の前に来る名詞、
もしくは代名詞によって変わるし、
また、「こと」の頭につける形容詞が、その人その人、
またその人のそのとき、そのときの場合によって異なる。

だから、ある人にとって自分が昇進したことは、
自慢に。それを聞いた同僚にとっては恨みに、
といったことになる。

といったことは、やはり事前に心して
おかねばならないのではないか。

1つのことから、如何に様々な役割、多くの用途を
連想できるかとか、

「こと」自体は変わることはないのに、
貼り付けられたイメージ、付された形容詞によって、
あたかも「こと」が、変わってくる。
あるいは、変わったかのように思える。

真新しい清潔な溲瓶(しびん)で、
世界一うまいワインを飲んで、うまいと感じるかどうか。

こうした「こと」の上に私たちは存在しているし、
マーケティングでいう「ブランド戦略」が成り立っている。





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