経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

1年従のサンター後編

2007年07月26日 | Weblog
 鹿児島は、35度を肥える猛暑が4日続いています。この馬鹿暑い夏にサンタさんはないだろう、と思われるかもしれませんが、今しばらくおつきあいください。

昨日の続き。
 最後の所を再掲します。
 だからこそ、それを意識して、他人有利、他人の得、他人都合に合わせる、相手の喜ぶ方へウエイトを懸ける。こうした考えに立てることで、圧倒的支持を、一握りの人が得られることになる、と思うのです。 (後編に続く))

 この反対をすればダメになる。ダメになった企業をみる仕事、再生の仕事は、企業の経営以前の問題として、経営者のあり方如何を、見るわけです。結論的にいえば、経営者が、経営を確実にダメにする要素を、人一倍多く持っておられる。つまり、会社を大きくしたい。よくしたい、カネが欲しい。カネが惜しい。偉くなりたいなどといった、意欲が強く、かつそのために一生懸命努力されたいる。その結果、支える人たちが離れていく、といった孤立化現象が見られる。
 大きくなることを目指し、小さくなっている

 「人様のお役に立てる人になりなさい」、などといったことはわかっていることなのです。多くの人がちっちゃな頃から、そう言われてきたと思うのです。
 だが、聞き逃している。いや、そのことがとても重要な定理であることなど、考えもしまかった。私も、サンタさんは、クリスマスにかってに来るものだと思っていました。

 行動して、カタチにしなくては、「わかっていない」「知らない」と同じこと。
 自分の会社を、心の底から発展させたかったら、そんな「わかってることなんですがね」といった、のどかな受け取りではなく、他の方が支えてくれる条件作りを、せっせとやる。あれこれと考えずに、今やれることをやってみる。

 これは私の経験でもあり、やった皆さんの実感でもあるのですが、そのうちおもしろくなる。だから夢中になる、我を忘れて打ち込む。人から、「助かったよ」、「うれしいよ」といわれたら、たまらなく自分がいい気分になれる。嬉しい。快感です。

 だから、世界自由で一番幸せなのは、実はサンタさんご本人。ですからあんなに高齢でも、自分でソリをあやつり、世界中を回れるのです。しんどくて、おもしろくもなく、世界中の子供達が、一人も喜んでくれなくては、いい年して赤い服来てあほらしくて、あんなことできますかいな。 

 ただサンタさんは、年に一度だけ。たぶんにプレゼント代は馬鹿にならないかも。上に述べたように、彼の得る喜び系の見返り、自己充足感は大きいのでしょうが、それはお金じゃない。お金がなければ仕入れも、トナカイを食べさせることもできない。この現実がサンタさんの頭の痛いところ、と思う。

 でもこれは浅はか。
 サンタさんの考えに賛同し、多くの人たちが応援してくださる。配達も代わりにやってくれる。だから、サンタさんは、「やれる」のです

 この偉大な成功事例の考えを、かっこつけて言えば、ビジネス・モデルに、というのが、せちがらい、単細胞の私の考えなのです。 

 だから、まずは自分一人から。金がかからないこと。すぐ出来ること。ちっちゃなことを毎日やる。そこから始めましょうよ、と経営者の方に声をかけます。
 
 普段の日常生活の場を、その練習、稽古として、ちいさなことを気軽に、やってみる。そうした積み重ねで、習慣が付く。身につく。組織風土になる。それが広がって、広がって、広がって、そうなったら、世界中に、一年中、サンタがうようよいることになる。
 これが世界がよくなった、ということだと思うのです。

 自分の太平洋に粟粒にもならない仕事の意義に、こんな大きな夢を乗っけるだけで、気分良くなれる、単細胞の自分を、ほんの少しでも好きになれるから不思議です。 
 

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