詩篇 68:1-6
神よ、立ちあがって、その敵を散らし、神を憎む者をみ前から逃げ去らせてください。 煙の追いやられるように彼らを追いやり、ろうの火の前に溶けるように悪しき者を神の前に滅ぼしてください。 しかし正しい者を喜ばせ、神の前に喜び踊らせ、喜び楽しませてください。 神にむかって歌え、そのみ名をほめうたえ。雲に乗られる者にむかって歌声をあげよ。その名は主、そのみ前に喜び踊れ。 その聖なるすまいにおられる神はみなしごの父、やもめの保護者である。 神は寄るべなき者に住むべき家を与え、めしゅうどを解いて幸福に導かれる。しかしそむく者はかわいた地に住む。
今日の詩篇は信仰の戦いにおいて高らかに勝利を宣言するダビデの讃歌です。ダビデの生涯は常に内外の敵との戦いの連続でした。しかし戦いの相手に共通していることは、すべて信仰における敵、神の御心に反する者との戦いであることです。たとい信仰の故に迫害を受け、追われる身となっても、主は常に神に聞き従う者の味方、神に背く者に対して戦われるお方です。如何に軍事的に、政治的に、経済的に、優勢に立っていたとしても、最終的には神の敵は追われる立場となり、逃げ去らざるを得ないのです。この確信がある限り、私たちの信仰の戦いは常に勝利です。
https://www.bible.com/bible/81/psa.68.1-6.ja1955
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詩篇 68:7-18
神よ、あなたが民に先だち出て、荒野を進み行かれたとき、[セラ シナイの主なる神の前に、イスラエルの神なる神の前に、地は震い、天は雨を降らせました。 神よ、あなたは豊かな雨を降らせて、疲れ衰えたあなたの嗣業の地を回復され、 あなたの群れは、そのうちにすまいを得ました。神よ、あなたは恵みをもって貧しい者のために備えられました。 主は命令を下される。おとずれを携えた女たちの大いなる群れは言う、 「もろもろの軍勢の王たちは逃げ去り、逃げ去った」と。家にとどまる女たちは獲物を分ける、 たとい彼らは羊のおりの中にとどまるとも。はとの翼は、しろがねをもっておおわれ、その羽はきらめくこがねをもっておおわれる。 全能者がかしこで王たちを散らされたとき、ザルモンに雪が降った。 神の山、バシャンの山、峰かさなる山、バシャンの山よ。 峰かさなるもろもろの山よ、何ゆえ神がすまいにと望まれた山をねたみ見るのか。まことに主はとこしえにそこに住まわれる。 主は神のいくさ車幾千万をもって、シナイから聖所に来られた。 あなたはとりこを率い、人々のうちから、またそむく者のうちから贈り物をうけて、高い山に登られた。主なる神がそこに住まわれるためである。
神の戦いが必ず勝利であることを、ダビデはイスラエルの歴史を紐解いて歌い、讃美を捧げました。出エジプトの戦いにおいて、神はシナイ山に降られて十戒を授け、カナン地方の先住民たちを蹴散らし、士師の時代を経て神がその御名を永遠に置くと誓われたシオンの山、聖なるエルサレムの神殿に住われました。イスラエルの歴史は、まさに神の戦いの歴史です。どれほど迫害されようとも、民族滅亡の危機に瀕しても、全世界に散らされようとも、現代に至るまでイスラエル民族の系譜が脈々と続いているのは、神の民として選ばれたイスラエルのために神が自ら戦われ勝利されることを、世に証するためです。今もイスラエルは世界中から憎まれ攻撃されていますが、神はイスラエルの民を世界中から呼び集めて帰還させています。神の戦いの結末は必ず勝利であることを、私たちも歴史の証人として見守り、また祈り続けたいと思います。
https://www.bible.com/bible/81/psa.68.7-18.ja1955
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詩篇 68:19-27
日々にわれらの荷を負われる主はほむべきかな。神はわれらの救である。[セラ われらの神は救の神である。死からのがれ得るのは主なる神による。 神はその敵のこうべを打ち砕き、おのがとがの中に歩む者の毛深い頭のいただきを打ち砕かれる。 主は言われた、「わたしはバシャンから彼らを携え帰り、海の深い所から彼らを携え帰る。 あなたはその足を彼らの血に浸し、あなたの犬の舌はその分け前を敵から得るであろう」と。 神よ、人々はあなたのこうごうしい行列を見た。わが神、わが王の、聖所に進み行かれるのを見た。 歌う者は前に行き、琴をひく者はあとになり、おとめらはその間にあって手鼓を打って言う、 「大いなる集会で神をほめよ。イスラエルの源から出た者よ、主をほめまつれ」と。 そこに彼らを導く年若いベニヤミンがおり、その群れの中にユダの君たちがおり、ゼブルンの君たち、ナフタリの君たちがいる。
ダビデの功労の一つに、イスラエル民族を統一して一つの国家にまとめ上げたことがあります。ここに出てくるベニヤミン、ユダは南方に嗣業の地を持つ民族、ゼブルン、ナフタリは北方の民族です。士師の時代は12部族が別々に行動していましたが、サウル王の時代を経てダビデの時代になってようやくイスラエル12部族をまとめ上げて統一国家を形成し、外部の敵を打ち破って平和を実現しました。そこでダビデは長い間放置されていた神の計約の箱をエルサレムにかき上り、神を礼拝する幕屋を首都エルサレムに据えました。神は忠実に従う者を用いて救いを成し遂げ、神を中心とした新しいひとつの国を打ち建てられます。そのとき神の僕たちは讃美をもって主の行列に加わり、神の素晴らしい御業をほめたたえます。
https://www.bible.com/bible/81/psa.68.19-27.ja1955
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詩篇 68:28-35
神よ、あなたの大能を奮い起してください。われらのために事をなされた神よ、あなたの力をお示しください。 エルサレムにあるあなたの宮のために、王たちはあなたに贈り物をささげるでしょう。 葦の中に住む獣、もろもろの民の子牛を率いる雄牛の群れをいましめてください。みつぎ物をむさぼる者たちを足の下に踏みつけ、戦いを好むもろもろの民を散らしてください。 青銅をエジプトから持ちきたらせ、エチオピヤには急いでその手を神に伸べさせてください。 地のもろもろの国よ、神にむかって歌え、主をほめうたえ。[セラ いにしえからの天の天に乗られる主にむかってほめうたえ。見よ、主はみ声を出し、力あるみ声を出される。 力を神に帰せよ。その威光はイスラエルの上にあり、その力は雲の中にある。 神はその聖所で恐るべく、イスラエルの神はその民に力と勢いとを与えられる。神はほむべきかな。
ダビデによって打ち建てられたイスラエル王国は、その子ソロモンの時代に隆盛を極め、世界中の国々の王たちが貢物を携えて謁見を求めました。この様子は来るべき神の御国の予表です。今は神をも恐れぬ人々に踏みにじられたように見受けられる神の都エルサレムが、キリストの再臨と共に天に携え挙げられ、神が統治する永遠の御国が完成します。そのとき戦いは止み、永遠の平和が実現します。神に聞き従う者は天の御国に引き上げられ、神に敵対する者共は永遠の滅びに投げ込まれます。まことの神を信じる私たちはすべての栄光を神に帰し、永遠に神の御名をほめたたえます。その時の熟すまでのしばしの間、地上の生涯で信仰の故に迫害を受けることがあっても、やがて来るべき神の国を仰ぎ見てますます信仰に燃え、希望を絶やさずに神のご支配を待ち望む者であり続けたいと願います。
https://www.bible.com/bible/81/psa.68.28-35.ja1955
神よ、立ちあがって、その敵を散らし、神を憎む者をみ前から逃げ去らせてください。 煙の追いやられるように彼らを追いやり、ろうの火の前に溶けるように悪しき者を神の前に滅ぼしてください。 しかし正しい者を喜ばせ、神の前に喜び踊らせ、喜び楽しませてください。 神にむかって歌え、そのみ名をほめうたえ。雲に乗られる者にむかって歌声をあげよ。その名は主、そのみ前に喜び踊れ。 その聖なるすまいにおられる神はみなしごの父、やもめの保護者である。 神は寄るべなき者に住むべき家を与え、めしゅうどを解いて幸福に導かれる。しかしそむく者はかわいた地に住む。
今日の詩篇は信仰の戦いにおいて高らかに勝利を宣言するダビデの讃歌です。ダビデの生涯は常に内外の敵との戦いの連続でした。しかし戦いの相手に共通していることは、すべて信仰における敵、神の御心に反する者との戦いであることです。たとい信仰の故に迫害を受け、追われる身となっても、主は常に神に聞き従う者の味方、神に背く者に対して戦われるお方です。如何に軍事的に、政治的に、経済的に、優勢に立っていたとしても、最終的には神の敵は追われる立場となり、逃げ去らざるを得ないのです。この確信がある限り、私たちの信仰の戦いは常に勝利です。
https://www.bible.com/bible/81/psa.68.1-6.ja1955
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詩篇 68:7-18
神よ、あなたが民に先だち出て、荒野を進み行かれたとき、[セラ シナイの主なる神の前に、イスラエルの神なる神の前に、地は震い、天は雨を降らせました。 神よ、あなたは豊かな雨を降らせて、疲れ衰えたあなたの嗣業の地を回復され、 あなたの群れは、そのうちにすまいを得ました。神よ、あなたは恵みをもって貧しい者のために備えられました。 主は命令を下される。おとずれを携えた女たちの大いなる群れは言う、 「もろもろの軍勢の王たちは逃げ去り、逃げ去った」と。家にとどまる女たちは獲物を分ける、 たとい彼らは羊のおりの中にとどまるとも。はとの翼は、しろがねをもっておおわれ、その羽はきらめくこがねをもっておおわれる。 全能者がかしこで王たちを散らされたとき、ザルモンに雪が降った。 神の山、バシャンの山、峰かさなる山、バシャンの山よ。 峰かさなるもろもろの山よ、何ゆえ神がすまいにと望まれた山をねたみ見るのか。まことに主はとこしえにそこに住まわれる。 主は神のいくさ車幾千万をもって、シナイから聖所に来られた。 あなたはとりこを率い、人々のうちから、またそむく者のうちから贈り物をうけて、高い山に登られた。主なる神がそこに住まわれるためである。
神の戦いが必ず勝利であることを、ダビデはイスラエルの歴史を紐解いて歌い、讃美を捧げました。出エジプトの戦いにおいて、神はシナイ山に降られて十戒を授け、カナン地方の先住民たちを蹴散らし、士師の時代を経て神がその御名を永遠に置くと誓われたシオンの山、聖なるエルサレムの神殿に住われました。イスラエルの歴史は、まさに神の戦いの歴史です。どれほど迫害されようとも、民族滅亡の危機に瀕しても、全世界に散らされようとも、現代に至るまでイスラエル民族の系譜が脈々と続いているのは、神の民として選ばれたイスラエルのために神が自ら戦われ勝利されることを、世に証するためです。今もイスラエルは世界中から憎まれ攻撃されていますが、神はイスラエルの民を世界中から呼び集めて帰還させています。神の戦いの結末は必ず勝利であることを、私たちも歴史の証人として見守り、また祈り続けたいと思います。
https://www.bible.com/bible/81/psa.68.7-18.ja1955
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詩篇 68:19-27
日々にわれらの荷を負われる主はほむべきかな。神はわれらの救である。[セラ われらの神は救の神である。死からのがれ得るのは主なる神による。 神はその敵のこうべを打ち砕き、おのがとがの中に歩む者の毛深い頭のいただきを打ち砕かれる。 主は言われた、「わたしはバシャンから彼らを携え帰り、海の深い所から彼らを携え帰る。 あなたはその足を彼らの血に浸し、あなたの犬の舌はその分け前を敵から得るであろう」と。 神よ、人々はあなたのこうごうしい行列を見た。わが神、わが王の、聖所に進み行かれるのを見た。 歌う者は前に行き、琴をひく者はあとになり、おとめらはその間にあって手鼓を打って言う、 「大いなる集会で神をほめよ。イスラエルの源から出た者よ、主をほめまつれ」と。 そこに彼らを導く年若いベニヤミンがおり、その群れの中にユダの君たちがおり、ゼブルンの君たち、ナフタリの君たちがいる。
ダビデの功労の一つに、イスラエル民族を統一して一つの国家にまとめ上げたことがあります。ここに出てくるベニヤミン、ユダは南方に嗣業の地を持つ民族、ゼブルン、ナフタリは北方の民族です。士師の時代は12部族が別々に行動していましたが、サウル王の時代を経てダビデの時代になってようやくイスラエル12部族をまとめ上げて統一国家を形成し、外部の敵を打ち破って平和を実現しました。そこでダビデは長い間放置されていた神の計約の箱をエルサレムにかき上り、神を礼拝する幕屋を首都エルサレムに据えました。神は忠実に従う者を用いて救いを成し遂げ、神を中心とした新しいひとつの国を打ち建てられます。そのとき神の僕たちは讃美をもって主の行列に加わり、神の素晴らしい御業をほめたたえます。
https://www.bible.com/bible/81/psa.68.19-27.ja1955
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詩篇 68:28-35
神よ、あなたの大能を奮い起してください。われらのために事をなされた神よ、あなたの力をお示しください。 エルサレムにあるあなたの宮のために、王たちはあなたに贈り物をささげるでしょう。 葦の中に住む獣、もろもろの民の子牛を率いる雄牛の群れをいましめてください。みつぎ物をむさぼる者たちを足の下に踏みつけ、戦いを好むもろもろの民を散らしてください。 青銅をエジプトから持ちきたらせ、エチオピヤには急いでその手を神に伸べさせてください。 地のもろもろの国よ、神にむかって歌え、主をほめうたえ。[セラ いにしえからの天の天に乗られる主にむかってほめうたえ。見よ、主はみ声を出し、力あるみ声を出される。 力を神に帰せよ。その威光はイスラエルの上にあり、その力は雲の中にある。 神はその聖所で恐るべく、イスラエルの神はその民に力と勢いとを与えられる。神はほむべきかな。
ダビデによって打ち建てられたイスラエル王国は、その子ソロモンの時代に隆盛を極め、世界中の国々の王たちが貢物を携えて謁見を求めました。この様子は来るべき神の御国の予表です。今は神をも恐れぬ人々に踏みにじられたように見受けられる神の都エルサレムが、キリストの再臨と共に天に携え挙げられ、神が統治する永遠の御国が完成します。そのとき戦いは止み、永遠の平和が実現します。神に聞き従う者は天の御国に引き上げられ、神に敵対する者共は永遠の滅びに投げ込まれます。まことの神を信じる私たちはすべての栄光を神に帰し、永遠に神の御名をほめたたえます。その時の熟すまでのしばしの間、地上の生涯で信仰の故に迫害を受けることがあっても、やがて来るべき神の国を仰ぎ見てますます信仰に燃え、希望を絶やさずに神のご支配を待ち望む者であり続けたいと願います。
https://www.bible.com/bible/81/psa.68.28-35.ja1955