チェリッシュ

「ＮＨＫ歌謡コンサート」は、愛・地球博の長久手会場からの中継。チェリッシュの「てんとう虫のサンバ」がなつかしかった。この曲が代表曲だが、私にとってはデビュー曲「なのにあなたは京都へ行くの」の印象が強い。はじめは５人のフォークグループだったのが、いつの間にか男女のデュオになり、そして二人は結婚した。「てんとう虫のサンバ」はそんな二人の将来を暗示するような曲だったわけだ。「若草の髪かざり」「白いギター」もいい曲だった。
同時期に活躍していた男女のフォーク・デュオといえば、ほかにトワ・エ・モワやダ・カーポがある。それぞれに持ち味が違うが、爽やかで健康的なイメージがあり、これも７０年代を象徴する一つの流れだったように思う。そしていずれも、女性ボーカルが前面に出て、男性のほうは引き立て役に回っているのが効果的である。