♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

千葉一夫 “霧雨川”

2018年10月29日 | 演歌・歌謡曲

これまでにこのブログで千葉一夫さんの曲を取り上げましたのは、2007年の『笛吹川』だけでした。今回この『霧雨川』を取り上げましたきっかけは、以前からここで話題にしております新曲歌謡レッスンの10月スタートの講座の、2曲目のレッスン曲がこの曲だからです。ちなみに1曲目は8月に取り上げた上杉香緒里さんの『鬼灯』でした。

千葉一夫さんは派手さはないものの、ひたすら王道演歌の道を歩み続けるベテラン歌手といったイメージがあります。この『霧雨川』も彼らしいしっとりと落ち着いた曲になっています。

この曲の主人公は女性で、道ならぬ恋にかける切ない心情がテーマです。特定の地名は出てきませんが旅情演歌で、霧雨川は固有名詞ではなく、曲のイメージにそって霧雨けむる川という意味で歌われています。

4行目までは思いのたけをぐっと表現し、5行目の「どうぞ隠して…」で気分を変えて優しく語りかけるところが聴かせどころだと思います。私もうまく歌えるように練習したいですね。

この曲のヒット、そして千葉一夫さんの今後の活躍を大いに期待したいと思います。
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津吹みゆ “望郷さんさ”

2018年10月28日 | 演歌・歌謡曲

今年2月の『哀愁の木曽路』に続く津吹みゆさんの新曲『望郷さんさ』が10月3日に発売されました。彼女にとっては5枚目のシングルとなります。

『哀愁の木曽路』では失恋の切なさをテーマの旅情演歌という新境地に挑んだ彼女が、今回は再び望郷もの、そして民謡テイストたっぷりの素敵な曲を歌い上げています。

今回の舞台は岩手県の盛岡市で、東北五大祭りの一つ「盛岡さんさ踊り」がモチーフとなっています。歌い出しからいきなり「さんさ」なので、印象が強いです。

彼女の声は「直球ボイス」というキャッチフレーズのとおり張りのある高音で、その得意の高音を存分にいかした曲になっています。特に聴かせどころはサビの「サーァ」という民謡調の節回しです。多分、この部分がうまく歌えるかどうかがカラオケでも成否を分けるのでしょうね。

内容は別れて故郷に残してきた恋人を想う歌ですが、彼女の澄み切った歌声によって、哀愁の中にも爽やかさを感じるとてもいい曲だと思います。

ぜひ大きなヒットとなって、彼女の大きな飛躍のきっかけとなることを期待しましょう。
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あさみちゆき “四畳半の蝉”

2018年10月22日 | 演歌・歌謡曲

あさみちゆきさんの『四畳半の蝉』の発売は、2017年11月15日ですからもう1年近く前になります。彼女は2003年のデビュー以来、私が最も目をかけていた歌手の一人ではありますが、最近はやや関心が薄れがちでした。この曲も一度聴いて、何かすごく暗い曲だなと思って正直なところ敬遠していました。

その曲をなぜ今取り上げるかと言いますと、youtubeで私が最近よく視聴している「カラオケ!オサムチャンネル」の動画で、この曲を石橋修氏が生徒役の娘さんの石橋優子さんにレッスンしているのをたまたま見たのがきっかけです。

確かに暗い曲ではありますが、ここまで強く狂おしいばかりの情念を表現した曲はやはり特筆すべき名曲だと言えるでしょう。

作曲の山崎ハコさんは著名ですが、作詞の結木瞳さんは新人で、昨年の日本作詩大賞最優秀新人賞をこの曲で受賞しています。

この曲の歌詞の中で最も衝撃的なのは「わたしは時々 死ぬのです」「私はやっぱり 死ぬのです」ですが、これはもちろん本当に死ぬのではなく、精神を無の状態に、空っぽにして悲しみに耐えるという意味に考えられます。

あさみちゆきさんはこういう曲を歌うのにまさに適任で、彼女あってのこの『四畳半の蝉』と言っても過言ではないでしょう。

結婚そして出産という人生の転機を経た彼女が、今後とも魂の琴線に触れる歌で活躍を続けることを期待しています。
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藤原浩 “あの日のひまわり”

2018年10月14日 | 演歌・歌謡曲

ソフトな歌声でカラオケファンを中心に根強い人気のある藤原浩さんの9月5日発売の新曲『あの日のひまわり』です。

この曲は演歌調ではなく歌謡バラードで、内容的には若い頃のはかない恋をしみじみと思い出すという、哀愁感に満ちたとてもいい曲に仕上がっています。

たまたま列車の窓からひまわり畑を見て、昔に恋人と観た映画(おそらくソフィア・ローレン主演の『ひまわり』でしょう。)を思い出し、そこから次々と過去のシーンが心に映り、胸が痛むという内容です。

誰の心にもある青春時代の甘くそしてほろ苦い思い出、そういったものに対する郷愁を歌うこの曲は、多くの人の心に訴えかけてくるものと思います。

彼の優しい歌声がこの曲の持つ雰囲気にぴったりで、まさに歌手・藤原浩のための曲と言っていい出来映えです。

きっとカラオケでも人気の出る曲となることでしょう。

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エドアルド “じょんがらひとり旅”

2018年10月09日 | 演歌・歌謡曲

2015年にデビューしたブラジル人の異色演歌歌手、エドアルドさんの4枚目シングルとなる新曲『じょんがらひとり旅』です。

このブログでエドアルドさんを取り上げるのは初めてになります。これまでは彼の曲をあまりしっかりと聴いていなかったのが正直なところでしたが、今回の『じょんがらひとり旅』を耳にして、その熱のこもった歌唱に魅せられました。

ジャケ写はこれまでとは趣向を変え、吹雪の中の股旅姿でなかなか印象的です。風雪に耐えて津軽三味線の修行の旅を続けるというこの曲のテーマにぴったりです。また、彼の歌唱は表現力にすぐれていて、感情がストレートに伝わってきます。

聴かせる歌なので、カラオケで練習する場合もいろいろ工夫するところがあって、やりがいがあると思います。私も頑張ってチャレンジしたいと思います。

エドアルドさんのような外国人歌手が活躍することは、日本人歌手にとってもいい刺激になると思いますので、是非頑張ってほしいものです。
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