♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

山内惠介 “唇スカーレット”

2019年03月29日 | 演歌・歌謡曲

着実に演歌のトップスターとして活躍する山内惠介さん、まさに“演歌界の貴公子”にふさわしい彼の新曲『唇スカーレット』が3月6日に発売されました。

昨年の『さらせ冬の嵐』は激しくも切ない女性の心情を歌い上げるブルースで、彼の豊かな表現力が聴けましたが、今回は同じ作家陣でも趣向を変えて、ノリのいい華やか曲になっています。この曲もまた彼の魅力を存分に味わえるものです。

まず、ごく短いイントロに続き「抱きしめていたいんだ…」というフレーズが入り、いきなりこの曲の気分を盛り上げます。サビの部分では「スカーレット」が2回出てきて、この曲のポイントになっています。

とにかくタイトルが『唇スカーレット』だけに、その色彩を前面に出しており、彼の衣装もジャケ写のバックもすべてスカーレットで統一しています。

情熱的な恋の歌ではありますが、松井五郎氏による歌詞は恋のほろ苦さも表現した含蓄に富むもので、歌詞の内容もじっくり味わうべきでしょう。

カラオケで歌う場合は、若い気分で元気いっぱいに歌うのがいいと思います。普段こういう曲を歌わない人もチャレンジすれば、きっといい気持ちになるでしょう。

この曲もヒットは間違いなしで、今年も彼の活躍から目が離せません。
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朝花美穂 “出世街道旅がらす”

2019年03月25日 | 演歌・歌謡曲

昨年、『なみだの峠』で鮮烈デビューした朝花美穂さんのセカンドシングルが早くも発売されました。3月6日発売の『出世街道旅がらす』です。

デビュー曲に続いて股旅演歌ですが、『なみだの峠』が子と離別した母が主人公だったのに対し、今回は大志を抱く若い男性が主人公です。そして今回もまた彼女の得意のせりふが入っています。男性のせりふも堂々としたもので、さすがは幼い頃から舞台に立っていた彼女と思わせます。

若い演歌歌手で彼女のような演劇的素養を持つ人はなかなかいないので、貴重な人材だと言えるでしょう。

島津亜矢さんがずっと取り組んでいる「名作歌謡劇場」のような企画は、彼女にもぴったりだと思いますので、今後是非取り組んでもらいたいものです。

また、彼女は歌唱力がしっかりしているので、抒情演歌やムード歌謡といった曲も聴いてみたい気はしますが、しばらくはこういう得意の股旅ものに力を注ぎ、しっかり足下を固めてほしいと思います。
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杜このみ “花は苦労の風に咲く”

2019年03月21日 | 演歌・歌謡曲

杜このみさんは、若手演歌歌手の中では人気抜群で、女性演歌のトップスターの一人に名を連ねる勢いです。女性演歌歌手としては市川由紀乃さん、丘みどりさんとも肩を並べる活躍で、この3人がレコード会社の枠を超えて「雪・月・花~新演歌三姉妹~」という演歌ユニットを結成したことは、まさに時宜を得た企画だと思います。

さて、ロングヒットした『くちなし雨情』に続く彼女の待望の新曲は、3月6日発売の『花は苦労の風に咲く』です。タイトルは字数が多く、格言のような特徴的なものです。もうこのタイトルで曲の内容は一目瞭然ですが、メジャー調の人生応援歌です。

彼女は最近、女性の切ない心情を歌う曲が続きましたが、今回は趣向を変え、逆境にめげずに花咲く春を待つ心意気を力強く歌い上げています。

民謡で鍛えた彼女の歌唱は、こういうタイプの曲でも豊かな表現力を持ち、聴く者に生きる力を与えてくれる感じがあります。

カラオケでも男女を問わない人気曲になりそうですし、この曲もきっとロングヒットとなるでしょう。

愛くるしいルックスと歌唱力を兼ね備えた彼女の、これからのますますの飛躍を楽しみにしたいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=YK62Tr7gNT4
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水森かおり “高遠 さくら路”

2019年03月18日 | 演歌・歌謡曲

ご当地ソングの女王と呼ばれて久しい水森かおりさんは、例年4月頃に新曲が出ていましたが、今年は早くも1月22日に発売されました。その理由は、『高遠 さくら路』のタイトルのとおり、サクラがテーマの曲なので早めに出して、サクラのピークにヒットの時期を合わせたいとの意向でしょう。

今回の舞台は長野県の高遠町です。その高遠城址公園はサクラの名所で、「さくら名所100選」に選ばれているとのことです。ここのサクラはタカトオコヒガン(高遠小彼岸)という品種で、赤みがありソメイヨシノより少し小ぶりの花だそうです。

それはさておき、今度の曲も恋に破れた失意の女性が主人公で、高遠のさくら路を訪れ、咲く花を眺めつつ、その切ない心情を吐露する内容です。

歌のポイントは1番は「もしも」、2番は「同じ」、3番は「今度」のフレーズをそれぞれ3回繰り返す部分だと思います。

彼女は今回も安定した歌唱を聴かせてくれていて、ヒットは間違いないでしょうし、カラオケでも人気曲になると思います。
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二見颯一 “哀愁峠”

2019年03月15日 | 演歌・歌謡曲

今年二人目に取り上げる新人は、男性の新人演歌歌手です。二見颯一さんは宮崎県出身の二十歳で、幼い頃から民謡を習い、民謡の大会で優勝した実績を持つという腕前です。

2017年の日本クラウン演歌・歌謡曲オーディションで優勝し、3月6日に『哀愁峠』でデビューしました。『哀愁峠』は、作詞:たきのえいじ氏、作曲:水森英夫氏といずれも大物がてがけており、日本クラウンの力の入れ方がうかがわれます。

この曲の内容も望郷演歌で、主人公は彼の出身地である宮崎から都会へ出てきて5年になる青年で、彼自身を投影しているように思われます。1番では自分の境遇、2番では故郷での恋愛感情、そして3番で母親への想いがそれぞれ歌われており、きっちりした定番の構成になっています。

彼の歌唱はさすがに民謡で鍛えただけあって、伸びがあって安定していて、心地よく聴いていられます。まさに日本クラウンのキャッチコピー「新時代にこだまする“やまびこボイス”」がぴったりという感じです。

着流し姿もすっかり堂に入っていて、本格的な演歌の大型新人が登場との期待を抱かせます。大きく伸びて、これからの演歌界を背負って立つくらいの活躍をしてほしいと願っています。
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