♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

あさみちゆき・青春のたまり場

2006年09月28日 | 演歌・歌謡曲

★あさみちゆきの新曲『青春のたまり場』のCDを、発売日前日の26日にCDショップで見つけて買った。ジャケ写がモノクロというのがめずらしいが、かえって目を引く。曲の内容が過ぎし青春の思い出なので、イメージとしては合っている。また、これまでの彼女のCDのジャケ写はどちらかといえば暗いイメージだったのが、今回は明るい笑顔で実にいい表情だ。

★作曲はデビュー曲『紙ふうせん』をはじめ、これまでにも彼女の曲を多く書いている杉本眞人氏、そして作詞は阿久悠氏というまさにゴールデンコンビである。
青春の思い出といえば、もちろん楽しいことだけでなく、争い、悩み、傷つきといったことがつきもの。そんなひとりひとりの遠い過去をしみじみ思い出させるような、とてもいい曲に仕上がっている。
哀愁とやさしさを併せ持つ、あさみちゆきの歌唱が今回もすごくいい味わいだ。

★カップリングの『恋華草~おれとあたし~』も同じ二人による作詞・作曲のフォーク調のバラード。こちらも優しくしみじみした雰囲気で、とても心地よく聴ける曲だ。
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追悼・市川昭介氏

2006年09月26日 | 演歌・歌謡曲
★数々の演歌の名曲を残された作曲家、市川昭介氏が亡くなられたことをNHKニュースで知った。
市川昭介氏は現在も次々に新曲を出しておられる現役作曲家であり、「平成歌謡塾」のレッスンコーナーでの優しくていねいな指導ぶりがいつも印象的だっただけに、突然の訃報に驚いている。
最近では大川栄策の『駅』そして新曲『再会』、神園さやかの『さすらい鴎』 『あしずり岬』といったところが思い浮かぶ。
演歌のツボを押さえ、また歌手の個性をうまく引き立てる曲作りの名人だったと思う。
先日取り上げた市川由紀乃の新曲『海峡出船』の作曲も市川昭介氏である。
謹んでご冥福をお祈りします。

★本日放送された「歌謡スクランブル」のホットミュージック、演歌・歌謡曲編では、やはり坂本冬美の『星に祈りを』は急遽ほかの歌手の曲に変更されていた。
今後二度とこのようなことがないよう、物故者の未発表曲を取り上げるときは十分調べてからにしてほしいものだ。

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市川由紀乃の復帰

2006年09月24日 | 演歌・歌謡曲
★歌手活動を休止していた市川由紀乃が、10月25日に5年ぶりの新曲『海峡出船』を出して、活動を再開する。実は彼女が若手演歌歌手として活躍していた時期は、私があまり演歌を聴いていなかったので、彼女の存在は全く知らなかった。
ネットの掲示板などでは、彼女の復帰を願う熱心なファンの声をよく目にしたこともあり、2002年に発売された全曲集のアルバムを買ったのが昨年の12月のことだった。

★『海峡氷雨』 『さいはて海峡』といった海峡ものの抒情演歌では、若手とは思えないすぐれた感情表現で聴かせているし、また『由紀乃太鼓』 『昭和生まれの渡り鳥』などの威勢のいい曲では、明るい気風のよさがあり、これもなかなかいい。復帰を熱望されていたのもむべなるかなといったところだ。

★『海峡出船』はまだどんな曲かわからないが、タイトルからすれば『海峡氷雨』のような曲調だろう。
いずれにせよ低迷する演歌界に活を入れてほしいし、活動休止中にデビューした多くの若手歌手の先輩としての活躍を期待したい。

★ところで、26日の「NHK-FM歌謡スクランブル」の放送予定に、坂本冬美の『星に祈りを』が上がっているが、そのまま放送されるのだろうか。
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坂本冬美『星に祈りを』のこと

2006年09月23日 | 演歌・歌謡曲
★9月9日に放送された「BS日本のうた」で坂本冬美がラストに唄った『星に祈りを』が、猪俣公章氏の未発表曲ではなく、80年に発売された都はるみのアルバムに収録されていた『北旅情』と同じ曲であることが判明したとのことだ。

★この曲については当日にこのブログでも取り上げ、すごくいい曲なのでシングル化してほしいと書いた。実際に、東芝EMIでも11月にシングルで発売の予定だったが中止になり、デビュー20周年記念アルバムの「星に祈りを~猪俣公章作品集」も自主回収するという。

★坂本冬美もすごく意欲的だったと思うのに、本当に気の毒なことだ。もちろん坂本冬美にも楽曲自体にも何の罪もない。彼女にはこのことで気落ちせず、新たな気持ちでまた素晴らしい曲を唄い続けてほしい。
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ひだまり坂・花燃え

2006年09月17日 | 演歌・歌謡曲
★竹川美子の『雪の海峡 津軽』を早く生で聴きたい、またテレビにもどんどん出てほしいと念願しつつ、今回は他の若手歌手にも目を向けてみよう。

★7月26日に発売された演歌新曲のうち、「若手女性」「しあわせ演歌」のキーワードで絞ると、山口ひろみ『ひだまり坂』、そして音羽しのぶ『花燃え』となる。
演歌を聴く楽しみのひとつは、こういったメジャー系の曲をゆったりした気分で聴き、おおらかな気分にひたることだと思っているので、それにはこの2曲がふさわしい。

☆『ひだまり坂』は、師匠の北島三郎が山口ひろみのために初めて書いた曲。となれば彼女も力が入るのは当然で、何とかヒットさせて師匠に恩返しをと願っているだろう。先日見た「サブちゃんと歌仲間」に出演して唄っていたが、堂々とした力強い曲だ。私は彼女の生のステージを3回見ているので、小柄な体をいっぱいに使って唄うあの姿をを思い出した。

☆『花燃え』は、2月の『風の吹きよで』以来で、彼女はこのところ半年ごとに新曲を出している。昨今の演歌歌手としては比較的ペースが早い。もう少しじっくり一つの曲に取り組んだほうがいいとも思うが、それはさておき、この『花燃え』はスタンダードなしあわせ演歌で、いい曲だ。音羽しのぶの歌唱は声に伸びがあって、心地よくメジャー演歌の真髄にひたることができる。
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