山内恵介 “釧路空港”

若手のイケメン歌手として根強い人気の山内恵介さんは、早いものでデビューから１２年になります。彼の持ち味は言うなれば中性的なまろやかさでしょうか。

今回の新曲「釧路空港」には光盤・影盤と銘打つ２種類のバージョンが発売されており、カップリング曲が異なっています。

作詞者の鈴木紀代さんによるキャッチフレーズは「後悔を後悔に終わらせない男の物語」ということで、なかなかドラマ性のある内容になっています。

曲の感じはレトロな感覚でノリがよく、感情表現が巧みです。聴くほどに味わいが出てくる曲と言えるでしょう。山内恵介さんの魅力を遺憾なく発揮した、男性演歌のおススメの一曲です。

市川由紀乃 “風の海峡”

市川由紀乃さんの１年５か月ぶりの待望の新曲です。彼女はそのスラリとした長身、日本的な美貌で本当に見栄えのする歌手です。
歌手は見た目じゃない、歌そのものに魅力があればいいというのも一面の真理ではありますが、見た目がいいに越したことはありません。

まあ市川由紀乃さんは、美しいし歌はうまいし、非の打ちどころのない演歌歌手だと思います。演歌界の至宝としてこれからますます活躍してほしいものです。

そんな彼女の新曲発売まで間が空いたのはどういう事情かよくわかりませんが、デビュー２０周年記念のため、満を持してというところでしょうか。

さて、この「風の海峡」ですが、彼女の得意の海峡もので、構成のしっかりした本格的な演歌になっています。しっとりと情感をこめた出だしに始まり、「一日早く　忘れたら」からのフレーズでは自分に言い聞かせる感じ、そして「褪せて淋しい」のところはリズミカルで印象的です。なかなか工夫された曲づくりだと思います。

今年はこの曲でヒット街道をぐんぐん進んで行ってほしいですね。