♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

中西りえ “純愛記~大切な宝物~”

2022年01月31日 | 演歌・歌謡曲

中西りえさんといえば、パンチのきいた歌声を持ち味にした力強い演歌とのイメージが強いですが、昨年12月15日に発売された新曲『純愛記~大切な宝物~』はそんなイメージをすっかり変えて、同じ歌手が歌っているとは思えないような曲になっています。

曲調は昭和の歌謡曲にも通ずるような優しさ、懐かしさに満ちたものです。

内容は、幸せをつかんだ時にあって、ふと感じる初恋の思い出を胸に秘めた宝物として大切にしておこうという心境です。

作曲は『海峡迷子』などで彼女の曲をいくつか書いている樋口義高氏、作詞は彼女の曲では初めての新進作詞家、日野浦かなで氏です。

彼女は『北海男節』でデビューしてこの4月で10年という節目に当たります。そんなときにこういうイメージチェンジを図る曲で勝負するのは大変面白い試みだと思いますし、やはりどんな曲でも歌いこなせる卓越した歌唱力のなせるわざなのでしょう。

この曲でオールラウンドな歌手としての彼女の存在が大きく輝きそうに思います。

これまで彼女の曲をあまり聴かなかった歌謡曲ファンにもおすすめしたい素晴らしい曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=1TQjl9MMznQ

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水城なつみ “くれない渡り鳥”

2022年01月20日 | 演歌・歌謡曲

女性演歌の若手実力派、水城なつみさんの新曲は1月12日に発売された『くれない渡り鳥』です。タイトルから明らかなように、いわゆる股旅演歌で、彼女にとっては初めてのジャンルになります。

昨年の『恋紅』が可憐な恋心をテーマにしていましたが、今回はイメージを変えて気丈な女性が主人公になっています。

彼女自身のコメントにもありますが、股旅物につきものの三味線や尺八の伴奏はなく、伝統的な股旅演歌のスタイルを取りつつ新しい感覚の曲になっています。

内容は恋の未練を抱えつつ、それを振り切って旅を続ける男まさりの女性の心情を描いており、彼女も自分の気性によく合った小粋な歯切れのよい曲だと言っています。演歌ファン中心に広く人気の出そうな曲だと思います。

なお、彼女自身のコメントで知ったのですが、彼女の実弟は田子ノ浦部屋所属の力士で、番付は現在序二段とのことで、お互いに異なる分野で頑張ってほしいものです。

新境地の曲を力強く歌う彼女の活躍をこれからも応援していこうと思います。

MV
https://www.youtube.com/watch?v=4AuzKl0AXJ8

インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=S7AHxGCkNHU


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三丘翔太 “よこはま埠頭”

2022年01月11日 | 演歌・歌謡曲

今回は昨年11月17日に発売された、三丘翔太さんの新曲『よこはま埠頭』です。

実は三丘翔太さんをこのブログで取り上げるのはデビュー6年にして初めてになります。

若手演歌歌手を精力的にプッシュしてきたこのブログですが、彼については見過ごしてしまった感じです。これを機に本格演歌の期待の若手としての彼に注目していきたいと思っています。

さて、この『よこはま埠頭』は、彼の師匠の水森英夫氏が歌手としての第2弾として出す予定ながら、歌手を断念したため幻のシングルとなっていたものが、46年の時を経て日の目を見たものです。

彼にとっては師匠の由緒ある曲で、しかも自身が育った横浜のご当地ソングでもあり、この曲にかける意気込みは大きいことでしょう。

曲の構成はなかなか個性的で、出だしからたたみかけるようにフレーズが続き、途中からは一転伸びやかな高音で盛り上がります。

内容は別れた女性の面影を追い求めて横浜をさまよっている情景で、「ピヨロピヨロ」「ホロホロ」といったオノマトペが印象的に使われています。

カラオケで歌うには結構ハードルが高い感もありますが、それだけにうまく歌えれば大変気持よい曲だと思います。

演歌ファンをはじめ、ムード歌謡が好きな方には特におすすめできる素敵な曲です。


https://www.youtube.com/watch?v=sbjuFHMm1HM

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五十川ゆき “月夜の灯りで・・・”

2022年01月06日 | 演歌・歌謡曲

少し遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

今年こそ落ち着いた日常が戻ることを願いつつ、このブログも気まぐれではありますが更新していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

さて本年最初に取り上げます曲は、歌謡曲の旗手、五十川ゆきさんの昨年12月8日に発売された新曲『月夜の灯りで・・・』です。

彼女は新曲を出すごとに表現の幅を広げている感じで、今回はまことにエレガントな雰囲気と幻想的でロマンチックな内容が際立っていて、素晴らしい大人の歌謡曲になっています。

作詞作曲は彼女と同じ大分県出身の花岡優平氏で、秋元順子さんをはじめ多くの歌手に歌謡曲を提供している方で、五十川さんの曲は初めてとなります。

曲の構成は、イントロに続き「月夜の灯りで…」とタイトルと同じフレーズが前サビのような感じで入るのが特徴の、流れるようなメロディーの歌謡バラードです。

内容は女性の恋心を月夜に舟を出す心境で表現し、「宇宙(そら)から継(つな)がる海」というフレーズで雄大なスケールを感じさせます。

歌謡曲ファンにはイチ押しの、聴いてよし歌ってよしの素敵な曲で、彼女の歌手としてのますますの飛躍が実感できます。

https://www.youtube.com/watch?v=dHRJKwohn9Q

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