♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

演歌新曲を試聴して

2005年07月31日 | 演歌・歌謡曲
8月から9月にかけて発売される演歌新曲を何曲か試聴してみたので、第一印象を書いてみたい。

『南国土佐に雪が降る』 多岐川舞子
まずタイトルが目を引く。ペギー葉山の大ヒット『南国土佐を後にして』を連想する人も多いだろうが、往年の名優である加東大介氏の記録文学で映画化もされた『南の島に雪が降る』も思い浮かべた。
「北へ行ったらよかったかしら」の歌詞が印象的で、サビでは張りのある高音がいい。これは期待度二重丸と見たい。

『よさこいおんな唄』 西尾夕紀
『愛はそのまま』では歌謡曲路線で一味違うところを聴かせたが、今度は思い切りパワフルな演歌である。しかも土佐弁のせりふ入り。「はちきん」という元気な土佐女を表わすことばも歌詞に入っている。津軽女である彼女が土佐女を唄うのも面白い。豪快で、聴いて気分がスカッとするような曲だ。

『雪簾』 神野美伽
最近の彼女の傾向とは異なって、裏町もの、酒場もののしっとり演歌といった感じなので、新鮮な味わいがある。ベテランらしい味をどう表現しているか、早く全曲を聴いてみたい。

『恋勿草』 椎名佐千子
難しいタイトルだが、「勿忘草(わすれなぐさ)」をもじったのだろう。それだけにインパクトがあるともいえる。今回は海峡ものではないが、曲調は最近の路線と同じようだ。素直な感じの唄い方には好感が持てる。

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ひるの歌謡曲・まきのめぐみ

2005年07月30日 | 演歌・歌謡曲
29日の「ひるの歌謡曲」は、まきのめぐみのマイセレクションだった。いつも冒頭で若手歌手が自分の生い立ちや歌手になったきっかけをコメントするのが興味深い。
まきのめぐみは、バスガイドをしていたときに頑張って唄いすぎて喉にポリープができ、手術後の医者の注意を無視してカラオケをやってハスキーな声になったため、かえってオーディションに合格したとの話が面白かった。「禍を転じて福となす」のことわざを引いていたが、「怪我の功名」のほうがぴったりかもしれない。
声に個性があるのは歌手にとって天賦の財産だ。ハスキーな声もいいが、竹川美子や夏川りみの美しい声も立派な個性だと思う。

放送された曲のうち、はじめの3曲は『帰ってこいよ』『恋する大阪』『天城越え』と演歌だったが、現在好きな歌は『地上の星』『香港』『明日』と、ポップス・歌謡曲系だったのは、まきのめぐみらしいと思った。持ち歌では、デビュー曲の『つぐみ』が一番よくできていると思う。続く『つばさ』『ナギサ』はもうひとつ彼女の個性を生かしきれていないように感じる。デビュー時は、あさみちゆきのライバルが出てきたと期待した。同じ15年組の一人として、歌謡曲路線でどれだけ存在感を示せるか注目していきたい。
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洋子の演歌一直線・あさみちゆき

2005年07月29日 | 演歌・歌謡曲
 先週の「洋子の演歌一直線」は、UHF局だけに地元の高校野球中継があって放送がなかった。最近、あさみちゆきがこの番組に出たとの情報を知り、もしかするとその回が飛んでしまったのではと危惧していたが、本日の放送に出演していて安心した。

あさみちゆきをテレビで見るのは久しぶりだ。前に歌謡コンサートで『旅の宿』をカバーして以来ではないだろうか。セカンドアルバム「あさみのうたⅡ」の出来がすごくいいので、番組でもアルバムオリジナルから一曲唄ってほしかったが、『井の頭線』だった。新曲と紹介していたけれど、もう新曲でもないと思うが。彼女はジーンズスタイルがよくお似合いだ。初めて歌謡コンサートに出たときは白のエレガントなパンツスーツだったが、どうも板についていなかった。

そういえばあさみちゆきの生歌は、昨年11月以来聴いていない。「あさみのうたⅡ」のオリジナル曲をぜひ生で聴いてみたい。その中でも一曲といえばやはり『こころのうた』をあげたい。


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平成歌謡塾

2005年07月28日 | 演歌・歌謡曲
「平成歌謡塾」のゲストは和田青児で、火曜日の「歌謡コンサート」に続いて『はぐれ雲どこへ』を聴いた。和服の生地を襟や袖にあしらった白の洋服のことを話題にしていた。彼はどことなく遊び人風というか、世慣れたあんちゃんといった雰囲気があり、それが独特の個性になっている。演歌歌手にはこういう個性もまたいいと思う。

平成歌謡塾ニュースでは、5月26日のよみうりホールでの永井裕子ファーストコンサートを取り上げていた。若手歌手にとってはこういったソロコンサートをやることが夢であり、目標であろう。CDやカセットの売り上げはもちろん重要だが、コンサートでいかに固定ファンを集められるかが歌手の実力の尺度になる。
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演歌百撰

2005年07月27日 | 演歌・歌謡曲
「演歌百撰」で沢田美紀という歌手を初めて見た。タイトルが『タイムマシンの恋人』とはなかなかインパクトがある。さわやかな美人で、オフィシャルサイトを見ると、キャッチコピーが“木陰の涼風にさそわれて・・・ となりのきれいなお姉さん”とある。うまく考えたコピーだ。曲もさわやかな歌謡曲で、声もいい。CDは3曲入りで、試聴してみると3曲目の『心の近くへ』もいい曲だと感じた。

出演者ではないが、スポットCMに出てきた『おけさ渡り鳥』の丘みどりに注目したい。デビューが8月24日だからまだ約1か月先なのにもうCMを打っているのは、かなり力を入れてプッシュしているようだ。今風のアイドルという感じで、おへそを見せて、曲は股旅演歌でとくれば、「おんな氷川きよし」の期待がいやがうえにも高まる。神園さやか、森山愛子が今ひとつブレークしない中、強力なライバル登場というところだろうか。早く見てみたいものだ。

湯原昌幸『冬桜』はおととしの10月1日発売だからもうじき2年になる。竹川美子の『江釣子のおんな』もそうだが、曲や歌唱のよさでじわじわと売れ続け、ロングセラーになるのは本物のよさがあるからこそだ。これこそ大衆に支持される演歌・歌謡曲の本来の姿だと思う。
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