♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

大沢桃子・暗門の滝

2006年08月27日 | 演歌・歌謡曲
   

★大沢桃子といえば、何といっても演歌界にはめずらしいシンガーソングライターであることが特筆される。彼女が『南部恋唄』に続いて出した新曲『暗門の滝』は、世界遺産である白神山地にある滝をテーマにした曲だ。といっても普通のいわゆるご当地ソングとか、旅情演歌とは一味ちがう。
神秘的な大自然の情景を歌ったスケールの大きな曲である。作詞作曲は、なかむら椿で、これはもちろん大沢桃子自身のペンネームである。

★大沢桃子をテレビで初めて見たのは、平成16年5月25日のNHK歌謡コンサート「輝け!期待の新星たち」である。同時に出演したのが、北山たけし、森山愛子、ユウエン、谷川さと美、ペペだった。
そのときに私が投稿した掲示板を読み返してみると、出演6組の中でナンバーワンと評価したのが大沢桃子だった。唄ったのは『おんなの春』で、福祉施設を回って唄っている経験を生かし、聴く者の心をとらえるのがうまいと感じた。
これからも歌に作詞作曲にと両方で頑張ってほしい逸材だ。

smileところで、演歌・歌謡曲の新譜やヒットチャートの貴重な情報源である「GOOD WAVE」のサイトに、最近「業界の方・一般の方・そこそこ有名なブログ」というコーナーができた。その中に、何とこの「歌・唄・詩の日々」が紹介されている!
こんなに気まぐれなブログなのに、まことに光栄なことだ。
コメントが「どんな人かわかんない」とはねえ・・・ 地域も年齢も歌の好みも不明ということかな?
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猫夜叉って!?

2006年08月26日 | 演歌・歌謡曲
★猫夜叉という変った名前のグループがあるということは少し前から知っていた。CD店にシングルが並んでいたのを見たことがあるし、確か6月のNHK-FM歌謡スクランブルのホットミュージックでも紹介されていたが、これはMDデッキの故障で録音できなかった。
CDのジャケ写を見ても、横山エントツとか横山みんみんという名前にしても、大阪のお笑い系のコントグループがお遊び的にCDを出したくらいに思っていたが、それはどうやら認識誤りだったようだ。
猫夜叉のホームページに、横山エントツこと泰英二郎がこのグループの目指すものについてコメントを書いている。なかなか共感できる内容である。

★8月23日には「ひるの散歩道」に西尾夕紀とともに出演していた。私はこの番組の録音で猫夜叉の曲を初めて聴いた。
『マイ・ホームタウン大阪』はにぎやかに大阪の町を唄っている。『しあわせ大阪』は、『大阪ラプソディー』に似たような曲調で、せりふが入った明るい大阪賛歌になっている。リードボーカルの横山みんみんは漫才出身だが、もともと歌手を目指していただけあって、歌唱はしっかりしている。
キャッチフレーズは「ネオ昭和歌謡」で、猫夜叉というグループ名の由来は、横山みんみんの顔が猫に似ているからだそうだ。

★今後何が出てくるかわからない自由な発想でやっていくとのことで、話題性という点で期待できる。大阪のローカル色が濃い感じだが、案外全国的に受けるかもしれない。沈滞する歌謡曲界にこのグループの持つパワーで活を入れてもらいたいものだ。

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ザ・ピーナッツの世界

2006年08月20日 | 演歌・歌謡曲
★昨夜放送されたNHK-BS2「歌伝説 ザ・ピーナッツの世界」を見て、戦後の昭和歌謡におけるザ・ピーナッツの占めた位置の大きさを改めて感じた。私自身は、ザ・ピーナッツというと自分で進んで聴いていたわけではなく、家族といっしょに毎週必ず見ていた「ザ・ヒットパレード」や「シャボン玉ホリデー」にレギュラー出演していたから、それこそいやというほど聴かされたわけだ。

★ザ・ピーナッツのレパートリーは、洋楽カバーから始まって、和製ポップス、ムード歌謡、演歌まで幅広い。代表曲もいくつもあげることができる。洋楽カバーでは『情熱の花』、和製ポップスでは『ふりむかないで』『恋のバカンス』『恋のフーガ』、ムード歌謡では『ウナ・セラ・ディ東京』あたりだろうか。

★番組で興味深かったのは、『ウナ・セラ・ディ東京』が作られたときのいきさつだった。この曲は元は『たそがれ東京』というタイトルだったこと、また歌詞が足りない部分があって、岩谷時子氏が急遽「街はいつでも 後姿の幸せばかり」を入れたとのエピソードは初めて知った。
また『恋のフーガ』について、今は亡き宮川泰氏が、歌謡曲ではめずらしいティンパニーを取り入れたことの説明をしているシーンも面白かった。

★日本の高度経済成長、そしてテレビの普及による大衆娯楽としての歌謡ポップスの隆盛の時代に、まさにテレビの申し子のように華々しく活躍し、そしていさぎよく去って行ったのがザ・ピーナッツだ。
彼女らの引退後、カラオケブームが訪れるわけだが、プロの芸を見て聴いて純粋に楽しんだ時代のエンターテイナーとして、その名はいつまでも忘れられることはないだろう。
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サブ歌・洋子の演歌

2006年08月19日 | 演歌・歌謡曲
★「サブちゃんと歌仲間」には楽しみなゲストが何人か出演した。まずトップは神園さやかの『初恋』で、スタジオで唄う姿とPVとを交錯させる演出が目を引いた。この『初恋』のPVは、まだ全部を見ていないが、ドラマチックで印象的なもののようだ。神園さやかのセーラー服姿は現役の女学生のようにぴったりはまっている。デビューして3年で、最も彼女にふさわしい曲にめぐりあえたような気がする。

☆がんばれ歌仲間コーナーは、青山ひかると山口かおるの二人。青山ひかるをテレビで見たのは初めてだ。中性的というか女性的なしぐさは生来のもののようで、わざとらしさがない。ルックスはジャケ写で見た印象よりは精悍だった。『東京ロスト・ラブ』は2コーラス唄った。ムード歌謡に似合った声をしており、個性的で面白い歌手だ。
山口かおるは、往年の藤圭子を思わせるような個性的な力のある声が魅力の期待の歌手。『夢のまた夢』が、歌コン金メダルのときと同様、1コーラスだけというのが残念だった。

★「洋子の演歌一直線」を久しぶりに見た。ゲストは大川栄策と門倉有希。大川栄策は、昨年のヒット曲『駅』と、新曲『再会』を唄った。『駅』は竹内まりや、『再会』は松尾和子とそれぞれ有名な同名異曲があるのが面白い。いぶし銀のような大川演歌の世界は今年も健在のようだ。

☆門倉有希のトークの話題は、ネイルアートと4匹もいるという飼い猫のことだった。
彼女の新曲『恋人たち』は、初めて聴いた。彼女自身、「橋の上で抱き合っている二人をのぞきこんで見ているような歌」と紹介していた。確かに一風変った曲といえる。恋人のいる情景を第三者的に冷めた目で見ているような阿久悠氏の歌詞が面白い。
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小金沢昇司・ひとひらの雪

2006年08月13日 | 演歌・歌謡曲
★NHKのど自慢は、メガネで有名な福井県鯖江市からで、ゲストは鳥羽一郎と夏川りみだった。
例によってゲスト歌手の曲で出場したのは、それぞれ二組ずつ。その中から合格者が出なかったのは少しさびしい。夏川りみの曲での出場者は、二組とも『涙そうそう』を唄った。一組は女性のソロ、もう一組は父親と娘二人という取り合わせは変化があったものの、『涙そうそう』だけというのはいただけない。
ゲスト歌手の歌で夏川りみは、『さようなら ありがとう』を唄った。やはりこの曲では彼女の持ち味が十分生かせないような気がする。天性の声と歌唱力のある彼女には、一発屋で終わってもらいたくないので、もっと売れるような曲を唄ってほしい。

★この7月から今月にかけてリリースされた演歌・歌謡曲にはいいものが多い。これからこのブログでも順次取り上げたいと思うが、きょうはふだんあまり取り上げない男性歌手にスポットを当てたい。
小金沢昇司の新曲『ひとひらの雪』である。彼はこのところ少しなつかしい雰囲気の都会派ムード歌謡を続けて唄っている。『湾岸(ベイサイド)ホテル』 『二人の合言葉(キーワード)』そして『言い出せなくて』とどれも彼の声によく合ったいい曲だった。今回の『ひとひらの雪』は、都会から北国に舞台を移し、女歌でしっとりした抒情性を表現しており、前3作を上回るいい曲だと思う。イントロの鈴の音が印象的で、擬態語をうまく用いた歌詞もいい。ぜひともカラオケで取り組みたいと思う。
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