♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

森川つくし “母ゆずり”

2009年12月27日 | 演歌・歌謡曲

昨年3月に「夢かえる」でデビューした森川つくしさんの待望のセカンドシングル「母ゆずり」が11月に出ました。デビューから1年8か月で2枚目というのは遅いようにも思えますが、竹川美子さんの場合は2年4か月でしたから、そんなに遅いほうでもありません。

この「母ゆずり」は、タイトルのイメージではしっとりした母もの演歌のようですが、聴いた感じは明るい青春歌謡です。御三家や三田明さん、梶光夫さんなどが活躍していた頃を思わせる懐かしい印象のメロディーです。歌詞の内容は、森昌子さんの「おかあさん」のような母に対する感謝のメッセージになっています。

森川つくしさんは純情可憐を絵に描いたような歌手で、素人っぽさが魅力ともいえます。歌がすごくうまくて存在感のある歌手の曲に聴き惚れるのもいいですが、彼女の場合は聴いていて本当に親近感が感じられ、いわゆる癒し系として貴重な存在といってもいいでしょう。このまま持ち味を生かして活躍してもらいたいものです。
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大江裕 “のろま大将”

2009年12月15日 | 演歌・歌謡曲

今年の2月に発売なのでもう10ヶ月前になりますが、大江裕さんのデビュー曲「のろま大将」をここで取り上げておきます。彼にはできれば紅白、せめてレコ大に出場して、話題に乏しかった今年の演歌界に一花咲かせてほしかったところです。ヒット曲もないのに過去の遺産だけで食いつないでいるようなベテラン歌手を出すよりずっと価値があると思うのですが…

大江さんは平成元年生まれで二十歳になったばかり。そのユニークなキャラクターが売り物です。衣装は派手なチェックのスーツ、メタボ気味の体型、若者文化には疎く、しぐさはオカマチック。言うなれば「キモい」わけですが、どうも天然系のようで、彼としては自然にふるまっているようです。ところが歌唱のほうはなかなかしっかりしていて本格的で、そのアンバランスさも面白い。

彼は尊敬する北島三郎氏に弟子入りし、この「のろま大将」も師匠が原譲二のペンネームで作曲しています。内容は彼にぴったりの謙虚なもので、不器用でへまばかりやっている者にとっては元気を与えてくれる曲だと思います。カラオケで面白おかしく歌うのには向いているでしょう。

紅白、レコ大は残念だったけれど、彼には未来があり、夢があります。まっすぐ伸びていってもらいたい逸材です。
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あさみちゆきさんがNHKのど自慢に出演

2009年12月06日 | 演歌・歌謡曲
NHKのど自慢は最近あまり見ていませんでしたが、今日はあさみちゆきさんがゲストで出ると知って、あわててテレビをつけました。しばらくすると若い女性がギターの弾き語りで、あさみさんの「青春のたまり場」を歌って見事に合格しました。この女性が弾いていたギターには、あさみさんのサインが書かれてあって、あさみさんもこのサインをしたことをよく覚えているとのことでした。

そしてあとでもう一人、年配の女性であさみさんの歌は全部歌えるという人が、デビュー曲「紙ふうせん」を歌いました。全部歌える中で、この曲を選曲したのは意外にも思えるのですが、あさみさんにとってもこの曲をこの番組で歌ってもらったことはきっとうれしかったのではないでしょうか。デビュー曲って他の曲と違う重みがありますし、私もこの曲を初めて聴いたときから彼女にずっと注目してきましたから。

ゲスト歌手としての彼女の歌唱は、「鮨屋で」でした。合格者の中のチャンピオンには、残念ながら「青春のたまり場」を歌った女性は選ばれませんでしたが、あさみさんにとっては満足感のあるゲスト出演だったことでしょう。
これからもNHKは、若手歌手をもっとゲストに出演させてほしいと思います。
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竹川美子 “雪の十日町”

2009年12月02日 | 演歌・歌謡曲

竹川美子さんが「江釣子のおんな」でデビューしてから早くも6年半が過ぎました。今度の新曲「雪の十日町」はシングルとしては8曲目になります。彼女は広島県出身なのですが、北国とか雪といったイメージの曲が本当によく似合いますね。デビュー曲「江釣子のおんな」がまさにそうでしたし、「雪の海峡 津軽」そしてこの「雪の十日町」と、私はこれら3曲を「美子の雪の三部作」と名付けたいです。

十日町といえば着物の町という印象があります。この曲の歌詞にも「越後ちぢみを織る手に涙」とあり、主人公の女性は機織りを仕事にしているようです。そして十日町のもう一つの顔は日本有数の豪雪地帯ということです。もうこれで演歌の舞台としてのお膳立ては十分ですね。

竹川美子さんの最大の魅力は、哀愁味を帯びた可憐な歌声でしょう。こういう切ない想いを歌い上げるのに彼女ほどふさわしい歌手はざらにはいないと思います。曲の内容は「江釣子のおんな」とよく似ていて、お祭りで愛を誓った相手を、悲しみに耐えながら待ち続けるといったパターンです。彼女の持ち味を最大限に生かしたこの「雪の十日町」が、彼女の代表曲に、そして平成演歌の名曲になることを願っています。

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