♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

熊野古道

2006年05月28日 | 演歌・歌謡曲
★「うたナビ21」のサイトが更新されていた。かつてはバックナンバーも見ることができたが、今は1か月分ずつだけだ。それでも最新曲のPVや歌手インタビューが無料で見られるのは価値がある。
その「うたナビ21」での水森かおりのインタビューが興味深かった。新曲のPV撮影のため、熊野古道に行ったときに、彼女が突然理由もなく涙がいっぱい出てくるという不思議な体験をしたという。「山の神様が私に、熊野古道の歌を唄ってくれてありがとうと言ってくれているような気がした。」と語っていた。宗教的、神秘的なものかは別として、やはり自然と人間との共感といったものだろう。
それから、『熊野古道』のジャケ写はすごくいい表情で、彼女のベストショットだと思う。



★長崎県平戸市からのNHKのど自慢を終わりのほうだけ見た。ゲストの北山たけし『男の拳』は、テレビで聴いたのは初めて。気のせいか師匠の北島三郎のイメージが見え隠れした。唄い方など影響を受けているのは当然だが、自信を持って「北山たけし」としての個性を磨いていってほしい。
もう一人のゲストの長山洋子は、作曲の影山時則氏とのデュエット『絆』を唄った。これはアルバム収録曲から、カラオケファンの要望によりシングル化されたらしい。なるほど夫婦でカラオケで唄うにはぴったりの曲だ。演歌もカラオケファンだけに支えられて命脈を保っているようではいけないと思うが。

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アイ・ゴー・トゥ・ピーセス

2006年05月25日 | 洋楽オールディーズ
★今日はぐっと趣向を変えて、洋楽オールディーズについて。
ずいぶん昔にレンタルしたLPレコードに「British Invasion」というのがあって、それをカセットテープに入れたのが目に止まって久々に聴いてみた。そしてCDに焼いた。

★その中では、ピーター&ゴードンの「アイ・ゴー・トゥ・ピーセス(I Go To Pieces)」がいい。「愛なき世界」が有名だが、このデュオの持ち味は「アイ・ゴー・トゥ・ピーセス」のほうがよく出ていると思う。これは確か1965年のヒットだったと思う。私は当時、洋楽ポップスに目覚め、毎日のようにラジオを聴きまくっていた。そのころ、ピーター&ゴードンは来日して、テレビ番組に出演していたのを覚えている。「愛なき世界」そしてこの「アイ・ゴー・トゥ・ピーセス」を唄っていた。

★この曲のことは、村上春樹が「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」という変った小説の中で取り上げていた。主人公が真っ暗闇の中を歩き続けているときに頭の中に浮かべるのがこの曲。
「体がばらばらになってしまう」という内容の曲だと書いてあった。そうかあれはそういう内容だったのかと思った。もちろんこれは体がばらばらになるくらい落ち着かない気持ちになるという比喩の表現なのだが。

★竹内まりやのアルバム「ポートレイト」にある「Crying All Night Long」は、本人のコメントに「日本版ピーター&ゴードンを目指す予定でした・・・」とあるが、確かに「アイ・ゴー・トゥ・ピーセス」に似た感じはある。
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森昌子物語

2006年05月23日 | 演歌・歌謡曲
★森昌子の復帰が話題になっている。私は基本的に一度引退を宣言した歌手が復帰することにはあまり賛成できない。完結した物語の蒸し返しのような感じがするから。都はるみのときも同じように思った。
仮に山口百恵が復帰するとしたら、やはりそう思うだろう。
坂本冬美の場合は引退ではなく、休業だったからいい。ちあきなおみは突然姿を消したから、またいつか突然現れないかと思う。

★私は森昌子が「スター誕生」から『せんせい』でデビューしたときのことを鮮明に覚えている。司会の萩本欽一氏も、審査員でこの曲を作詞した阿久悠氏も、番組の威信をかけてこの少女を世に出そうと優しく暖かく見守っていた。その期待に彼女は見事に応えたわけだ。思うに多くのスターを生んだ「スター誕生」だが、演歌歌手となると意外に不作で、ほかにはせいぜい新沼謙治、藤正樹くらいで、女性はほぼ森昌子のみと言ってもいい。石川さゆりを「スター誕生」出身と思っている人がいるようだが、これは間違いだ。

★私は森昌子の歌唱力は大変すぐれていたと思う。でも器用さゆえに楽曲にはあまり恵まれなかった感がある。その点、『津軽海峡・冬景色』が大ヒットした石川さゆりとは対照的だ。
森昌子が紅白の司会をしてトリで熱唱した『哀しみ本線日本海』、そして最後の紅白で涙で唄えなくなった『愛傷歌』の印象は鮮烈だ。それだけに森昌子物語は、あのまま完結しておいてほしかったと思っている。
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氷酒

2006年05月20日 | 演歌・歌謡曲
★17日の「ひるの散歩道」、そしてこちらでは同日深夜の「演歌百撰」に大黒裕貴が出ていたので、いずれも録音、録画によって聴いた。

★「ひるの散歩道」では、まず『氷酒』のカップリング曲『山陰本線米子駅』がかかった。ずばり大黒裕貴の出身地のご当地ソングで、なかなかいい曲だ。トークでは、ちょうどこの日が24歳の誕生日と言っていた。
『氷酒』は、イントロが古い感じだと思っていたが、イントロも歌の出だしも、大正時代に流行したという『籠の鳥』に似ている。オーソドックスな演歌のスタイルである。『影を慕いて』 『人生の並木道』 『酒は涙か溜息か』などの古賀メロディーにも通ずるものがある。時代は変っても、何か日本人の心の源流として流れ続けているような気がする。
もう一人のゲスト、水元亜紀は10年目とのこと。民謡から演歌に転向したとのことだが、よく知らない歌手だ。

★演歌百撰のほうの大黒裕貴は2週連続で登場。今回の衣装は前回と同じものの上に黒のシースルーのジャケットをはおっていた。これだけでもずいぶん上品な感じになる。

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にしんの唄

2006年05月18日 | 演歌・歌謡曲
★ネット通販で「にしん」の『にしんの唄』のCDを購入した。昨年6月17日に発売された、メジャーデビューシングルとのことだ。調べてみると、それまでにインディーズで、シングル2枚、アルバム1枚を出している。

★一般にシングルでは、当然ながら曲名そのものがCDのタイトルである。ところがこの『にしんの唄』は違う。『にしんの唄』なる曲はない。4曲入りのCDを称して『にしんの唄』であり、アルバムのようなタイトルの付け方になっている。だからメインの曲とか、カップリングとかの区別もないようだ。そして、このCDも『TABOO』と同じく、カラオケは収録されていない。

★このCDは、収録の4曲がなかなかバラエティがあって楽しめるので、お買い得である。
『Winter Moon』は80年代あたりのポップスという感じだろうか。
先日の「ひるの散歩道」でも唄っていた『もう一度愛したい』は、エレキサウンドが軽快な60年代後半から70年代にかけての歌謡ポップスを思わせる曲。
そしてカバー曲『石狩挽歌』は、魚のにしんがテーマの曲だから入れたというわけだろう。これがなかなかうまくて、独特の哀感をかもしだしている。このデュオによる昭和歌謡のカバーをもっと聴きたい気になった。
最後の『夏の仕業でした』は、どことなくなつかしい味わいのする、小気味のよい歌謡ポップスだ。

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