歌恋 “栞”

２００９年に『泣くなオカメちゃん』でデビューしたカレンさんがクラウンに移籍して芸名を「歌恋」と漢字表記に変え、再デビューで世に問うのがこの『栞』です。

デビュー時は現役女子高生とのふれこみでしたが、その頃に比べるとぐっと大人っぽくなりました。

曲はメロディーも歌詞も美しく、爽やかな感じの歌謡曲です。過ぎ去った青春の１ページをしみじみと思い出すといった内容になっています。

彼女も心機一転、この曲で新境地を開き、頑張ってほしいと思います。

永井裕子 “勝負坂”

１月８日に発売された永井裕子さんの新曲で、デビュー１５周年記念の第一弾ということです。歌唱力については折り紙つきの彼女が満を持して世に問う人生応援歌といったところです。

彼女の曲はこれまでしっとりとした情感を表現するものが多く、内に秘めた情念を力強く表現するというのが持ち味でした。今回のこの曲は、聴いていて勇気と希望を起こさせるようなストレートな力強さに満ちています。

また、この曲はリズムが３拍子なので、力強い中に流れるような軽快感があります。カラオケでも歌いやすく、気分がのれることでしょう。

彼女は中堅実力派演歌歌手としてその地歩を固めてきていますが、この曲は彼女のより一層のステップアップにつながるものだと思います。

三山ひろし “あやめ雨情”

三山ひろしさんは男性若手演歌歌手の中でもなかなかいい味わいを持っています。持ち前は明るさでしょうね。２月に発売された今度の新曲『あやめ雨情』も女歌で、女性の切ない未練心を歌っているものの、じめじめした暗さがなく、むしろ爽快感があります。

彼の声はビタミンボイスとのキャッチコピーがありますが、なるほど聴いていて活力がわいてくるような気がします。こういうメジャー調の演歌にはぴったりの声ですね。

前作『男のうそ』もカラオケで気持ち良く歌いましたが、この曲も早速レパートリーに入れて歌い込むつもりです。