♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

永井裕子 “雪國ひとり”

2015年04月20日 | 演歌・歌謡曲

若手演歌の実力派、永井裕子さんの2月25日に発売された新曲は、彼女の力強い歌声を存分に活かした素晴らしい本格演歌です。

作曲は彼女の師匠である四方章人氏で、さすがに彼女の持ち味をよく理解した曲作りをしていると感じます。

内容的には女の未練心という演歌の定番そのものなんですが、曲調も歌いっぷりも堂々としています。未練心を引きずって後ろ向きになるのではなく、未練をバネにして力強く生きていく意志を表現しているようです。3番にある「未練を温(ぬく)め」という歌詞がまさにこの曲を象徴していると思いますね。

それからタイトルの字のことですが、『國』の字について常用漢字の字体の『国』ではなく正字体を使っているのは、小さなことのようでありながらこの曲の風格を高めていると思います。

ちなみに私は女性の曲でも躊躇せず常々カラオケで歌うほうですが、この曲に関しては男性が歌ってもしっくり来る曲でしょうね。

永井裕子さんもこの曲をきっかけに、並み居るベテラン歌手を駆逐してしまうほどの勢いで活躍してほしいものです。

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桜井くみ子 “海宿”

2015年04月10日 | 演歌・歌謡曲

桜井くみ子さんは若手演歌歌手の中でも、感情表現力では抜群の才能を持っていると思います。とにかくこの新曲『海宿』のサビの部分を聴いてみてください。
決して誇張ではなく、「鳥肌が立つ」という表現がぴったりです。

昨年の前作『ちょっと待って下さい』は、それこそちょっと息抜きというか、気分を変えてこういうのもありかなという感じでしたが、今回は真っ向勝負の本格演歌です。

曲もいいですが、味わい深い歌詞が特筆ものです。始まりからして「如月の旅路は 骨まで寒い」と幽玄な風情があり、2番には「書いてはちぎった 手紙を飛ばし かもめのようだと 遊んでる」といった動きのある面白い表現もあって、一味違った魅力を醸し出しています。

極め付きの歌唱力、そして力強い歌声を持ちながらルックスは愛らしく親しみやすい、こんな彼女にはもっともっと第一線で華やかに活躍してほしいと心から願っています。
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