♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

こおり健太 “乗換駅”

2021年09月28日 | 演歌・歌謡曲

こおり健太さんには三つのキーワードがふさわしいと感じます。それは「女唄」「せつな系」「ハイトーン」です。今の若手男性演歌歌手でこの三つを最高にそなえているのは彼だと思います。

9月15日に発売された新曲『乗換駅』は、そんな彼の持ち味をフルに発揮した素敵な曲になっています。

鉄道や駅をテーマにした曲は多くありますが、乗換駅とは意外な題材で、いいところに目をつけましたね。始発駅、終着駅、途中下車なんかはありましたけど。

内容は女性主人公が道ならぬ恋に見切りをつけ、乗換駅で別れる決意をする心境を歌っていて、ラストでは「乗換駅へ着いたなら強い女で送ります」と意志の強さを見せ、これからの生きる力を示唆しています。

七五調を基本に奇をてらわない歌詞で、定番演歌のどっしりした構成がコアな演歌ファンの琴線にふれる曲だと言えるでしょう。

今回も彼の切々たる泣き節が冴えわたり、まさに聴かせる曲としておすすめできます。

https://www.youtube.com/watch?v=U3ifSlc7-qQ

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津吹みゆ “東京ホタル”

2021年09月22日 | 演歌・歌謡曲

津吹みゆさんはデビュー以来、望郷演歌路線を中心に頑張っていて、可愛さと歌唱力を兼ね備えた演歌アイドルとしてますます人気が高まっています。

そんな彼女の待望の新曲、まさに本日9月22日に発売された『東京ホタル』は、これまでの彼女とは一味も二味も違った新しい魅力にあふれています。

作詞作曲はこれまで数多くの歌謡曲の名曲をものしている伊藤薫氏です。

曲調はこれまでの演歌ではなく、フォーク調の歌謡曲で、哀愁ただよう懐かしさを感じさせるメロディーは、すごく親しみやすいものです。

内容は女性主人公が年上の男性に対して純情可憐な恋心をいだく心境を歌っています。

『東京ホタル』という変わったタイトルですが、これは地方から上京した女性の不安な思いを象徴しているようで、「肩先でチラチラ いつだってチラチラ 光っているのに片思い」のフレーズでなるほどと感じさせる、なかなか面白い発想だと思います。

彼女の歌唱はこの曲のイメージにぴったりの可憐さを前面に出したもので、サビは高音が心地よく響き、まさに彼女のキャッチフレーズ「どんと響く!直球ボイス」の真骨頂です。また、MVでは特に彼女の表情が素晴らしいです。

彼女にとっては2月に『おんなの津軽』を出してから7か月という早めのペースの新曲で、コロナ禍にめげずオンラインサイン会など意気込みがうかがわれます。

新境地の素敵な曲が多くの人に支持され、大ヒットするよう期待しています。

https://www.youtube.com/watch?v=GIo3LPdtLOs

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竹島宏 “プラハの橋”

2021年09月13日 | 演歌・歌謡曲

竹島宏さんの新曲はとても素敵な歌謡曲です。8月25日に発売された『プラハの橋』で、タイトルからエキゾチックで色んなイメージが浮かんできますね。

もうそんなになるのかと思いますが、これは彼の20周年記念曲とのこと。

プラハは言うまでもなくチェコの首都で、私は行ったことがないですが、歴史遺産が多く美しい都市だそうです。そして、この曲のテーマになっているのが、モルダウ川にかかるカレル橋という有名な観光名所の橋です。

内容は全体的にストーリー性を前面に出した曲で、許されない愛に逡巡する二人の心情を、男性主人公の立場から歌い上げていて、まるで映画のシーンを見るような情景が浮かんでくる曲です。

サビが「モルダウに架かる橋」で始まりますが、モルダウといえばチェコの著名な作曲家スメタナの組曲「わが祖国」の中の人気楽曲があるので、これが歌謡曲に出てくるのはすごく印象的だと思います。

歌謡バラードで語りかけるように始まり、徐々に感情が高まっていくところは、彼の持ち味の繊細さが存分に活かされています。

最初は地味な曲といったイメージがありましたが、聴くほどにじわじわとよさが感じられる曲で、歌謡曲ファンを中心に広くおすすめしたいです。

https://www.youtube.com/watch?v=dS8ENctdMUA


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水木翔子 “ジョニーとマリーの物語”

2021年09月03日 | 演歌・歌謡曲

今回取り上げますのはちょっと異色の曲です。水木(みなき)翔子さんというこれまで存じ上げない歌手で、8月18日に発売された『ジョニーとマリーの物語』です。

彼女はシンガーソングライターで、デビュー40周年とかなりベテランの方です。

この『ジョニーとマリーの物語』は作詞作曲とも彼女自らが手がけており、曲調はまことに軽快で、1960年代のアメリカンポップスを思わせるようなメロディーです。

また、内容が面白くて、阿久悠氏作詞、都倉俊一氏作曲でペドロ&カプリシャスの歌でヒットした『ジョニーへの伝言』『五番街のマリーへ』の後日談のようになっています。

各コーラスのラストの歌詞がそれぞれ「物語の初めに時を戻して」「物語の終わりを作り直して」「物語の続きを星に託して」となっていて、先の2曲のストーリーを継承していることがはっきりします。

聴いていて思わず体を動かしたくなるような明るい曲で、彼女も楽しそうに歌っています。

歌謡ポップスファンはもとより、多くの方に親しんでもらえる曲だと思いますし、長引くコロナ禍の中で充満している閉塞感をこの曲を聴いて吹き飛ばしたいものですね。

https://www.youtube.com/watch?v=uuBSznxrl4s
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