♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

島あきの “ハマナス海峡”

2019年09月28日 | 演歌・歌謡曲

昨年7月に『津軽海峡』でデビューした島あきのさんのセカンドシングル『ハマナス海峡』が7月3日に発売されています。海峡つながりというわけです。

今回も北島三郎氏のプロデュースで、作曲はもちろん北島氏が原讓二名義で手がけています。

今回も『津軽海峡』と同じく哀愁味と爽やかさに満ちたメロディーが印象的です。

彼女の歌声は、聴いていて心地よさがあり、さすがに北島三郎氏が目をつけた逸材だと感じさせます。

歌詞の内容は、主人公の女性が、遠く離れた男性との再開を願う切ない心情ですが、曲のイメージとしては、彼女の爽やかな歌唱により、明るく前向きなものになっています。

ハマナスは、北海道の花に指定されていて、北国の清楚なイメージがあり、北海道出身の彼女にはぴったりのいい曲をもらったと思います。

これからの活躍が楽しみな歌手で、この曲のヒットで大きく花開くことを期待します。

※なお、YouTubeでレコード会社によるPVがアップされていませんので、ガイドボーカルの動画を貼り付けておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=oXH8TGqgHno



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五島つばき “偲び酒”

2019年09月23日 | 演歌・歌謡曲

五島つばきさんの曲を取り上げるのは、ちょうど10年前の『面影橋で』以来で2回目になります。その間、何曲か新曲は出ていたのですが、あまり印象には残らなかったようです。

9月4日に発売された新曲『偲び酒』は、酒もの演歌で彼女の新しい一面が見られる曲です。

この曲を聴いてまず印象的なのは、彼女の特徴的なビブラートで、一般的な演歌よりも波が大きくゆったりしている感じです。これは彼女が歌手としてのスタイルを確立するため習得した哀愁バイブレーションだそうで、今後これを彼女の個性として打ち出していくのも面白いと言えるでしょう。

内容的には酒もの演歌の定番的なもので、居酒屋にたたずむ主人公の女性の切ない未練心がテーマです。

メロディーラインは心地よいもので、彼女の温かみのある歌唱とあいまって、心に迫る優しさと哀愁が感じられる、とってもいい曲だと思います。

彼女の演歌歌手としての大きな飛躍のきっかけとなるヒットを期待したいです。カラオケでも人気が出ることでしょう。カラオケでの哀愁バイブレーションについては、歌う人それぞれの好みでいいと思います。

また、彼女は以前から「社会を明るくする運動」をライフワークとし、2016年には保護司を拝命したとのことです。今回のカップリング曲は『金原明善』で、これは更生保護の父と言われる人物の一代記になっています。ここにも彼女の他の歌手とは異なる信念がうかがえますし、ぜひこの方面でも頑張ってほしいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=TO4fH5AbnxA


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村木弾 “さんざし恋歌”

2019年09月16日 | 演歌・歌謡曲

船村徹氏の最後の内弟子と言われた村木弾さんですが、船村氏亡き後は舟木一夫さんが彼をサポートしているようです。

7月31日に発売された新曲『さんざし恋歌』は、作詞が舟木一夫さん、作曲は徳久広司さんです。なお、「恋歌」は「こいうた」ではなく「れんか」で、あえてこう読ませる意味は何かと思いましたが、察するに男歌なので歯切れのよいイメージをねらったのではないでしょうか。

この曲の内容は、主人公の男性が、置手紙を残して去った恋人を想う切ない心情です。その置手紙には、さんざしの花が添えられていて、そこから色んな思いがかけめぐります。

「さんざし」は5月頃に白い花がたくさん咲く低木で、花言葉は「希望」「ただ一つの恋」「成功を待つ」ですが、この曲の内容では「成功を待つ」が一番合いそうです。

「夢を追うのをあきらめる あなたにはしたくない」の歌詞があり、去って行くけれど夢を追って成功してほしいとの願いをこめた手紙のようです。

曲は三連符が多用されていて、流れるような心地よさのあるメロディーで、男の哀感が漂う中に爽やかさのある、いい曲だと思います。

彼については『親父の手紙』を昨年の歌謡レッスンで習ったのをきっかけに知ったのですが、この『さんざし恋歌』は、ぜひ早く覚えて、歌ってみたいとの気持になりました。

https://www.youtube.com/watch?v=vaoFz0QLXf4
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岩本公水 “能取岬”

2019年09月13日 | 演歌・歌謡曲

岩本公水さんは実力派の中堅演歌歌手で、このところ次々と重みのある本格演歌を歌ってきて、意欲的なところを見せています。

8月7日に発売された彼女の新曲は、北海道を舞台にした『能取岬』で、昨年の『片時雨』とは異なるご当地ソングのイメージですが、彼女自身のコメントによれば、『片時雨』の世界観を引き継いで、さらにスケールを大きくした作品とのことです。

『片時雨』で歌われた喪失感、切ない心情が、わびしい酒場から網走の北の岬へと舞台を移して、さらに激しさを増している感じです。

彼女はカラオケでの注意点もコメントしていて、スケール感を大切に、特に出だしで力強く歌うようにとのことです。

聴き応えがあり、歌い映えする曲だと思いますので、カラオケで人気曲になることは間違いないでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=TdfaB6MnVvI

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水城なつみ “津軽の風笛”

2019年09月05日 | 演歌・歌謡曲


水城なつみさんの新曲『津軽の風笛』が早くも8月21日に発売されました。『みちのく恋唄』の発売から6か月ですから、最近の一般的な演歌歌手のペースからすると、かなり早いと思います。

『江差恋しぐれ』『みちのく恋唄』に続く北国ご当地ソングのシリーズで、今回は青森県を舞台とし、ねぶた祭がモチーフになっています。

曲の内容は、5年前のねぶた祭で出逢った初恋の相手を偲ぶ、切ない心情を歌っています。

ねぶた祭の様子はテレビ番組で断片的に知っているだけですが、派手なねぶたの山車の引き回し、そして花笠をかぶった浴衣姿の踊り手がピョンピョン跳びはねているのが印象的です。この踊り手のことを跳人(はねと)と呼ぶそうで、この曲の1番の歌詞にも「跳人踊りで 出逢ったふたり」と出てきます。

この曲の特色は「ヒュルリ ヒュル ヒュル ヒュルリ ラッセラ」というフレーズで、跳人踊りの掛け声「ラッセラ」と風の擬態語を組み合わせています。カラオケで歌うときはこの部分がポイントで、聴かせどころになるでしょう。

彼女の安定した歌唱力を武器に、若手女性演歌歌手の中でも独自の個性で頑張ってほしいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=lNjL9my1_fk
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