♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

市川たかし・だからさよなら言わないで

2007年12月23日 | 演歌・歌謡曲

★今年の演歌・歌謡曲界は、男性新人が相次いでデビューしています。このブログでも、DAIKIさん、五条哲也さんと取り上げましたが、ラストを飾るのが11月7日にデビューの市川たかしさんです。先日は「サブちゃんと歌仲間」にも早速出演していました。

グッドウェーブのサイトによると、北海道瀬棚町出身の24歳で、昨年の「走れ歌謡曲」40周年記念オーディションでグランプリを受賞したとのことです。
ルックスはイケメンでも、甘いマスクというよりは精悍な感じがします。ところが歌声は大変甘くて優しい。

★「サブ歌」でも北島氏に「演歌ですか」と聞かれて、「青春歌謡です」と答えていたとおり、曲は青春歌謡そのもの。メロディーも歌詞も思い切り当時の気分に徹しているところが面白いです。往年の安達明さんを彷彿とさせる懐かしさがあります。

★今の時代は正直なところ、演歌・歌謡曲の新人にとっては厳しいと思います。でも今年デビューの男性3人はそれぞれ個性があって面白い。ムード歌謡のDAIKIさん、アキラ節の五条哲也さん、そして青春歌謡の市川たかしさんと、頑張ってポスト氷川きよしさんの座を目指してほしいものです。
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島津悦子・おんなの日本海

2007年12月18日 | 演歌・歌謡曲

★地道ながら着実な人気を得ている島津悦子さんの、デビュー20周年記念曲第2弾です。メジャーの親しみやすく流れるようなメロディーにのせて、未練を断ち切れず、旅を続ける女の心情をうまく歌い上げています。

★ジャンルとしては旅情演歌なのですが、一般的によくあるような、特定の地点をテーマにしたものではなく、日御碕(島根)~寺泊(新潟)~酒田(山形)と、まさに日本海をかけめぐります。ですからタイトルも特定の地名ではなく、大きく『おんなの日本海』というわけです。そのため曲全体に動きや躍動感があって、未練心をテーマにした曲でありながら、前向きな心情が伝わってきます。

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花田真衣・おみなえし

2007年12月16日 | 演歌・歌謡曲

★また一週間ぶりになりましたね。ところでこの花田真衣さんという歌手については、これまで全く知りませんでしたし、ネットで調べてもほとんど情報がありません。わかるのは民謡をやっていたということ、2年前に『母海峡』という曲を出していることくらいですが、この曲も聴いた記憶がありません。

★それはともかく、この新曲『おみなえし』ですが、作詞が松井由利夫氏、作曲が岡千秋氏といずれも名立たる方で、抒情的な味わいの本当にいい曲だと思います。
曲調は演歌調ではなく歌謡バラードで、花田さんは落ち着いた力のある歌唱を聴かせています。安心して聴いていられ、素直に感情移入ができる感じです。歌詞もけなげに咲く女郎花に母の姿、そして人の世を仮託するという素晴らしい内容です。

★タイトルを「女郎花」と漢字表記すると妖艶なイメージになってしまうので、仮名表記したのは正解です。曲の優しいイメージにぴったりですね。
いい曲をもらった彼女が、これを機に実力にふさわしい人気を得てくれればと思います。
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岩本公水・草枕

2007年12月09日 | 演歌・歌謡曲

★3年間、活動を休止されていた岩本公水さんが復帰されることを知ったときは、うれしかったです。昨年の市川由紀乃さんと同様に、復帰により一段とスケールの大きな歌手に成長してほしいと願っています。

★さて11月21日に発売された彼女の復帰シングル『草枕』は、叙情的で本当にいい作品です。草枕といえば、まず夏目漱石の名作文学を思い浮かべるのですが、古来から旅にかかる和歌の枕詞として用いられていて、文学的な香りのする素敵なタイトルですね。

★岩本さんの歌唱は女性の一途な心を優しく歌い上げており、好感が持てます。復帰第一作としての気負いを抑えつつ、しっとりと情感を伝えています。言葉を三度繰り返すサビの部分での感情の盛り上げ方もうまいです。

★それから、ついでにと言っては何ですが、彼女のオフィシャルサイトも復帰に伴って早く更新してもらいたいものです。
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まきのめぐみ・東京~あなたと過ごした青春~

2007年12月08日 | 演歌・歌謡曲

★まきのめぐみさんが4年前に『つぐみ』でデビューされたときは、新しい歌謡曲の担い手が現れたという印象でした。あの年は、あさみちゆきさんも既にデビューされていて、あさみさんの持つ寂寥感に対して、まきのさんは少し投げやりな雰囲気で、それぞれの個性で競ってほしいと思っていました。

★一昨年の『心のままに』ではラブ・バラードで新境地を聴かせてくれたものの、その後新曲が出ないので、どうしたのかと思っていたところ、満を持していい新曲が出ました。

★作曲はあの『メモリーグラス』の堀江淳さんです。彼女のセカンドシングル『つばさ』も、堀江さんによるものでした。
ちょっとなつかしい気分のする美しいメロディーのバラードで、彼女の歌い出しは優しく語りかけるように、そして徐々に盛り上げて、別れの哀感だけではなく過去を振り切って生きようとする女性の心情を表現しています。聴くほどに味わいのある曲と言えるでしょうか。映画のラストシーンのバックに流れているような感じがあります。
このようないい歌謡曲が、もっと陽の目を見るようになってほしいものです。
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