♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

羽山みずき “酒田カモメ唄”

2018年02月28日 | 演歌・歌謡曲

羽山みずきさんも若き演歌のアイドルの一人で、先に取り上げた津吹みゆさんとは同じ東北出身ということもあり、いいライバルだと言えるでしょう。

彼女も昨年12月に待望の新曲「酒田カモメ唄」が出ました。前作「雪んこ風唄」は童謡的フレーズを入れた可愛い曲でしたが、今度は彼女の出身地鶴岡市の隣の酒田市を舞台に、失恋した女性の情感を歌うしっとりした内容です。

それでもこの曲のキャッチコピーが“哀しくも明るい正統派艶歌”とあるように、せつない内容ではありながら、その想いを港のカモメに託してサラリと断ち切るような気風のよさが感じられる曲となっています。

彼女の衣装はこれまでは袴姿が多かったですが、今回は上品な着流し姿で、可愛い丸顔が一段と映えているように思います。

デビュー3曲目にして新しい境地を澄み切った声で歌い上げる彼女の活躍を、大いに期待したいものです。

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津吹みゆ “哀愁の木曽路”

2018年02月25日 | 演歌・歌謡曲

可愛さと歌唱力を兼ね備えた演歌のアイドル、津吹みゆさんの待望の新曲が出ました。

彼女には、デビューシングルの「会津・山の神」から「望郷恋歌」を経て前作の「雨の向こうの故郷」まで、ふるさとに思いを寄せる望郷ソングが3曲続きました。清新で可憐なイメージの彼女にとっては、まさにぴったりの路線だったと言えるでしょう。

その実績をふまえ、今度の新曲では少し成長した大人の女性の心情を歌っています。いわゆる旅情演歌で、失恋の悲しみを旅先で癒そうとする気持ちがテーマの、演歌では定番と言えるものです。彼女にとっては新しい境地への挑戦になりますが、いい意味で若さの感じられる魅力的な旅情演歌となっています。

舞台になっている木曽路は中山道の人気観光スポットで、過去にも原田悠里さんのヒット曲「木曽路の女」が有名です。

この「哀愁の木曽路」では、“カタカタゆする”“ポツリと点れば”といった擬態語が効果的に使われています。また、サビの“泣きに来ました 女がひとり”というフレーズは、表現が直接的なところがなかなか現代的で、彼女の持ち味をうまく生かしていると思います。

新境地でまた大きくスケールアップした彼女の今後の活躍がますます楽しみになってきました。
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松尾雄史 “さよならを嘘にかえて”

2018年02月11日 | 演歌・歌謡曲

男性若手演歌歌手のホープとして期待されている松尾雄史さんの新曲は、東京の亀戸天神を舞台にしたご当地ソングです。

何でもこの神社には「うそ替え神事」というのがあり、木彫の鷽鳥が去年の悪いことを嘘にしてくれる御利益があるそうです。

この曲の内容はその神事にあやかって、別れた女性にもう一度逢わせて欲しいとの想いを歌ったものですが、神社の神事をモチーフにした歌とはなかなかユニークだなと思いました。

それからこの曲のイントロですが、何か懐かしい感じだと思ったら、前の東京オリンピックの頃にヒットした新川二郎さんの「東京の灯よいつまでも」のイントロによく似ていました。

松尾さんの歌唱は荒削りな感じではありますが、若さがあっていいと思います。見た目も現代の若者そのものというか、演歌歌手らしくないところがかえって新鮮で、ちょうど氷川きよしさんのデビュー当時がそういう印象でしたね。

次世代の演歌を背負っていく意気込みで、ライバルと切磋琢磨して頑張ってほしいものです。
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市川由紀乃 “うたかたの女”

2018年02月10日 | 演歌・歌謡曲

市川由紀乃さんはもうすっかり中堅演歌歌手というか日本を代表する演歌歌手としての貫禄がついたように思います。思えば私が演歌に関心を持ち始めた平成15年頃、彼女は歌手を休業中でした。それ以前からの彼女のファンの方とたまたま当時ネット上で親しくなったのですが、その方は復帰を熱望されつつ、不治の病に冒され、彼女の復帰前に亡くなられました。その方が存命であれば、今の彼女の活躍をどれほどか喜ばれているだろうと思います。

それはさておき、年が改まってまもなく発売された彼女の新曲「うたかたの女」は、大ヒット間違いなしの素晴らしい作品です。

今回はメジャー演歌で、内容は幸せ薄い女のせつなさを歌っているのですが、その中にも力強く生きてゆく意志の強さがうかがえる曲調です。大変覚えやすいメロディーですので、カラオケでも人気曲になることでしょう。

「うたかた」を辞書で引きますと、漢字では「泡沫」と書き、水面にできる泡のことで、消えやすくはかないことの例えとあります。しあわせと思っても、またはかなく消えてゆく、そんな悲しい運命を「うたかた」と表現しているのですね。

もちろん市川由紀乃さんの活躍は「うたかた」どころか盤石ですが…
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