♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

水田竜子 “伊根の舟屋”

2009年11月22日 | 演歌・歌謡曲

水田竜子さんの新曲は、京都府の丹後半島にある伊根町の名物である舟屋をテーマにした「伊根の舟屋」です。丹後半島には平成の大合併で京丹後市という新しい市ができたのですが、伊根町がこの合併に加わらなかったのは、舟屋で全国的にも有名であるというプライドがあるからかも知れません。

それはさておき、この曲は水田竜子さんの堂々とした歌いっぷりがなかなかに印象的な旅情演歌です。歌詞の内容は切ないのですが、曲調には温かみがあります。この歌の主人公は、ひとりで舟屋の宿に来て鶴を折ったり、ぐい呑みを二つ並べたりして悲しみにうちひしがれているような女性ですが、宿にいるうちにふと希望を見出して生きていくといったイメージでしょうか。

悲しい内容なのに、聴いていて全然暗い気分にならない曲です。こういう演歌もいいですね。今の時代には似合っている感じがします。
コメント

真木ことみ “無情の雨が降る”

2009年11月15日 | 演歌・歌謡曲

偶然にも雨をテーマにした演歌を続けて3曲取り上げることになりました。この「無情の雨が降る」の雨はタイトルからわかるように、情け容赦なく未練心に降り注ぐ悲しい雨です。演歌のタイトルとしてはストレートな表現という感じがあって、それだけこの曲の持つイメージが増幅されていると思います。

真木ことみさんの声は低いのが特徴といえますが、温かみと柔らかみのある魅力的な声ですね。こういう悲痛な思いのマイナー調の曲を歌っても、決して暗い感じにはなりません。むしろ女性の強い意志、悲しみを克服して力強く生きていこうとする心情を感じます。

私が真木ことみさんを知るきっかけになったのは、星野哲郎氏の50周年記念曲だった平成15年の「十年坂」とその次の「いのち川」あたりでした。「十年坂」のとおりデビューはそれより10年も以前で、今年で16年目になる立派な中堅演歌歌手です。彼女のさらなる飛躍が期待されます。

コメント

岩出和也 「雨よ降れ」

2009年11月08日 | 演歌・歌謡曲

このブログで取り上げている歌手を見ていただければわかるとおり、私は若手女性演歌歌手を中心に応援していますが、男性演歌歌手では岩出和也さんが一番気に入っています。カラオケで歌うのも彼の持ち歌が多いです。声が自分に合っていることもありますが、男歌も女歌もうまく、泥臭さがなくて表現力にすぐれていて、素晴らしい歌手だと思います。

岩出さんはキングレコードに移籍後、「北フェリー」「北ターミナル」「五月のバラ」「さくらの頃に」と歌謡曲テイストの曲を毎年出してきました。今年はなかなか新曲が出てこないなと気になっていたのですが、事務所を変わってこの10月21日に出たばかりの新曲が「雨よ降れ」です。

この曲は女歌で、キャッチコピーは「哀愁感溢れる女性の女心を切なく歌い上げます」とあります。「新生 岩出和也」ともあって、確かにキング移籍後の作品とは趣きが違います。彼の特徴をうまく生かしていて、すっきりと仕上がっています。各コーラスとも「あなたの胸にも 雨よ降れ」で終わっていますが、これは恨みの言葉のようであって、共感を呼びかける言葉なのだと思います。

コメント

山本みゆき 「もどり雨」

2009年11月03日 | 演歌・歌謡曲

5年前にデビューした美人演歌歌手の山本みゆきさん。美人は美人でも決してツンとすました美女ではありません。それは彼女のホームページやブログにある彼女の普段着姿の写真を見ればわかります。笑顔がとても可愛くて、親しみやすい印象の女性です。歌っているときの彼女はお化粧のせいか、ちょっと整いすぎているように見えなくもないのですが…

それはそうと先月に発売されたばかりの彼女の新曲「もどり雨」です。この曲は彼女のそういった可愛さや明るさにぴったりの幸せ演歌です。幸せ演歌に雨は似合わないようなイメージがありますが、この雨は相手と再会できたことを祝うかのように降る“もどり雨”というわけです。

歌詞には1番から3番まで「このまま も少し」というフレーズがあるのが印象的で、控えめに今のこの幸せをかみしめたいという気持ちをうまく表現していると思います。

これまでは切ない系の演歌が多かった彼女ですが、今度の曲は新しい境地で、彼女の魅力に一段と輝きが増したといえるでしょう。

コメント