♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

山本あき “金沢わすれ雨”

2012年12月15日 | 演歌・歌謡曲

9月に発売された山本あきさんの新曲です。彼女は2006年のデビューで、その年の日本レコード大賞新人賞を受賞しています。どちらかといえば歌謡曲系ですが、今度の曲はご当地ソングで、内容的には演歌っぽい感じです。

出だしからしばらくは淡々とした感じで進みますが「降りしきる雨を全部お酒に変えて下さい」といった、なかなか大胆な歌詞のところが決めの部分で、ここで曲がグッと盛り上がります。ビシッとストレートな感情をいかにうまく表現するかです。

別段これといって目新しいところはないのですが、しっかりした構成で、いい曲に仕上がっていると思います。山本あきさんの歌唱も素直で、しっかりと歌っていて好感が持てます。これからも地道に頑張ってもらいたい歌手です。
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三山ひろし “男のうそ”

2012年12月13日 | 演歌・歌謡曲

自分で言うのも何ですが、久々に更新したとたん、精力的に書き込んでおります。まあ今のうちという感じです。今度は引き続き男性歌手で、若手のホープ、三山ひろしさんの11月7日発売の新曲「男のうそ」です。

三山さんは自分の声のことを“ビタミンボイス”と称しています。聴いて元気になるような声ということでしょう。確かに伸びやかでいい声をしています。

この曲は前作に続き女歌で、健気な女ごころを歌っています。古風で今どきはちょっといないだろうという女性の心情ですが、演歌の様式美という点ではツボにはまっています。

曲調は明るいメジャー演歌で、カラオケでも元気に明るく歌える曲なので、人気が出ると思います。三山さん本人による歌唱のポイントは「だから… だから…」と同じフレーズが続くところを歌い方を変えることだそうです。そこに気を付けて、張り切って歌ってみましょう。
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小金沢昇司 “願・一条戻り橋”

2012年12月12日 | 演歌・歌謡曲

小金沢昇司さんは中堅の男性演歌歌手として安定した人気です。彼の魅力はその立派な体格を生かした伸びやかな美しい歌声でしょう。
10月に出た彼の新曲「願(ねがい)・一条戻り橋」はその美しい声を存分に生かした美しく優しい曲調に仕上がっています。

この曲のテーマとなっている京都市の一条戻り橋は、歴史的な伝説に彩られた名所で、近くには陰陽師で有名になった晴明神社があり、近ごろ人気の観光スポットになっているようです。
実を申しますと、私は生まれてから18歳の頃まで一条戻り橋にほど近いところに住んでいましたので、この曲には特に他にない親しみを感じます。

曲の内容は別離の切なさを歌ったもので、どちらかといえば女性の心境のようですが、老若男女を問わず、また別離の理由も死別・生き別れを問わず、それぞれ聴く者がイメージすればよいと思います。

切なさや悲しさをテーマにしているもの、明るく堂々とした歌唱で、聴く者の心に訴えかけてきます。本当にいい曲だと思います。息の長いヒットとなるよう期待しています。
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香西かおり “酒のやど”

2012年12月10日 | 演歌・歌謡曲

またまた4か月近くも放置して、全く自分でもいい加減さにあきれてしまいますが、今は時間的に余裕もできましたので、少し前に出た曲も含め、これはというところを思いつくままにまた取り上げていければと考えています。
それで今回は、話題の「酒のやど」です。

NHK紅白に5年ぶりの出場が決定した香西かおりさん。もちろんそれはこの「酒のやど」のヒットによるものです。彼女はデビュー曲「雨酒場」が代表するように、しっとりした居酒屋を舞台にした曲がぴったりです。2005年の「居酒屋・敦賀」もすごくいい曲で、私は気に入ってカラオケでもよく歌いました。この曲はそれ以来の彼女の十八番の王道・居酒屋演歌と言えるでしょう。

この曲の舞台は「酒のやど」とあるように居酒屋と旅館を兼ねたような店のようです。5月に発売されたのですが季節は冬で、これは年末に向けてじっくりヒットさせていこうという考えが伺われ、ぴたり的中しています。

この曲はメロディーが大変いい。演歌の基本的なスタイルは守りつつ、少しひねりを利かせて何とも言えない心地よい余韻を残します。まさに癒し系の演歌だと思います。

香西かおりさんは、熱唱型の歌手ではないので、歌唱力が劣っていると思う人もあるかもしれませんが、なかなかどうして彼女ほどしっとりと心にしみわたる歌唱のできる歌手はざらにはいません。この「酒のやど」を他の歌手がカバーしても決してこの味は出せないと思います。

この曲で彼女は第54回日本レコード大賞にもノミネートされました。ぜひ大賞のグランプリを射止めて、紅白出場に花を飾ってほしいと思います。


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