♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

野村将希 “冬花火”

2013年05月25日 | 演歌・歌謡曲

野村将希さんは私にとって大変懐かしく、特別な思い入れのある歌手です。
昭和45年にデビューされた当時は私も洋楽を中心に聴いていましたので、それほどの関心もなかったのですが、昭和47年頃から演歌・歌謡曲をよく聴くようになり、テレビやラジオで聴く彼の「雪の炎」をいい曲だなと思い、同世代の彼のファンになりました。
そしてデビュー曲の「一度だけなら」を改めて聴いて、私の大のお気に入りソングになり、その後カラオケが一般的になってからは、私の十八番として歌う曲の一つとなりました。

彼はその後歌手よりも「水戸黄門」での俳優としての活躍が目立っていて、これといったヒット曲もなく、私にとっては過去の歌手といったイメージでしたが、今回7年半ぶりに出た新曲「冬花火」を聴き、現役歌手として改めて見直しました。

この「冬花火」は、どことなく懐かしいメロディーに乗せて、彼の甘いゆったりとした歌声が流れ、聴いていて本当に心地よくなる、本格的な演歌です。
花火といえば夏のイメージですが、この曲は華やかさの中にはかなさや淋しさを湛える冬の花火をテーマにして、別れた相手への切ない想いを歌い上げています。

私のお気に入りにまた彼の新しい曲が加わったことがすごく嬉しいです。これから末永く愛好していく曲になることは間違いありません。
コメント (3)

岩出和也 “北のとまり木”

2013年05月07日 | 演歌・歌謡曲

岩出和也さんは本当に魅力的な男性演歌歌手だと思います。何といってもその声がいい。泥臭くなく、かといってスマート過ぎず、都会的な中に適度な哀愁感、陰りをただよわせ、聴く者を魅了します。
私にとって岩出さんは、心地よくカラオケで歌える男性歌手の筆頭です。

さて、期待の新曲「北のとまり木」は、ドラマチックな内容、堅実な構成で、岩出さんの魅力を十分に活かした素敵な曲です。

舞台は北国の港町にある酒場。そこでたまたま出会った、似た者同士の男と女。絶妙のシチュエーションですが、私はこの曲のポイントは視点にあると感じました。

1コーラス目は女性の登場シーンで全身の視点です。ここでは「ボストンバッグ」「薄いコート」という道具立てが思わせぶりで気を引きます。
2コーラス目では「チロリ」「指輪」という小道具が出てきて手元を見つめる微視的な視点。
そして3コーラス目では一転、外の海の情景へと視点を変えています。この視点の動きが、主人公の心の動きに連動していて、なかなかに心憎い演出だと思いました。

一人でも多くの人にこの曲の良さを知ってもらい、ぜひともヒットしてほしいものです。

コメント

川野夏美 “女の空港”

2013年05月04日 | 演歌・歌謡曲

「寒ぼたん」そして「花はこべ」と男歌で存在感を示した川野夏美さん。今度の新曲では女性の切ない感情を力強く歌い上げています。

空港での別れをテーマにした曲で、ドラマチックな内容の歌詞になっています。
恋人の男性は現在東京で暮らしていて、女性の住む地元に一時的に戻り、また東京へ戻って行くのを空港で見送る女性の心境を歌っています。

この空港がどこなのかは明示されていません。泣き砂海岸で誓ったという歌詞はありますが、全国にたくさんあるので特定できません。ただ、飛行機で帰るのですから東京から遠いのは確かです。

すでに別れた相手への未練心をテーマにするのは定番ですが、この曲はまだ関係が続いているものの、相手の気持ちが離れていることを感じ、もう戻って来ないのではないかとの不安感をテーマにしているところに特徴があります。

この曲はサビの「帰らないで… 行かないで…」の部分にうまく感情をこめることがポイントでしょう。川野さんはさすがにうまく歌っています。大きなヒットを期待しています。

コメント

戸川よし乃 “冬のすずめ”

2013年05月01日 | 演歌・歌謡曲

昨年2月に「すずめは雀」でデビューした戸川よし乃さんのセカンドシングルです。

彼女は歌謡曲系の期待の新人で、ちびっこ時代も含めアマチュア時代に数多くの受賞歴を有しており、すでに実力はベテラン級と言ってもいいでしょう。

とにかくこの「冬のすずめ」を一度聴いた方なら誰でも思うでしょう。これは一体どのベテラン歌手が歌っているの?と。本当に歌謡曲の歌唱のツボを心得ていて、堂々とした歌いっぷりです。

曲の構成もいいです。淡々と切なさが吐露され、サビの「これっきりですか」で一気に感情がほとばしります。この曲はこのサビの部分が特に印象に残ります。カラオケでも目立ちますから、人気曲になりそうな気がします。

彼女は歌手としては遅咲きのほうかもしれませんが、ぜひとも大輪の花を咲かせてほしいものです。

コメント