♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

みやさと奏 “室蘭恋はぐれ”

2017年06月25日 | 演歌・歌謡曲

5月3日にリリースされた、みやさと奏さんの新曲は「室蘭恋はぐれ」です。北海道の地名の中でも室蘭をテーマにしたご当地ソングは記憶にありません。同じ北海道でも函館や札幌、小樽などに比べるとずいぶん違いますね。やはり室蘭というと製鉄所など工業地帯というイメージが強いからでしょうか。それだけに今度の新曲には新鮮さを感じます。

この曲の特徴は、歌詞がすべて七文字の対句で構成されていることです。出だしの「なみだかくした このてのひらも」からラストの「あいがさすらう ここはむろらん」まで一つの例外もなく、七七調になっています。そのため、曲調にはなんとなく安定感があります。

曲調とあいまって、彼女は今回も安定した歌唱力を発揮しています。前作では都会における寂寥感が秀逸でしたが、今回は北国の旅情と哀愁を感情をこめて歌い上げています。

彼女には若手演歌の実力派として、その存在感をますます際立たせてほしいと思います。

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杜このみ “残んの月”

2017年06月17日 | 演歌・歌謡曲

3月22日にリリースされた杜このみさんの第5弾シングルはタイトルが大変印象的です。「残んの月」とは聞きなれない言葉ですが、辞書によると「残りの月」の「のこり」が「のこん」に変化した言葉とのことです。国語学ではこれを撥音便と言い、わかりやすい例では「盛りに」が「さかんに」に、「飛びて」が「とんで」に変化しているのがあります。

まあタイトルはそういう意味で、内容的には女性が恋人の来るのを待ち焦がれているうちに夜が明けて、空に浮かぶ残月を眺めている切ない心情を歌っています。
特徴としては、「来る来ない」のフレーズをバックコーラスとの掛け合いで繰り返す部分です。花占いをやっている感じですね。

曲調は三拍子のワルツのため、切ない内容ながら流れるような軽快さが感じられます。

この曲はカラオケファンに大変好評のようです。私が先日参加したカラオケ同好会では二人の男性がこの曲を競うように歌っていました。実のところ私はそれまでこの曲は知っていたものの、それほど高い関心はなかったのですが、この人気の具合を知って、あらためて聴き込んだところ、その人気の理由に得心がいきました。

杜このみさんは幼い頃から民謡で鍛えただけあって歌唱力は折り紙つき、細川たかし師匠のもとで演歌歌手としてのテクニックにますます磨きがかかっています。「残んの月」の大ヒットで、若手演歌歌手の先陣を走る大活躍を期待しています。
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羽山みずき “雪んこ風唄”

2017年06月13日 | 演歌・歌謡曲

津吹みゆさん、工藤あやのさんと来れば、その次にこの羽山みずきさんを取り上げないわけにはいきませんね。何せこの3人は私が勝手に「東北出身の演歌アイドル三人娘」と名づけて強力にプッシュしておりますので…

ところで羽山みずきさんは昨年の日本レコード大賞新人賞を受賞されました。この賞自体の話題性や価値が往年に比べるべくもないのが事実とはいえ、一生に一度しかないチャンスに恵まれたのですから、素直に喜ぶべきでしょう。

さて、4月5日にリリースされたセカンドシングル「雪んこ風唄」は彼女の明るい伸びやかな歌声を生かした、いい曲だと思います。サビに「雪んこ雪んこ…」と童謡風のフレーズが入るのが大変印象的です。

私はこの曲も最近よくカラオケで歌っています。本人映像のPVは絣のもんぺ姿で雪蓑をかぶり、雪の中で戯れる彼女の姿がとっても可愛いですね。

歌手デビューの前は地元山形県の出羽三山で巫女をしていたという異色の経歴を持つ彼女の、神がかりの大活躍を期待したいものです。
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工藤あやの “恋ごよみ”

2017年06月11日 | 演歌・歌謡曲

「山形のひだまり娘」のキャッチコピーそのままの明るくて可愛い工藤あやのさんですが、この4月12日にリリースされた4枚目シングル「恋ごよみ」では、これまでとはまったく違った一面を見せています。

これまでの3枚のシングルでは、故郷への想いや純な恋心をテーマにした青春歌謡路線のイメージが強かったのですが、今回は衣装も髪型もシックでエレガントに決め、大人の女性の雰囲気を強く出しています。このジャケ写の彼女の少し憂いを含んだような思わせぶりな表情、すごくいいですね。

曲はいきなりサビから始まる、いわゆる「前サビ」が印象的です。「恋ごよみ」のタイトルのとおり、季節とともにゆれ動く女ごころがテーマになっています。3番まで曲なので春、夏の次に冬を持ってきていますが、3番の冒頭で「春夏秋と過ごしたら」というフレーズを入れているのが面白いですね。

私は最近、この曲をカラオケでよく練習していますが、本人映像のPVの出来が素晴らしくて、つい歌のほうがおろそかになって見とれてしまいます。特に間奏とラストに出てくる彼女のダンスが魅力的です。YouTubeでも流れていますので、ぜひご覧ください。

新境地を開いて一段とスケールアップした彼女のこれからの活躍に大いに期待しましょう。
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