♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

五条哲也 “好きさ神戸”

2024年01月20日 | 演歌・歌謡曲

今回は新年になってから発売された新曲を取り上げます。まずは1月10日に発売された五条哲也さんの『好きさ神戸』です。

五条哲也さんは京都市出身で、2007年にデビューし、個性的なハイトーンボイスを持ち味にした演歌・歌謡曲を歌い、私はけっこう好きな歌手のひとりで、カラオケでもこれまで彼の曲をよく歌ってきました。

特に今度の『好きさ神戸』は、私が現在居住している神戸のご当地ソングなので、よけいに注目しており、もちろん早くマスターしたいと思っています。

タイトルどおり神戸への愛に満ちた曲で、まず冒頭から「好きさ神戸 俺の神戸」と前サビで高らかに宣言するように始まり、この曲の情景に引き込まれます。

神戸は港町で異国情緒があるので、この曲もそういう雰囲気をかもし出して、歌詞を見ても「バーボンを飲むカモメ」「フランスのシネマから切り取ったひとコマ」といった面白い表現があって、すごく印象的だと思います。

神戸のご当地ソングは同じ関西でも大阪や京都に比べると格段に少なく、世間に広く知られている曲といえばクールファイブの『そして神戸』くらいではないでしょうか。そんな中でこういう明るくノリのいい、しゃれた感じの曲が出てきたのはうれしいです。

男性主人公が行きずりの恋の情景を歌う内容で、「カモメ」は相手の女性のことですね。

作詞は荒木とよひさ氏、作曲は浜圭介氏といずれも大ベテランの名手コンビで、さすがと思わせる素晴らしい曲に仕上がっています。

五条哲也さんのこれまでの曲と比べてもピカイチと言っても過言ではないので、是非多くの方に聴いて、また歌ってほしい曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=5Emz1hYvmWg

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山西アカリ “紀ノ川よ”

2024年01月11日 | 演歌・歌謡曲

今回も昨年に発売された新曲を取り上げたいと思います。前回に引き続き女性歌手で、山西アカリさんの新曲『紀ノ川よ』、発売日はこちらも10月25日です。

山西アカリさんは、以前「水雲-MIZMO-」という女性3人の演歌ユニットでメインボーカルを務めていた歌手で、2022年6月に『拝啓みかんの里』でソロデビューしています。

昨年には和歌山県有田郡町村会の観光親善大使に任命されたとのことです。

1年4か月ぶりとなる彼女のセカンドシングル『紀ノ川よ』もデビュー曲と同じく、彼女の出身地である和歌山県への郷土愛に満ちた望郷演歌になっています。

内容は和歌山県の紀ノ川沿い出身で、今は故郷を離れている女性主人公が母への想いや故郷への想いを歌ったもので、彼女自身の等身大の気持ちが表れているようです。

曲調はたいへん軽快で明るいもので、伴奏では三味線が心地よく響きます。聴いていて元気になるような曲で、カラオケで歌ったらきっと気分がよくなりそうです。

3番の歌詞には「極楽橋から女人道」という地名が出てきます。これは高野山への参道なので、この故郷は紀ノ川沿いでも高野山に近いところを想定しているようです。

作詞は若手演歌歌手の曲を中心に多くの歌詞を書いている、さくらちさと氏で、作曲はベテランの演歌の名手、水森英夫氏です。

演歌ファンを中心におすすめしたい曲です。

 

MVフルコーラス

https://www.youtube.com/watch?v=LcBwVa5HmZE

 

本人による歌唱アドバイス

https://www.youtube.com/watch?v=7RORS_Q6OMM

 

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川野夏美 “裏窓の猫”

2024年01月07日 | 演歌・歌謡曲

新年早々、元日に能登半島の大地震で大変な被害が出て、新年のご挨拶も控えておこうという気持ちになりますが、今年も遅ればせながらどうぞよろしくお願いします。

我が国の目下の音楽コンテンツでの演歌・歌謡曲の世界は、ますます影が薄くなっているような印象は否めません。しかしながら、聴いて心が安らぐのはやはり演歌・歌謡曲だと思います。

数年前まではJ-POPも結構聴いていた私ですが、正直なところ、最近はもう聴く気がしなくなりました。

今年もいい演歌・歌謡曲がたくさん出てくることを期待しつつ、このブログを続けていくつもりです。

ところで、年が明けて今月に発売される新曲はたくさん控えていますが、今回は昨年に発売された新曲で、まだ取り上げていなかったものにしました。

男性歌手が4人続いた後は久しぶりの女性歌手で、川野夏美さんの10月25日に発売された新曲『裏窓の猫』です。

川野夏美さんという歌手を初めて知ったのは、ちょうど20年前で、若手演歌歌手として頑張っている頃でした。それまでは若手らしい威勢のいい曲が多かったのが、大人の演歌路線にシフトした時期でした。

10年ほど前からはメロディアスな歌謡曲で女心を歌う路線がすっかり定着した感があります。

さて、新曲の『裏窓の猫』についてですが、まずユニークなタイトルだなと思いました。そもそも猫が出てくるのがめずらしい。しかし、ここでの猫は実際の猫ではなく、自分の心の中にひそむ本心を象徴したものです。

曲の内容は女性主人公が失恋の悲しい心情を歌っていて、表向きの感情とは裏腹の未練心が顔をのぞかせる、それを「心の裏窓にいる猫」が「みつけて欲しくて」「帰ってきてよと」「哀しく小さく」、「ミャアと鳴く」と表現しているわけです。

大変面白く工夫された歌詞で、すごく印象に残ります。作詞は多くの名曲を書いているベテラン、石原信一氏です。

作曲はこれもベテランの大家、徳久広司氏で、メロディーは三連符を多用して、印象的なものに仕上がっています。イントロでため息のような女性のスキャットが入るのも効果的です。

川野夏美さんにとっては、これまでにない新しいタイプの曲として飛躍のきっかけになりそうな感じがします。

カラオケでもきっと評判になると思いますので、多くの方にチャレンジしてもらいたい曲としておすすめします。

https://www.youtube.com/watch?v=n2nAfbIc4I8&list=RDn2nAfbIc4I8&start_radio=1

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