♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

ちあきなおみの世界

2006年02月25日 | 演歌・歌謡曲
★「歌伝説 ちあきなおみの世界」を見て、あらためてこの歌手の素晴らしさに感じ入った。彼女の魅力をあげるなら、「説得力のある抜群の歌唱力」「気さくで明るい人柄」そして「様々なジャンルを唄いこなす器用さ」といったところが思いつく。

★ちょっと大人むきのアイドルという感じでスタートした彼女の転機となったのは、やはり昭和47年の『喝采』だろう。ラジオで初めて聴いたときに強い印象を受けたこの曲。それからあれよあれよという間にヒットして、9月という遅い時期の発売にもかかわらず、レコード大賞をさらってしまった。
『酒場川』『さだめ川』など演歌の名曲もあるが、かといって演歌歌手というイメージでもない。スケールの大きな歌手であって、演歌も広いレパートリーの一部に過ぎない。

★貴重な映像がたくさんあった。『矢切の渡し』のオリジナル歌手としての歌唱。一人芝居と歌との融合のような『ねぇ あんた』の熱演。そして鬼気迫るかのごとくの『夜に急ぐ人』のパフォーマンス・・・ 
『紅とんぼ』のあの情緒も彼女にしか出せない。彼女のために作られた曲だ。

★平成4年9月に一切の芸能活動から身を引いているということなので、もう13年以上になる。あまりにも突然の、そして完全な活動停止だったので、時間が止まってしまっているようだ。彼女の復帰を願うファンの声は根強く、私ももちろんその一人。あの歌声を、そして笑顔をもう一度と願わずにはいられないが、もうちあきなおみの世界はあそこで完結してしまっているのかもしれない。
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ひるの歌謡曲・八幡浜

2006年02月24日 | 演歌・歌謡曲
☆トリノオリンピックは、これまでの日本選手の不振を吹き飛ばして余りある荒川選手の快挙だった。
オリンピック女子フィギュアでは日本人初の金メダルおめでとう!銀盤の女王の金メダルは何十個分もの価値がある。

★「ひるの歌謡曲」を久しぶりに録音して聴いた。金曜日に時たま放送される公開収録版で、きょうは愛媛県の八幡浜文化会館から。出演はベテランの川中美幸、準若手(?)の真木ことみ、そして地元愛媛出身の若手の山本智子といった取り合わせで、3人とも好きな歌手だ。
それぞれの1曲目は、川中美幸が夫婦ものしあわせ演歌の定番『二輪草』、山本智子がこの時期にぴったりの『春仕度』、真木ことみが威勢のいい漁師もの『北の一番船』だった。
続いて川中美幸は地元のご当地ソング『豊後水道』と『おんなの一生~汗の花』、山本智子は、私の一番好きな『ぼんぼり小路』と新曲『花しぐれ』だった。最近しっとりした曲が多いせいか、『ぼんぼり小路』もゆったり唄っていた感じ。真木ことみはデビュー曲『橋』と新曲『きずな川』だった。そして川中美幸は1曲多くて、最後に新曲『歌ひとすじ』を熱唱。ラジオ番組のライブは情景を想像しながら聴くので、テレビより歌の印象が強くなる。
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一葉・涙のリバー

2006年02月21日 | 演歌・歌謡曲
★以前に試聴曲でも取り上げたことがあるが、1月25日に発売された一葉の新曲『涙のリバー』は、いい曲だ。むせぶようなサックスのイントロに続いて、いきなりサビのボーカルが出てくる。
「どうしてこんな日に 星が見えるんやろ・・・」これが大阪弁の歌詞であるのが特徴である。一般的にはこのメロディーだと大阪弁には合わないと思えるのだが、一葉の声、唄い方によって、ここの大阪弁がすごく生きていると感じる。
あさみちゆきと同じく、一葉という歌手は、都会の人間の孤独感を歌い上げるにふさわしい雰囲気を持っている。安田一葉の名前のときに出した『空に刺さった三日月』はそんな彼女にぴったりの名曲だった。この『涙のリバー』もそれに負けないくらいにいい感じで唄っている。英語のフレーズも効果的に使われている。

★『空に刺さった三日月』はカラオケで根強い人気があるようだ。J-POPにはついて行けないが、かといって演歌もちょっと・・・といった向きが、歌のうまいところを聴かせようとするにはうってつけなのかもしれない。となると、この『涙のリバー』もカラオケ人気曲になる可能性は十分だ。
一葉もぜひ一度生で聴いてみたいと思う歌手の一人である。

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名曲の時間です・フォーク特集

2006年02月20日 | ノンジャンル
★テレビ東京系「名曲の時間です」はフォークソングの特集で、懐かしくまためずらしい出演者が目に付いた。

まず山本コウタローの『岬めぐり』、そして「ふきのとう」の細坪基佳の『白い冬』がオープニングだった。続いてボサノバ調の名曲、丸山圭子の『どうぞこのまま』、独特のハスキーボイスで印象が鮮烈だったりりィの『私は泣いています』、抒情フォークの佳作、西島三重子の『池上線』と女性3人の競演は見ごたえがあった。りりィなんてテレビで見たのは何十年ぶりか、記憶も定かではない。

長谷川きよしの『別れのサンバ』も懐かしかった。歌だけでなく、ギター演奏も聴きごたえがあった。
そして杉田二郎の『戦争を知らない子供たち』の後は、過去の映像で、マイペースの『東京』、放送自粛で物議をかもしたフォーク・クルセダーズの『イムジン河』の貴重な映像もあった。

最近のJ-POP歌手がカバーしているフォークソングの紹介がいくつかあり、平原綾香がイルカの『なごり雪』を唄う映像も流れた。
最後は出演者全員による『あの素晴らしい愛をもう一度』だった。
まだまだフォークには名曲がいっぱいあるので、こういう特集はこれからも続けてやってほしい。
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若手の新曲を試聴

2006年02月18日 | 演歌・歌謡曲
★演歌のお薦め新譜が試聴できるサイトで取り上げている曲のうち、若手歌手5人にしぼってコメントしてみたい。45秒しか試聴できないが、いずれも全曲聴いてみたいと期待させるに十分だ。このごろ演歌のチャート上位はベテランばかりだ。若手が一人でも二人でも上位に食い込んでほしいと思う。

永井裕子『山鳩の啼く町』
若手女性演歌歌手の中では、安定した人気を得てきた彼女の新曲は、山鳩という題材がちょっと変わっていて、面白いと感じた。ちあき哲也氏の作詞は彼女の曲では初めてとのことで、期待できる。雰囲気としては『菜の花情歌』に似た感じの曲かなと思った。

森山愛子『父娘船 ~おやこぶね~』
受ける素養があると思うのにどうもパッとしない彼女も、そろそろブレイクしてほしいものだ。前作『風樹の母』は、シリアスな母ものだったが、新曲は威勢のいい父もので、このほうが彼女には似合っている。とても気持よく唄っている感じがする。

北山たけし『男の拳』
昨年の紅白出場で、今年は真価を問われることになるだろう。新曲はデビュー曲『片道切符』に似たタイプの、人生応援歌といった感じのさわやかな曲だ。それだけに無難で、新鮮味がないとも言える。これまでとは全然違うタイプの曲で勝負するのも面白いと思うのだが。

多岐川舞子『鳴き砂海岸』
『湖愁』で歌謡曲路線を試みたが、やはり演歌のほうが合っているようで、前作『南国土佐に雪が降る』に続き、今回もストレートに演歌路線である。情感をこめた力強い唄い方がなかなかいい感じだ。

黒川真一朗『グラスの氷』
『あかね雲』がやや期待はずれだったので、新曲には大いに期待していた。タイトルだけ見ればムード歌謡かと思ったが、明るく軽いタッチの曲だ。彼の声にはこういう明るい感じが向いている。私は『家族』をよくカラオケで唄ったが、この曲も早くカラオケで唄いたいという気になる。
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